「武士の献立」 朝原雄三監督 ○ ☆
加賀藩の江戸屋敷に働くお春(上戸彩)は料理上手です。料理方を勤める舟木伝内(西田敏行)に請われ、息子の嫁に嫁ぎます。息子安信(高良健吾)は剣の腕は良いのですが、包丁侍の役職にはまったく興味も示さず、意欲は皆無でした。出戻りで4歳年上のお春は必死に夫に料理指南を始めるのですが・・・。
加賀のお家騒動も絡んでいて単なる料理映画ではない中身のある作品です。武力ではなく、饗応という文化で藩の存在を認めさせようと言う考え方には共感を感じます。
男尊女卑の風潮の中、お春を認めた伝内の懐の深さも現代的で、その期待に応えたお春もりりしい存在でした。元気の出る映画です(☆)。
タバコはなし。無煙です。料理を作る人が喫煙者ではちょっと気持ちが悪いですよね。
新しい食材を求めて能登へと夫婦で旅に出ます。そこで見る数々の郷土料理、食材が今を形作っているんですね。この国の良さは食文化にあるということを実感させてくれます。