伊豆半島はフィリピン海プレートの移動によって、はるか 南の海 から現在の位置に移動してきました。
46 億年前に誕生した地球は、その姿を変え続けてきました。 大気中に酸素のない時代もありましたし、地球全体が寒く凍りついていた時期もありました。 大陸も初めからあったわけではなく、プレート運動や火山活動によって作られ、場所や形を変え続けています。
多くの旅人が訪れる伊豆半島。 実はこの半島そのものも旅人なのです。 南の海で誕生した海底火山は、噴火を繰り返しながら 800Kmを越える道のりを 2000万年以上の年月をかけて旅してきました。 約 100万年前には、その行く手にあった本州と衝突し、現在の伊豆半島になりました。
伊豆半島の成り立ちは、なが~い なが~い火山の歴史を経て、海底火山時代の地層や陸上火山時代の地層が見られるのです。
今回は中伊豆を中心に伊豆市、伊豆の国市、長泉町にある、色々な溶岩の上を流れる渓谷や滝を見てきました。 まず、伊豆半島ジオパークミュージアム『ジオリア』で伊豆半島の成り立ちを映像で見たり、川の流れによる地形の変化を探る模型実験 で扇状地や河岸段丘などの作り出される経過を学んできました。
10時半には中伊豆の道の駅『天城越え』に到着。
道の駅で伊豆市のジオガイドさんと合流し、10名ずつの2班に分かれて滑沢渓谷へ向かう。 踊子歩道という川端康成の小説『伊豆の踊子』の舞台となった天城路を歩く「浄蓮の滝」から「湯ヶ野」までの約 18.5Kmのコースの一部を歩きました。
道すがらの各所で、水温が一定の湧水が豊富で、伊豆名産の『わさび畑』 が見られました。
また、踊子歩道の脇で沢山の『ホトトギス』 が目に入り、初めて見たのでビックリしました。
谷を埋め立てた溶岩の上を流れる、この渓谷は岩肌を美しく磨き上げ、夏には清らかな水の流れを、秋には岩肌に映える紅葉を楽しむことができるそうです。
滑沢川の渓流が安山岩(伊豆最大の一枚岩)の間を白布の如く走って流れ、ある時は本流となり、またある時は淀みとなって流れる様は滑沢渓谷ならではの自然美となっています。
滑沢川と本谷川(狩野川源流)が合流する地点には『竜姿の滝』があります。
滑沢火山の溶岩が西からとエサシノ峰火山の溶岩が東側から本谷川へ流れ込み、その岩肌の割れ目が龍のウロコの様に見えるので、『竜姿の滝』と呼ばれているようです。
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