京都の西山にある十輪寺と善峯寺を参拝した帰りに、善峯道から光明寺道に進んだところで、長岡京「小倉山荘」を見つけ立ち寄りました。
ここは観光する場所ではなく、お煎餅屋さんなんです。 食事もでき、甘味喫茶にもなっています。
小倉山荘のお煎餅は、一度食べたら癖になります。 お年寄りでも軽い歯ごたえで食べられ、とても美味しいのです。機会あったら是非お試し下さい。
名前の通り小倉百人一首に関連し、店内の商品、庭園、食事のメニュー全てが春一色
になっていました。
小倉百人一首は、万葉の頃から鎌倉期に至る時代の歌人百人の秀歌を一首ずつ集めた和歌集。 鎌倉期の歌人「藤原定家」が京都・嵯峨野の小倉山の麓にあった『小倉山荘』にて一首一首撰歌したと言われています。
この小倉百人一首は、百の歌がタテ・ヨコの合わせ言葉によって一枚の織物のように織り上げられ、そこには後鳥羽院が歌会に興じた山紫水明の水無瀬の里が浮かび上がってきます。 小倉百人一首は、藤原定家が大恩ある後鳥羽院へ贈った賛歌集だそうです。
宮中の栄華ぶりを称賛する百人一首、第61番「伊勢大輔(いせのたいふ)」の和歌。
《いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな》 この当時、八重桜は珍しい花であったようです。 幾重にも重なり合う花の見事さと、宮中のスケール感が併せて伝わる大胆な歌です。 かつての都で雄大に咲いた桜に心奪われる貴族たちの様子が目に浮かびます。
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