
「検証 リヴィジョン」 フィリップ シェフナー監督 独 ◯ (YIDFF)
1992年にドイツとポーランド国境付近で起きた射殺事件の再検証を通して、殺されたロマ人の背景にある東欧移民、特にロマ人差別と暴力の歴史を描いています。
インタビューしたテープを本人が確認のため聞いている姿を撮影する、という方法です。インタビューを映像にするのもいろいろやり方を工夫しているのですね。
内容は差別がテーマで、今回の映画祭では同じテーマの作品をいくつも見ましたが、差別をなくすためにはこの作品の中である女性が夫の差別語の発言を戒めていましたが、このように、小さな差別を自戒することが差別と向き合う第一歩なのだろうと思いました。
テーマとは関係ありませんが、ドイツは再生可能エネルギーへの転換に本気なことが麦畑に建つたくさんの風車が証明していました。また、EUに加盟することが労働者にとって不法移民にならずに堂々と働けると、いうことを意味しているのだと知りました。
タバコはなし。無煙です。