花見を兼ねた吉野山は主目的がトレッキングにあり、通常の花見客は上千本辺りで引き返すのだが、私達は35分かけてのんびり奥千本を目指した。
やっと吉野山の地主神である金峯(きんぷ)神社の鳥居が見えた。 何とそこには、登山の服装でなく、街中の観光客風の方が列をなしていた。 何だろうと思いきや、そこには「奥千本口」と言うバス停があった。 だから700mを越える山上に普通服の人が沢山いるんだと納得した。
バス停から15分ほどで 金峯神社に到着した。 修験道の行場の1つであり、黄金の守護神(金山毘古命)として信仰を集めている。
平安時代中頃から金峯山が金鉱のある山とあがめられ、御嶽信仰の中心であったようです。
杉や桜の木に囲まれてたたずむ古社。 また、その境内には兄・源 頼朝に追われた義経が弁慶らと共に身を隠していたと言う、「義経の隠れ塔」があります。 宝形造りの簡素なお堂です。追っ手に囲まれた義経が屋根を蹴破って逃れたので蹴抜塔とも呼ばれたようです。
金峯神社より更に20分ほど登り、奥千本の1番奥にある西行庵を訪ねた。
「新古今和歌集」の歌人として名高い西行が都を離れ、3年ほど隠棲した庵と言われ、内部には木造の西行座像が安置されていました。 苦行を労うかのように桜も満開でした。