出張で南魚沼へ。地元の方に、旧塩沢宿(三国街道)を再現した「牧之(ぼくし)通り」を案内していただいた(写真上)。
これは雪国の街道を再現したもので、最近話題になること多いですよね。「牧之」は、この地に生まれ、「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」を草稿した「鈴木牧之」に由来する。
シックな家並みや雁木(がんぎ)、電線を完全地中化され、雪が残る山並みや青空が町並みを包み込む。僅かの距離であるが、タイムスリップしたかのような空間である。
しかし、町並み再現は全て個人の屋敷。銀行や郵便局も統一デザイン。区画整理や道路の拡幅などを考えると、もの凄いエネルギーが必要だったことは確か。地元で強いリーダーシップを発揮した方がいたからこそできたとの説明があった。
ハードは、お金をかければできること。さてソフトはあどうか?そこには女性の力が注ぎ込まれているとか。確かに、この日も自宅の座敷に通りを歩く人を招き入れる地元の女性の姿があった。
休日ともなれば多くの観光客が訪れるというが、そんな時の「おもてなし」の様子を、ぜひまた見に来てみたい。
(写真:雪国ならではの「雁木通り」を完全再現(上)、信用組合も昔の商家のようなデザインに(中)、訪問者を気さくに座敷に招き入れる民家(下))