この塩の道祭り
は「今年で34回目となりました。
」と、白馬村村長さんから挨拶がありました。
毎年5月の連休3日間にわたり、
小谷(おたり)村、
白馬村、
大町市の3区間を、昔の旅姿に扮した地元民の方々と一緒に、街道の
草の匂いを愉しみ、自然と触れ合いながら、ひととき昔の旅人気分に浸って来ました。
塩の道『千国(ちくに)街道』は糸魚川の上流、今でも川底にヒスイ
の色が光る姫川沿いをさかのぼり、やがて安曇野、松本平を縦貫し、信州の東山道へと通ずる道でした。
近世になって越後では松本街道、信州側では糸魚川街道と呼ばれていたとの事です。
信州と越後を結ぶ動脈として、塩・麻など海陸の物資が運ばれ続けるにつけ、特に山岳地区での道は重要な役割の陰で難渋を極め、ことさら秋から雪道での輸送は全て牛
馬とボッカたちの背によるものでありました。
千国街道は、大名行列などの華やかさはなく、庶民の汗の道として民俗や自然、石仏たちの宝庫を残し、深い郷愁を誘う〝道〟
として伝えてくれています。
戦国期〝敵に塩を贈る〟という美談でも知られる、越後の「上杉 謙信」が甲斐の「武田 信玄」に、牛馬の隊列を整えて、塩を
贈ったと言うのも、この千国街道でのことだそうです。
こんなにも重要であった千国街道の地図や瓦版(手書きの案内書)を頂き、美しい山野草や桜を眺め史跡を巡る道中の各所で、地元の方々のふるまいや気軽な
声掛けに元気づけられ、とても気持ちの良く楽しい
『塩の道祭り』
を体験できました。