青木湖から、さまざまな表情の西国三十三番観音に見守られながら出発。
5月4日、塩の道祭りの中日に当たる白馬歴史の道コース、約12Kmを当時の武士や農民そして荷物運搬の主役であったボッカさんらに扮した、地元の方々と共に歩きました。
松本城下から糸魚川までの百二十余キロの間を、新道が整備される明治二十年前後までは経済路線としての重要な役割を果たしていた。
千国街道は安曇野の豊かな田園地帯を貫き、仁科三湖を巡り、北アルプスを仰ぎ、渓谷に沿うなど、稀に見る美しい風光の地を辿っている。 街道時代は山岳地のため、華やかさはなく、わずかに旅芸人などの通うところであった。すすきの穂波に見え隠れする庶民の汗の道として、また民俗・自然・石仏の宝庫として、歩く人々に深い郷愁を誘う道となったていた。
この祭りに参加する前より、昔の歴史を思い、当時の旅人気分で歩く事は考えていましたが、行列の後方には、明治の頃の結婚式を祝う行列も見られビックリしました。
当時では、主役の新郎新婦は、神妙に真剣そのものであったと思いますが、それぞれの役に扮した地元の方々は、陽気な方が多く、同行する祭り参加者にサービス旺盛で、とても楽しい結婚式行列のように感じられました。