goo blog サービス終了のお知らせ 

無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

朝日のあたる家

2013-10-24 | 2015以前の映画評


「朝日のあたる家」 太田隆文監督 ○ ☆☆ 無煙映画大賞候補作品

 静岡県湖西市、自然に恵まれた町に平田一家は暮らしていました。父親(並樹史朗)はハウスでイチゴ栽培をする農家、母親(斉藤とも子)は主婦、長女のあかね(平沢いずみ)は地元の大学生、妹の舞(橋本わかな)は中学生でごく普通の家族でした。そこに、震度5の地震が発生しました。そして、60キロ離れた山岡原発が福島と同じような事故を起こしてしまったのです。避難勧告、避難所の生活、はっきりしない政府の態度、などなど福島と全く同じ後手後手の対応に、家族は翻弄されていくのでした。
 沖縄に住む叔父役の山本太郎は映画のなかで電力会社が莫大な広告費でメディアをコントロールしていたことなどを話します。「競争する会社もないのに電力会社は800億の広告費を使っている。」と言っていましたが、ちなみにJTの広告費は147億円(広告宣伝費)と1012億円(販売促進費)です(数字は村田陽平著「受動喫煙の環境学」より)。説得力のあるいい場面でした。
 真実を伝えるのがドキュメンタリー映画ですが、ドキュメンタリーでは伝えきれない真実をドラマだからこそ伝えることができるという作品です(☆☆)。多くの人に見てほしいのですが、なかなか上映してくれる映画館がないそうで、これもまた哀しい日本の現実ですね。
 タバコはなし。無煙です(○)。ただ、空き巣犯が残したと思われる吸い殻が一本荒らされた部屋にありました。監督はタバコのことは意識していなかったと言っていましたが、本当に自然にタバコのない作品が当たり前になることを予感させる作品でした。太郎さん、禁煙しましたか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベニシアさんの四季の庭

2013-10-24 | 2015以前の映画評


「ベニシアさんの四季の庭」 萱原和彦監督 ○ ☆

 英国貴族の家に生まれたものの19歳で放浪の旅に出て、京都大原に落ち着いたベニシアさんの人生を描いています。日本人よりも日本文化を大切にし、古民家で古い道具たちを手入れをしながら大切に使い、庭には100種以上のハーブが季節ごとに香る生活をしています。その人生は離婚、娘の病気、夫のけがなど波乱に満ちていました。どんな時も庭の植物や昆虫たちが彼女を慰めてくれたのでした。
 苦しいことも受け入れ乗り越えてきた彼女の言葉には人生の哲学がたくさん詰まっていて感動のドキュメンタリーです(☆)。
 暮らし方のヒントがいろいろ紹介されていましたが、肉食だけはちょっと意外でした。
 タバコはなし。無煙です。ただ、街中の場面で“たばこ”の看板が映りました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする