小屋を支える筋交いと言うか、斜めに柱の有った小屋のイメージが強く、その後に小屋が改築されたと聞き、久し振りに出かけてみた。 これから夏本番を迎え、山の中も賑わいをみせる時期到来である。
そんな中、山中の雑踏を避け、折角徳本峠小屋を利用した地の利を生かし、霞沢岳(2,645m)へのピストンを試みた。
この霞沢(かすみざわ)岳は河童橋を挟んで穂高連峰と対峙する山で、穂高連峰の絶好の展望台であります。
上高地から入山する登山者の、ほとんどが槍ヶ岳や穂高を目指して行きます。 そんな事から、この霞沢岳は穂高連峰の展望を静かに楽しめる唯一のポイントになっています。
昔は、一般登山者を対象とした山では無かったようですが、徳本峠小屋のスタッフの努力により、近年ようやく歩き易くなったルートとのことです。
とは言っても、徳本峠小屋から霞沢岳の往復に7時間を要すロングコースで、一寸行ってくると言った甘い考えでは事故が発生しかねない山でした。
位置としては、河童橋の左岸で五千尺ホテルが背負っている山です。 手前には六百山(2,449m)が屹立していますが、その右手奥に聳えるのが霞沢岳(日本200名山)です。
小屋でご一緒した方々は、私が昨日登って来た島々谷へ下る方や北東方向の大滝山へ向かう方を見送り、6時45分出発。 小屋から2~3分登った所から、明神、穂高の眺めが素晴らしかった。
コメツガ林の中をジャンクションピークに向かってジグザグの急登に取付く。 昨日と同様に登りの歩速が遅いため大休止は極力避け、
穂高の展望が素晴らしいK1ピーク着 9時45分。 小屋から丁度3時間であった。 下の中央のピーク。
出発が遅かったので、背中への日差しが強く、汗がアゴから滴り落ちる。 水は1.5L背負っていたので水と塩分は適宜補給した。 K1では展望の良さと極度の疲れに風が心地よく、20分の休憩を取った。
目的のK2と霞沢岳が見える。「エッまだあそこまで行くのか 」と疲れが消えない。 でも、ここまで来た以上、後にはさがれないと気力を奮い立たせ10時05分出発。 K2からの焼岳。
K2ピーク通過10時20分。見た目より15分で着いたのにビックリした。 なので頑張って霞沢岳に進んだ。登頂10時40分。
ここもK2ピークから20分で着きホッとしたが、展望は悪く休憩後10時52分、復路に入る。
左足関節の内側に痛みを覚え労わりながら下山した。 往路も不調でありながらマップタイム通りに歩けた。 笠ヶ岳遠望。
ただ今後の足の痛みの状況によっては、上高地まで到着できるかが不安であった。 復路もアップダウンの繰り返しであったが、登りに対しては何の痛みもなく、下りで足を伸ばすと膝裏に痛みが走った。
そんな状況であり、復路も給水と写真撮影以外は歩き続けた。 K2通過、11時10分。 K1着、11時23分。このコースでの最高の展望を束の間楽しんで11時半出発。 小湿地(池がある)通過、12時41分。 ジャンクションピーク通過、13時27分。
背負いあげた水1.5Lが、最後の0.5Lになった時は、唇や喉に渇きを覚えたが、量を加減しながら飲んだ。 徳本峠小屋に無事帰還、14時17分。ポカリを買い0.5Lを一気飲みした。
小屋で水を分けてもらい14時半、明神向け下山。 足の痛みは増し、前を行くツアーグループに追いて行かれた。 ビッコをひかぬ様に歩くのが大変であった。中々、梓川沿いの徳本峠登山口に出ない、辛かった。
徳本峠登山口着16時02分。上高地まで後1時間頑張らなくてはならないので、登山口の石の上で3分休憩し、16時05分、最後の奮起で頑張った。 明神館通過、16時10分。横尾へのメイン通りであるが時間的に人は少なかった。
痛みをこらえて、休まず上高地バスターミナルを目指す。 17時過ぎるとバスはあるだろうかと不安を抱えながら遅いペースで早く歩いたので汗をかき17時着。 直ぐに案内の方に「沢渡大橋行きは何時ですか?」と尋ねたら17時10分ですと言われ、急いで乗車券を買い、休む間もなく乗車した。 30分で沢渡大橋駐車場に到着。 沢渡の温泉で汗を流して帰途につきました。久し振りに「参った」山行でした。
みんなで楽しく過ごしたことが思い出されました。
写真部のKさんも一緒でしたね。
お久し振りです。お元気ですか?
私は今、山へ行きたいと言う方々のお手伝いをさせて頂き、のんびり歩いていますので、昔の山仲間と泊まった小屋や登った山に行くと、良く思い出します。
自分なりに楽しかった昔の思い出が多いので、今が有るように感じています。
返事が遅くなり、申し訳ありません。
サイトはURLからご確認頂けますと幸いです。
私も「山旅旅」を覗かせて頂きました。非常に興味ある内容で素晴らしいと思いました。
当方の写真は、素人のものですが、よろしければ是非ご利用ください。