安倍元首相が凶弾に倒れ亡くなったというニュースは、日本だけでなく世界に衝撃を与えている。
安倍さんの政治信条などはここでは触れないが、第一次内閣(平成18年・2006年)には、教育基本法の改革を実行し、「愛国心」が話題になったことを思い出す。1年の短命内閣で、それ以後、首相がコロコロ代わる政治混迷の時代が続く。リーマンショックによる株価暴落、東日本大震災からの復興など、第二次内閣以降ではアベノミクスなどによりある程度の経済効果を発揮させた。
参議院議員選挙の投票日を目前にした街頭での演説中の出来事。ただ、犯人からは政治的な信条による犯行は見えてこない。まだまだ捜査の続く中であるが、用意周到ながらも、全くの逆恨みによる犯行という報道もある。
参議院選挙活動のさなかに発生し、元首相である要人を狙ったことから、報道をはじめ各政党関係者・政治家も「民主主義の根幹を揺るがす行為」と語気を強める。それはそのとおり。
ただ、政治家が襲撃されるという事件はこれまでにも何回かあった。安倍首相の祖父である岸信介氏(1960年首相時代に首相官邸で刺され、重症)もそうだし、社会党・浅沼委員長が刺されて亡くなった事件(1960年)は有名、そのほかにも拳銃が使用されたという例もいくつかある。
これらの事件には確かに政治思想・信条の違いからの凶行。しかし、今回はそんなところが見受けられないことから、その銃弾に倒れた安倍元首相は無念だったろうし、政治関係者や安倍支援者だけでなく悲しみと怒りを覚えてしまうのである。
民主主義への挑戦?それはそれとして、私は民主主義の最先端の国で生活し、法治国家の法律の下で生活する一員であり、どこよりも平和で安全な国で暮らしていると感じ、自負していた。世界で巻き起こる紛争や事件に胸を痛める側であった。
加えて、殺人事件の発生率は世界でも一番低く、事件発生後の検挙率は世界でも最高レベルの我が国・日本。つまり、世界でも最高の警察組織を持っているといっていいのではないだろうか?これは数字により間違いないことのはず。
検挙率より発生を未然に防ぐことが重要。今回の事件では、警察の警備(SP)の問題も取り上げられそうだが、犯罪を防ぐためには警察だけではなく、政治家や国会がしっかりと対策を議論していくことこそ大事にしていかなければならない。
(個人的に、奈良出張の際には取引先の方に近鉄「大和西大寺駅北口」まで送迎していただくことが多い。前回(3月)も、ロータリーはタクシー用なので、事件現場になった道路の付近で降ろしてもらった。あそこが現場と知って驚きでもある。写真は地上波テレビ各社のものを拝借)
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