いやー、強行軍で岡山まで行ってきました。どうしても、「田中美術館」の大平實特別展を見に行きたくて、予定が空いた金曜の午後と土曜を使っての一日半のとんぼ返り。
地元の彫刻家・大平實氏が、彫刻界の権威ある賞「平櫛田中賞」を受賞。我が社所蔵の展示品も特別展に展示されるということもあるし、電柱の生まれ故郷である岡山県井原市を訪問してみたかったから。
平櫛田中は、107歳という生涯を閉じるまで、彫刻家としての創作活動をした日本を代表する方。「60、70は鼻たれ小僧」という名文句を残し、80歳を超えてからの意欲的な創作活動が目を引く。
若いころの貧乏生活や長男・長女を結核で亡くすなどを不幸を乗り越え、文化勲章を受賞し、東京芸大の名誉教授なども務めた。今回の大平氏の受賞を機に調べていくと、とても魅力的な芸術家に思えた。
大平氏の作品を二つのスペースに展示した田中美術館で、学芸員の青木さんが付きっきりで解説してくれた。滞在わずか2時間半だったけど、これまで知らなかった大平氏の作品・作風と、田中の魅力を再確認する旅になった。
(写真上:美術館内の特別展の様子(1階部分)。特別に許可を得て撮影しています。写真下:井原市立田中美術館のエントランス。)