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笠ヶ岳山荘の朝食は 5時半からで、食堂の前に行列ができていた。
今までの小屋は、ほとんど 5時であったのに遅い。
日の出が 5時 41分と聞き、行列している場所から槍穂高の稜線がシルエットになり、それも待っている間に徐々にオレンジ色が濃くなり、皆さんのイライラ顔が良く見えた。
外に出て写真を取りたい、早くご飯を食べたい。
山荘の配慮で 5時 20分には食堂に入れた。この時の皆さんの食事の早いことにビックリである。 直ぐにカメラを持って外に飛び出したが、日の出時間が違い遅れていたので外で待機。
5時 48分、南岳の右手辺りから御来光
を見ることができた。
雲一つなく、今日も最高の天気である。 360度、北アルプスの稜線を望むことができた。 それに我が故郷の山、富士山
もちゃんと顔を見せてくれた。
モルゲンロートの笠ヶ岳と笠ヶ岳山荘。
山荘で同室であった方々と色々お話しさせて頂き、私たちと同じ笠新道を下ると言う人、団体が多かった。
私達もそうノンビリしていられないので、御来光を楽しんだ後、直ぐに出発準備をした。山荘に御礼の声を掛けて
出発、6時 15分。
笠新道分岐まで稜線歩きで、最高の天気の中どちらを向いても絵になる景色。
これから長時間の下りがあるので、ゆっくり皆さんを引っ張ったが周りの景色に興奮気味。
こんな素晴らしい天気の日は、ノンビリ稜線
歩きをずっとしていたいね。何て声が聞こえた。
本当にいつ来ても必ず見られるものではないので、好天の中 皆さんに感動して頂けて良かった。
笠新道分岐通過、7時 53分。 ここを過ぎると北アルプス北部の山々が見えなくなってしまうので、立ち休憩をいれ北部の山岳
風景を楽しんで頂いた。
これから先の杓子平までは下りの足慣らし、なだらかな下りが始まる。
マップ
タイム 4時間は普通に歩ける方の標準時間であり、これを基準にはしていないが、皆さんの膝を 5~6時間上手く使い続けられるか
を考えながら歩を進めた。
最初はなだらかな下りとは言え長丁場であり、素晴らしい山岳
風景に目を向けて頂きノンビリした
リズムで下った。 2日間の様子から隊列を再編成し、最後まで守って頂いた。
岩場、ガレ場、ハシゴ、大きな木の根など、それぞれの道の状況により、皆さんで声を掛け合った。
登りと違い、いま少し前に通過した場所が直ぐ遠くなり、今まで見下ろしていた稜線がもう上に見える。
皆さんに順調
に下れていることを伝え、この調子で行けば多少時間は伸びても大丈夫と確信した。
このコースには細かい地点標示が無く、下り出して2200m、2100m、1920mと何か所かは確認できた。
これは標高だと思うが1920m地点を 11時 27分に
通過した。
もう歩き出して約 5時間、荷と体重による膝への負担は大きく、小刻みに水分
補給による立ち休憩を入れた。
段々、左俣谷の水音が
耳に入り、皆さんあと少し頑張れば林道に出ると励みになった。
13時 20分、2日前に通過した笠新道登山口に出た。 やった~ッ
笠ヶ岳山荘から約 7時間、抜戸岳直下の笠新道分岐上部から長丁場の下りを約 5時間。 皆さんの頑張りに感謝です。
あと 1時間、温泉の待つ新穂高温泉まで歩き抜き、全員無事下山完了す。
下山届を提出し、汗を流しに楽しみの温泉
に向かい、サッパリした気分
で 15時 10分帰途に着きました。
何時も自宅で楽しみです。機会があれば行きたいです。
天気には恵まれ、鏡池の逆さ槍穂も見ることができ、とてもラッキーでした。
楽な尾根歩きコースを選択したので、最高です。
是非、天気の良い日を選んで歩いてみて下さい。