無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

楽園からの旅人

2013-12-28 | 2015以前の映画評


「楽園からの旅人」 エルマンノ オルミ監督 伊 ○ ☆

 イタリアの小さな村の古くなって壊されようとしていた教会に、大雨の夜何人かのアフリカ人が忍び込んできました。教会の中に寝る場所を確保しますが、同じアフリカ人とはいえいくつかのグループに別れていて、爆薬を準備しているものもいれば、他のグループの妊婦の世話をする人もいるなどさまざまでした。不法移民の取締官も訪れますが、教会を管理していた年老いた司祭は戸惑いながらも「教会はすべての人に開かれている。」と言って追い返すのでした。そして、ある日彼らは次の場所へと旅立って行きました。
 「一握りの富裕層のために貧しいものが搾取されている。」という現実があるものの、一方で「この世の秘宝とは心ある人を言う。」という名言がかすかな希望を感じさせました。(☆)
 アフリカから小さな船で密航する人々の話はいくつかありますが、生まれた国で生きて行ける経済の仕組みになぜならないのか不思議です。「一人の母親から生まれた」というのに、生まれた国によって人生が全く異なってしまうというのはおかしなことです。
 タバコはなし。無煙です。(○)

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