群馬県桐生市にある鳴神山(980m)へ、この山にだけ咲くと言われる『カッコソウ』を見に行って来ました。
秦野駅を7時に出発。 東名高速から圏央道~関越自動車道~北関東自動車道を経て桐生市へ、大滝登山口の鳥居前に11時到着。片道約200km。
登山口手前の梅田公民館で、直ぐに歩けるよう身支度を済ませたので、登山口では柔軟体操を行い11時15分、大鳥居をくぐり沢沿いの登山道に取りついた。
10分ほど歩いたら大滝(不動滝)が見えた。余りにも早く現れたのでビックリ。 杉、ヒノキの樹林帯の中の薄暗い登山道で、ひたすら高度を稼ぐ。
大滝を正面に見たら、右に巻いて林道の名残りを残す広いガレ道を登り、地図に記入されていたコンクリート道を丁度12時に通過。 樹林帯の中であり、火照る体に沢風が心地よい。
コンクリート道を過ぎて間もなく、しめ縄が張られ不動様が祀られた水場に出た。 12時20分通過。 水場と記されていたが水が湧き出ている様子はなかった。
水場から25分程登ったら、このハイクの目的でもあるカッコソウ(サクラソウ科)の姿を見る事ができた。
かつては山一面をピンクに染めたと言われる足尾山塊のカッコソウ。 そんな触れ込みを聞いていたので、ほんのわずかしかピンクの花弁が見えなかったのには、やはり絶滅危惧種と言われる所以を実感した。
ロープで保護された中で可憐な花をつけたカッコソウが点在するが、移植地とはいえ自然の中で咲く花こその美しさがあり、マナーを守り大切に見守っていきたい。
移植地の最上部が肩の広場と呼ばれる稜線で、雷神岳神社と石の鳥居も見える。 12時55分着。
ここで昼食時間を取った。 木立の中の稜線であるが、風が冷たかった。13時20分出発。
雷神岳神社の鳥居をくぐり、ほんのひと登りで鳴神山の鞍部に出た。
鳴神山は信仰の山で山頂は仁田山岳と桐生嶽の双耳峰となっており、桐生嶽からの展望は
男体山、日光白根山、赤城山が望め、回りの山々の林相がとても綺麗であった。 13時35分着~13時55分発。
桐生嶽からの展望は360度と素晴らしいが、仁田山岳には石の祠が祀られているのみで展望はなかった。
下山路に取りついて間もなく、ヒメイワカガミを発見。 通常のイワカガミはピンク系が多いのだが、このヒメイワカガミはホワイトなのである。とても可愛く美しい花です。
椚田峠(くぬぎだとうげ)着14時15分。
稜線歩きはここまでで、あとは下山のみである。 ところが下りだして間もなく、杉木立の中の斜面に、ロープで保護されたカッコソウの群落を見る事ができた。
本当に来て良かったと思った。 ただカッコソウは日陰を好むのだろうか杉木立の中なのである。 日差しのある場所であれば、もっとピンクが映えるのにと感じた。 絶えることなく群落が拡大して行く事を祈りたい。
今回は花にとても詳しい方が参加され、下山しながらも沢山の花の話を聞かせて頂いた。とても良い花見のハイクになりました。 木品口へ下山 15時25分。
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