要害山山頂付近の城跡を見学し9時 45分、深草観音に向けて尾根道を進む。
尾根上では青空に向かって若葉が芽吹き、沢山の花々が迎えてくれ、木々にはホワイト系の花が、良く目につきました。
マルバアオダモ (モクセイ科) 乾いた尾根の岩石地などに好んで生え、新枝の先に細かい白い花を房状に沢山つけ、遠くからでもよく目立つ。
ズミ (バラ科) 山地に生える高さ 10mほどの落葉樹。樹肌は黒で荒く裂け、ゴツゴツしている。
ヤマザクラ (バラ科) 低山の林に生える高さ 10~15mの落葉樹。古より桜と言えば、この野生のヤマザクラのこと。 葉が開くと同時に花が開く。
アケビ (アケビ科) 低山や平地の林に生えるつる性の落葉樹。 食用にもされる大きさ6~8cmほどの淡紫色の実が熟すと縦に開くことから開実(アケミ)と、名が転じてつけられた。
ヤマブキ (バラ科) 落葉低木。春の野にひときわ目立つ花は、直径4~5cmで花びらは5枚。
上ばかりでなく、足元にも目をやると可憐な花々が顔を見せてくれました。
ジュウニヒトエ (シソ科) 幾重にも花が重なって咲く姿を、平安時代の宮中の女官が着る十二単に見立てたのが、この名の由来。花は薄紫色で茎は立ち上がり全体に白く細かな毛が多いのが特徴です。
フデリンドウ (リンドウ科) 筆と名がつくのは、上向きに咲く蕾の形がそれに似ているからのようです。 花は長さ2cmほどで、日が差す時だけ開き、日がかげると閉じてしまう。
ミヤマキケマン (ケシ科) 豊かな葉の間からすらりと茎を伸ばし細長い筒状の花を沢山つけ、花の先は開いた唇の様にめくれている。花は2~4cmで下向きに咲きます。 華鬘(けまん)とは仏殿の欄間などの装飾具に似ており、深山とは海岸に生える茎が太く葉が厚いキケマンと区別するためのようです。
ニリンソウ (キンポウゲ科) 春、沢沿いなどの湿った場所に群生する多年草。根元にある葉は3つに裂けている。 「二輪」と名がつくが、必ず2本花が出る訳ではなく1本のこともある。
イワカガミ (イワウメ科) 花弁のふちがフリンジ状に細かく切れ込んだ可愛らしい淡紅色の花を付けるのが多い。 花は1本の花茎に3~6個つける。和名は、主に岩場に生え、葉に鏡のような光沢が有ることに由来する。葉は円形で鋭い鋸歯がある。
ここまで花々を愛でながら尾根を下っていたが、右手の南西斜面が急で滑り易い 箇所があり慎重に歩を進めた。
10時 50分、要害山と深草観音、林道終点の三叉路分岐を通過。 ここから深草観音そして岩堂峠までピストンし、また戻って来る三叉路分岐である。
三叉路分岐より涸れ沢を登る。
11時05分、深草観音(標高 845m)に着いた。 明るい感じに見えますが、実際は昼なお暗きで霊域が感じられる所です。
見上げる大岩の中に祀られた観音堂。
辺り一面に沢山の石仏が見られた。 参拝後の 11時 25分 涸れ沢を登り 岩堂峠に向かう。
蚕種石室跡通過、11時 40分。 こちらの麓では昔、養蚕が盛んであり、当時は冷蔵庫がなかったため、この山陰の石室で蚕の種を保存していた所だそうです。
11時 50分、岩堂峠に到着。 ここからは石和温泉がある笛吹市の方に下れるが、5分休憩し往路を戻る。
岩堂峠からはずっと下りであり、涸れ沢の岩に注意しながら慎重に下った。
昔からの道を示す、石碑の道案内。通過、12時 25分。
山神宮通過、12時 40分。
瑞岩寺参拝、12時50分。 深草観音堂に安置されていた御本尊は、現在麓の瑞岩寺に保管されているとのことです。 御本尊の高さは一寸八分(5.4cm)と小さいものですが、33年に一度ご開帳される秘仏だそうです。
要害山登山口駐車場に 13時丁度に無事戻りました。