6月上旬には梅雨入りするだろうとの予報が出たので、ジメジメする前に丹沢のツツジでも見てこようと、急に思いつき 13時半にノンビリ出発した。 西丹沢自然教室に 14時 15分 到着。午後であったが金曜日なので駐車場は空いていた。 直ぐに登山準備を始め、登山届を提出し 14時 25分、出発。 林道歩きが終わり、白石沢に沿った登山道へと進んで行く。 15時 02分。
進む登山道は新緑 の森の中へと導かれ、気持ちの良い森林浴ができた。
白石沢に沿い左岸から右岸へ、またその逆への丸太橋を渡り、4つ目の丸太橋を過ぎてから白石の滝まで厳しい登りが続いた。
登山道が沢を渡っている場合、台風や大雨の後は情報を集めたり下見をしないと通過できないこともあるので注意が必要です。
少し道が緩やかに感じたら、目の前に黄色の標示板「白石の滝」が見えた。通過 15時 55分。
この場所から滝を見ることはできるが、若葉が邪魔をして滝上部が少し見える程度でした。
白石の滝からは緩やかな登りが続いたが最後の白石峠を目指す登りには、クサリ場を通過したり厳しい所があった。
白石峠 着、16時 45分。 ここまで来れば、あと 20分くらいなので 5分休憩。
道志村分岐通過、16時 58分。予定の加入道避難小屋に 17時 11分到着しました。
誰か利用者がいてくれれば良いと願っていたが、ノックをしても応答なし。 引き戸を開け覗いたが誰の姿も見えなかった。
避難小屋利用の大前提 避難小屋の基本⇒ 全国に山小屋は約2,000軒あまり有るそうですが、このうち避難小屋は 1割強の 240軒ほどだそうです。 無人・無料・通年利用できるのが基本になっているとのことです。
それでも施設関係者の言われることは「避難小屋は宿泊施設ではない。あくまでも悪天候の時のための緊急避難施設であり、泊まる目的で利用しないでほしい。」ということです。
この近くの犬越路避難小屋を管理している神奈川県丹沢大山自然公園管理事務所の様に「泊まる目的で利用することは絶対にいけない。天候が回復したら即刻退去して下さい。」という所もあります。
と言っても、上記のような所はほんの一部で「大前提を理解した上なら宿泊に利用しても構わない。」という所がほとんどのようです。つまり無茶な使い方をしなければ良いと言う事のようです。
ただ、今回の加入道避難小屋に表示されていましたが、どこの避難小屋も「連泊」は禁止です。
そんな事で初めての経験として避難小屋を利用させて頂きました。
畦ヶ丸避難小屋には大きなストーブやトイレがあります。でも加入道や犬越路の避難小屋は風雨がしのげるだけで何もありません。 悪天候時の緊急避難施設とありますが、日帰りの予定で入山し何の用意もなく1泊なら我慢できても、天候回復の遅れや怪我・病気などで、仮に 2~3泊する場合は厳しいものがあります。
いつもは食事・布団付きの山小屋利用ですが、上記のように危険回避のため緊急避難施設を利用しなくてはならない場合、どの様な物が有れば切り抜けられるのか登山の本質を求めて、あえて避難小屋利用を試みました。
上手な利用方法 (念頭に置くこと⇒ 風雨をしのげるだけで何もない小屋) 水 携帯コンロ(自動点火) コップ カップ麺、スティックコーヒー(嗜好品) 雨具(ゴア) キルティングジャケット ライト 季節に合ったシュラフと簡易マット 携帯ラジオ ゴミ袋
日帰り登山の携帯品 ⇒ 不慮の事態を想定し、できれば①~⑦まで有ればしのげます。
避難小屋でなく、ビバークする時も同じです。
ビバーク時は「タープ」か「ツェルト」が欲しいですね。
(雨の時や夜露除けのために)
単独宿泊の感想⇒ 夜中に何か判らない動物がカシャカシャ・ゴリゴリと 30分ほど小屋の回りにいて不気味でした。 誰か来られる方がいるとまずいので、引き戸は開けられるようにしておきましたが、21時には石を置き閉じました。 昼間は若葉の新緑は綺麗ですが、それにより夜は真っ暗になってしまいます。 肝試しに強い方 には向いています。 持参のシュラフはスリーシーズン用ですがこれで板の間の上に直に寝るのは冷たくて、簡易マットは有った方が快適です。 (6月ですが標高 1400mあり、夜中は冷え込みました。)
夕食が済むと長い夜が始まります。音のない空間には緊迫感がありますが、携帯ラジオから 人の声が流れるとホッとします。 最近、山で遭難時に携帯電話を利用されますが、スマホ「au」は圏外であります。
※小屋を破壊したり、汚すことは絶対にやめましょう。 ※立ち去る時は、清掃を行い整理整頓して帰りましょう。
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