群生するカタクリなど可憐な山野草を求めて、栃木へ。
『清明』
二十四節気の一つ。 全てのものが清らかで生き生きとする頃のこと。 若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です。
栃木県那須郡那珂川町の八溝県立自然公園内に位置し、自然豊かな雑木林に関東最大規模を誇るカタクリの群生が山の斜面を埋め尽くしていました。
以前はカタクリの群生地を追って 秋田県仙北市西木町、
新潟県南魚沼市の「六万騎山」、
神奈川県相模原市の「城山かたくりの里」などを巡った思い出があります。
小さい頃、祖母に『葛湯』
を作ってもらい、寒い時に体が温まり大好きでした。
葛デンプンまたは片栗粉の水溶きに砂糖を加え、熱湯を注ぎトロリとした飲み物。体が温まり葛の発汗作用などから、風邪の初期に用いると良いといわれていました。
そんな思い出があり小さい頃から『カタクリ』という名は聞き覚えがありました。
今まで見たカタクリの花は小さくて可愛らしいといったイメージをもっていましたが、栃木のカタクリは予想外に大きくビックリしました。
🌸 カタクリ : 片栗 🌸 ユリ科 雪解けの林に咲く高貴な花。雪国などでは群生が見られる。
落葉樹林の林下に群生し、早春に咲いて初夏には地下で休眠する。紅紫色の花の美しさから ❝ 春の妖精 ❞ にも喩えられる。 花は陽が当たると開いて反り返り、夕方に閉じる。
🌸 ミズバショウ : 水芭蕉 🌸 サトイモ科 山地の湿原などに群生し、北海道や東北ではふつうに見られる。
白い仏炎苞に包まれた、棒のような花穂に細かい花を密に付ける。夏には葉が1mにもなり、別の植物のように様変わりする。
歌にもあるように、尾瀬のシンボルとして名が知られ清楚な花で美しい。
🌸 ザゼンソウ : 座禅草 🌸 サトイモ科 仏炎苞が紫褐色で茎が無く直に仏炎苞が延びており、不気味な感じがする。
座禅を組む達磨大師の姿に見立てて名がつき、別にダルマソウ(達磨草)とも呼ばれる。 花は早春から開き、悪臭を放つようです。
四季の彩りが競い合う最高の時に、栃木の自然を満喫する散策ができ、お疲れ様でした。
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