無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ジプシー・バルセロナ

2013-10-13 | 2015以前の映画評

 
「ジプシー・バルセロナ」   エヴァ ヴィラ監督    西     × (YIDFF)

 原題の「バサリ」はロマ語でバルセロナの意。現在ではほとんど使われていません。「ジプシー」と訳すことには筆者は抵抗を感じてしまいます。
 内容ですが、ロマの女性フラメンコダンサーと5歳でダンサーを目指す少年の2人に視点を当て、それぞれのフラメンコに対する日常を描いています。伝説のフラメンコダンサー「カルメン アマヤ」の孫のダンサーは、新チームでのステップを準備します。ダンサー、歌い手、ギタリスト、パーカッションそれぞれの思いをひとつにするのでした。一方、5歳の少年は昔の映画の歌手の姿や父親からフラメンコを学ぶのでした。この子の真剣な眼差しは見る人を引きつけます。
「踊り」はどの世界でも基本的には「神仏への貢ぎ物」ですが、二人の真摯な姿に、フラメンコも単なるダンスというよりは神聖なものと感じさせました。
  タバコは、練習中でも喫煙していて直接タバコが映る場面は少ないものの煙がたびたび映っていました。その点ではプロとして甘いと言わねばなりません(×)。

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愛しきトンド

2013-10-13 | 2015以前の映画評
「愛しきトンド」  ジュエル マラナン監督    フィリピン    △ (YIDFF)

  マニラ港湾にあるトンド地区に暮らす3人の子どもをもつ母親の姿を描いています。お腹には4人目がいます。夫は失業中です。釣りをして魚を食べ、カマドでご飯を炊いて家族でそろって食べています。海の上に柱を立て板を貼って床にした粗末な住居で、電気もありません。それでも冷蔵庫はないけれどゼリーを作ったり、ロウソクの灯りで拾った英語の新聞を読んだりし、子どもたちは生き生きとしています。ゴミが散乱していて、時には魚が浮くような汚染もものともせずたくましく生きる姿は感動的で、物とエネルギーを浪費している私たちの生活を反省させます。最後には4人目の子どもの出産シーンがあります。掘建て小屋の非衛生的ともおもわれるところで祖母が赤ちゃんをとりあげます。そして真新しい白い衣服で包みます。そのきれいで瑞々しい姿は人々の力強さを感じさせます。
  タバコは近所の人が吸っていました(△)。

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遺言  原発さえなければ

2013-10-13 | 2015以前の映画評


「遺言  原発さえなければ  」 豊田直巳 野田雅也   × (YIDFF)

 他のドキュメンタリーで登場するるひとばかりで、新鮮だったのは休憩を挟んだ後の後半部分のみでした。後半部分だけで1本にした方がずっと良かったと思います。「映画制作の本領は、撮影ではなくいかにカットし編集するかだ」ということがよくわかります。全てを残したい、伝えたいという気持ちは理解できますが、3時間45分ではそれだけで敬遠されてしまうのではないかと危惧します。
  タバコは、放射能被害者の喫煙率が高すぎます。原発と同じで、政府が売っているから安全、ではないのです。どうしてそこに気がつかないのか不思議でなりません。あなたが吸っているタバコにはポロニウムが含まれ、あなた自身が空気を汚染させていることを知ってください。

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