森岡督行 2014年3月 晶文社
ちょっと前に買っといて、つい最近読んだ本。
(その間が4カ月もあるというのが、いかがなものかと思う、近年の私。)
著者は、茅場町で古書店を経営しているんだけど、開店直後のひと月くらいのあいだ、あまりにお客さんが来なくて、侘びしい荒れ地に店をかまえてしまったという感想をもったことが、タイトルになってる。
学校を出たあと、一年間は就職をせずに、古本屋をめぐって少ない予算で好きな本を買ったりって生活をしていたんだけど、ふとした縁から神保町の老舗古書店に就職する。
そこでいろんなことを学んで、あるとき、これまた直感的な出会いのようなものから、独立を決意する。
そうかあ、古本屋で働くとか自分の店開くとかってのは、こういうことするんだ、と大いに参考になるんだけど、写真集を買いつけにプラハに行ったりとか、なかなかできることぢゃない。
最初に、社会と距離をおきたいから就職せずにいた、とかなんとか言ってたわりには、なんだかんだ積極的に人とコミュニケーションとろうとするし、古本屋を開くのに必要なのは、こういうアタックしていく姿勢なのかなと思う、なかなか大変、簡単にはマネできない。
(それは、めんどくさがりで人嫌いな私が思うことであって、案外ふつうなことなのかもしれないけど。)
で、いろいろやってくうちに、古本屋兼ギャラリーという新しい形態にたどりつく。
そういう本を売るだけぢゃない書店のありようを、オルタナティブ書店と自ら呼んで、そっちの方向の可能性を切り開いていく。
それはそうと、随所にでてくるんだけど、著者は、
>古いビルの話になると私はボルテージが上がる。
というおもしろいところがあって、これはまことにもっていい趣味だといえる。
あとから気づいたんだけど、本書は「就職しないで生きるには21」というシリーズの一冊らしい。
ほかのラインナップは知らないけれど、すごい名前のシリーズだねと思う。
ぜひ私のようなもののために、“退職して生きるには”という(できたら古本屋ものネタを含む)シリーズの刊行を期待したい。
ちょっと前に買っといて、つい最近読んだ本。
(その間が4カ月もあるというのが、いかがなものかと思う、近年の私。)
著者は、茅場町で古書店を経営しているんだけど、開店直後のひと月くらいのあいだ、あまりにお客さんが来なくて、侘びしい荒れ地に店をかまえてしまったという感想をもったことが、タイトルになってる。
学校を出たあと、一年間は就職をせずに、古本屋をめぐって少ない予算で好きな本を買ったりって生活をしていたんだけど、ふとした縁から神保町の老舗古書店に就職する。
そこでいろんなことを学んで、あるとき、これまた直感的な出会いのようなものから、独立を決意する。
そうかあ、古本屋で働くとか自分の店開くとかってのは、こういうことするんだ、と大いに参考になるんだけど、写真集を買いつけにプラハに行ったりとか、なかなかできることぢゃない。
最初に、社会と距離をおきたいから就職せずにいた、とかなんとか言ってたわりには、なんだかんだ積極的に人とコミュニケーションとろうとするし、古本屋を開くのに必要なのは、こういうアタックしていく姿勢なのかなと思う、なかなか大変、簡単にはマネできない。
(それは、めんどくさがりで人嫌いな私が思うことであって、案外ふつうなことなのかもしれないけど。)
で、いろいろやってくうちに、古本屋兼ギャラリーという新しい形態にたどりつく。
そういう本を売るだけぢゃない書店のありようを、オルタナティブ書店と自ら呼んで、そっちの方向の可能性を切り開いていく。
それはそうと、随所にでてくるんだけど、著者は、
>古いビルの話になると私はボルテージが上がる。
というおもしろいところがあって、これはまことにもっていい趣味だといえる。
あとから気づいたんだけど、本書は「就職しないで生きるには21」というシリーズの一冊らしい。
ほかのラインナップは知らないけれど、すごい名前のシリーズだねと思う。
ぜひ私のようなもののために、“退職して生きるには”という(できたら古本屋ものネタを含む)シリーズの刊行を期待したい。