春になれば、山裾から桜色に染め上っていく吉野山
。 その美しい景観と共に訪ねる者の心をとらえて離さないのは、そこに秘められた様々な歴史物語にあるのでしょうか
平成16年(2004)には吉野山も、その一部とする紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産
に登録されました。
一目で千本見られるという事から各エリアに「千本」
と言う名が付けられ、麓から下千本、中千本、上千本、奥千本と呼ぶようです。
下から上へと徐々に開花していくのは、下千本と奥千本で約500mの標高差があり、他よりも長く桜が見られる事でも有名です。
下千本の吉野山観光駐車場に6時50分着。 さすがこの時間では、人も車も少なく、とても歩き易かった。 私たちは、桜を見ながらノンビリとまず奥千本を目指した。そして下りながらポイント、ポイントに立ち寄る形をとった。
銅(かね)の鳥居 通過7時10分。 この鳥居は室町時代に再建された銅製の鳥居で、山上ヶ岳までに4つある金峯山寺の鳥居の1番目の門。 高さ約8m
吉野山のシンボルともいえる金峯山寺(きんぷせんじ)の蔵王堂
を7時15分に通過。
帰りにゆっくり参拝した。 修験道の開祖で役行者(えんぎょうじゃ)が奈良時代に開いたお寺との事です。
本堂の蔵王堂は、役行者が桜の木を刻んだ蔵王権現像を安置したところで、木造建築では東大寺大仏殿に次ぐ大きさだそうです。【国宝】