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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ホリイの調査

2008-12-18 22:02:56 | 好きな本
『ホリイの調査』堀井憲一郎 1993年双葉社

去年だかおととしだか、どーしても読みたくなって、古本屋で買った。
古本屋といっても、ネットである、便利な世の中だ。
(便利すぎて、ちょっと感慨がない)

ホリイ氏は、私の好きな、えーと、なんだろう、「物書き」?のひとり。
(いま、氏の最新の新書『落語の国からのぞいてみれば』のカバーの
著者紹介みたいのをみたら、「コラムニスト」とあった。そうなのか。)

学生のころ、マンガ週刊誌は「アクション」を読んでて、
そこにホリイさんのコラムが載ってて、すごく面白い記憶があった。
(コラムといっても、各ページの下の、マンガの余白みたいなところに、
1ページに少しずつ書いて何ページにもわたってるやつとかがあった。)
当時は、そういうものが本になるもんだとは思ってなかったんだけど、
最近になって、そういったのをまとめた本があると知って、
読んでみたくてたまらなくなって、古本を買った。

なにが面白いかというと、なんかっていうと、
いろんなものを数えたりするのが、私には妙にツボにくる。

この本にも、「TVを数える」という章があって、
CMなど、テレビの世界には、外人の出演が多い、
ぢゃあ、どのくらいの割合で出てくるのか、調べてみようって、実践する。
とっかかりは、簡単に言い出してるみたいだけど、やってることはすごい。
1987年10月8日(木)に18時から放送終了までの時間帯で(ビデオ録って)、
テレビ画面に登場した人の数をかぞえている。
東京の7局をやろうとして4局で力尽きたらしい。
(ちなみに、テレビ東京、日本テレビ、NHK教育、テレビ朝日)
その結果、テレビには、1万5625人の人が出てきて、
そのうち5737人がガイジンさん、外人率は36.7%でした、と。
…で、だから、どーした?という無意味感が、サイコーにいい

ほかにも、いろんなとこに電話調査とかして、
回答ぶりランキングを作ったりしてるのが面白い。
山手線29駅で、「永田町へ行くにはどうすればよいのでしょうか」と聞いて、
応対態度をチェック、レポートしているシリーズでは、
29位が“唯一の国鉄的ブッキラ発揮駅”だった東京、
1位は路線図までくれて丁寧に教えてくれた田端、
という好感度カウントダウンができあがってて、
別に真剣に参考になるわけではないけど、ヘタなフィクションよりは、全然面白い。

コメント
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