昨日は仕事で山の麓の林の中に入った。さぞ涼しいだろうと思ったのだが、それはそれは蒸れ蒸れの熱帯雨林状態。
地元の国指定「奥山荘城館遺跡群」の一つである、鳥坂山麓居館の調査発掘現場は、その名のとおり山麓の林の中に遺構が眠る(写真下)。うっそうとした樹木に囲まれ、ラピュタの核心部にいるかのようだ。何かが眠っている予感のする場所だ。
この日、文化庁の調査官をはじめ、遺跡整備の委員をお願いしている先生方による現地調査が実施された。明らかに人工的に盛られた土塁や溝、その周へ円を調査中だが、その時代や様相を特定するまでには至っていない。さて、何が出てくるか、またまた楽しみだ。
ところで、この城館遺跡群、中世荘園の形態や地方豪族の暮らしを知る上で貴重なもので、国指定の周辺遺跡は12か所。これだけのものが残るのは全国でも唯一無二のものだとか。これまた誇るべき宝。
汗でびしょ濡れになったけど、調査後、先生方とビールを飲みながら、貴重なお話もたくさん聞けたので満足な調査同行でした。
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