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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

SHAKE~HAVE MERCY!

2013-11-28 22:07:43 | 忌野清志郎
忌野清志郎+BOOKER T.&THE MG'Sのアルバム「HAVE MERCY!」は、1992年・東芝EMI
いや、特に深い意味はないんだが。
朝、シェービングフォームのスプレー缶の蓋をあけたときに、「よく振ってお使い下さい」と並んで書いてあった「SHAKE CAN WELL」の文字を見た瞬間に、急に「SHAKE」が聴きたくなっただけなんだ。
SHAKEは、サム・クック作詞作曲の、オーティスが歌ったナンバーらしいんだけど、私はオリジナルを知らない。ただ、このアルバムのキヨシロー・バージョンを聴いて、ぶっとんだ。
こんなイイ曲は、なかなかないぜ。
Shakeで行こうぜBaby ShakeはすごいよMaMa
他のダンスじゃ物足りないさ Shakeしなくちゃ意味がないさ
今夜も踊ろよBaby
このアルバムは、同年のアルバム「Memphis」をつくったメンバー、BOOKER T.&THE MG'Sといっしょに「来日」したときの武道館でのライブ。
どの曲も非常によい。しかし、いつものことだが、RCのナンバーを他のひと(特に外国人?)とやると、異常にシャキシャキして聞こえんだよね、RCのリズムとはちょっとちがう。
収録曲は以下のとおり。
1.GREEN ONIONS
2.HOLD ON,I'M COMIN'~KNOCK ON WOOD~LAST NIGHT
3.BOYS
4.カモナ・ベイビー
5.雪どけ
6.ママ プリーズ カムバック
7.LIKE A DREAM
8.ペテン師
9.彼女の笑顔
10.つ・き・あ・い・た・い
11.トランジスタ・ラジオ
12.MTN
13.からすの赤ちゃん
14.IN THE MIDNIGHT HOUR
15.SHAKE
16.(SITTIN' ON)THE DOCK OF THE BAY
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ワールズ・エンド(世界の果て)

2013-11-27 22:03:00 | 読んだ本
ポール・セロー/村上春樹訳 1987年 文藝春秋
きのうから、村上春樹の翻訳つながり。
1987年かあ、そんな前になるか、そのころは何にも知らない作家のものでも、村上春樹が訳すってこたあ面白いんだろ、くらいの価値観で、疑いなく読んでたんだろうな、私ゃ。
セローは、1941年生まれマサチューセッツ出身で、多産な作家だそうだけど、この本のほかに私は読んだことがない。
巻末の村上氏のあとがきによれば、「セローの小説は多かれ少なかれ我々に居心地の悪い思いをさせることになる」という作家だそうで。
そういう作風のあらわれの一端なのかもしれないけど、この短編集も、それぞれの登場人物がそれぞれの世界の果てのようなとこで、「なんかこの場所って、違うかも」って感じるような話が多い、不思議なテイスト。
「ワールズ・エンド(世界の果て)」
妻と6歳の息子をつれて、ロンドンの支社に移ってきたロバージ。移住は正解だと思っていたが、息子の言動から、妻が浮気している疑いをもつ。
「文壇遊泳術」
一冊の本も書いたことないくせに、もののはずみで作家だと自己紹介してたうちに、小説家や批評家たちとうまく近所づきあいできてしまう男の話。
「サーカスと戦争」
ロンドン生まれのディーリアは、フランスの田舎のコテージで1か月ホームステイのようなことをするようになったが、そこの家の主人のやりかたが何もかも気に入らなかった。
「コルシカ島の冒険」
マルセイユで妻と別れたシェルドリック教授は、コルシカ島に滞在するうちに、自分でも驚くことに、レストランで働く女にひかれて、一緒に逃げ出そうと持ちかける。
「真っ白な嘘」
アフリカの学校で働いていた昆虫学者が語る、同僚の悲劇の話。現地の娘と遊びでつきあっていたが、捨てようとした時期に、ノーアイロンのシャツにアイロンをかけるなと口論したことから、たいへんなことになる。
この話、気持ち悪いんだ、とても強烈な印象が残って、ほかの話は忘れてたけど、これだけは憶えてた。
「便利屋」
ロンドンにやってきたブラッドワース教授は、近くに高名な詩人が住んでいるのを見つける。なんとか未発表の作品でも手に入れて一山あてたい彼は、詩人の家に出入りする便利屋の男を手なずける。
「あるレディーの肖像」
どことなくはっきりしない投資資金の現金を受け取るために、運び屋としてパリに来た男。すぐに済む仕事だと思っていたのに、なかなか取引の相手に会えず、一週間をムダにしてイラつく日々のなか、相手のオフィスの秘書を誘い出す。
「ボランティア講演者」
国務省の仕事で、アジアや中東における苛酷な海外勤務をつづけてきた男が、一カ月の休みのあいだにプライヴェートな旅行で独仏国境の町を訪れた。そこに赴任していた同僚から、現地のサークルでの講演を頼まれる。
「緑したたる島」
駆け落ちのごとくプエルトリコに流れてきた、19歳の男デュヴァルと21歳の女ポーラ。ポーラは妊娠していて、二人はカネも仕事もなくて、作家志望のデュヴァルも現実逃避はしていられず、レストランではたらく。

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恋しくて

2013-11-26 20:36:01 | 読んだ本
村上春樹編訳 2013年9月 中央公論新社
2か月前くらいに買って、しばらくほっぽってて、つい最近読んだ本。
サブタイトルは、「Ten Selected Love Stories」
村上春樹氏が選んで訳した原題(←11/27誤字修正)現代の「恋愛小説」のアンソロジー。
短編小説10コ集められてるけど、最後のひとつは、村上さんが自ら書いたもの。
それぞれの作品のおわりに、村上さんのジャッジによる「恋愛甘辛度」なる採点がついてる。
誰だっけ、ことしのノーベル文学賞を(受賞候補として本命に近かった村上さんを押しのけて?)受賞したのは?
(ささっと検索した結果)ああ、アリス・マンローさん、1931年生まれのカナダを代表する作家、だそうだ。
本書に収められた作品は、逃げた恋人を追いかけて、わりと成功してたっぽい自分の店を他人に譲り、オーストラリアに渡った女性の話。
かなりヘンな話。いちばんヘンなのは村上さんの作品だとは思うけど。
恋愛小説集ときいて、かなりベタベタなものかと思ったら、そうでもなかった。
興味がもてたので、何年か前に出たという、「バースデイ・ストーリーズ」ってのも、そのうち読もうという気になった。
「愛し合う二人に代わって」The Proxy Marriage マイリー・メロイ
「テレサ」Theresa デヴィッド・クレーンズ
「二人の少年と、一人の少女」Two Boys And A Girl トバイアス・ウルフ
「甘い夢を」Sweet Dreams ペーター・シュタム
「L・デバードとアリエット―愛の物語」L.Debard And Aliette-A Love Story ローレン・グロフ
「薄暗い運命」A Murky Fate リュドミラ・ペトルシェフスカヤ
「ジャック・ランダ・ホテル」The Jack Randa Hotel アリス・マンロー
「恋と水素」Love And Hydrogen ジム・シェパード
「モントリオールの恋人」Dominion リチャード・フォード
「恋するザムザ」Samsa In Love 村上春樹

どうでもいいけど、カバーが竹久夢二ってのは、なかなかいいね。
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内方姿勢、それは私にとって永遠のテーマ

2013-11-25 19:03:13 | 馬が好き
乗馬にいく。
ジャパンカップもおわったし、ってことは11月もおしまい、来週の月曜に練習に来るときには、もう12月だ、早いねえ。
どうでもいいけど、ジャパンカップといえば、きのう観に行ったんだけど、おなじみの「旗持ち」(各国の旗を騎乗者が持ってる)誘導馬がなくなってしまった。まことに残念である。
どうやら、あれのできる人材、正確にはウマのほうだから馬材が、少なくなってしまったらしい。
まあ、簡単そうにみえて、けっこう大変なのは事実。ふつうの馬は、風でバタバタするものとか、おっかながるし。
馬の背で旗を持とうとしたら、

↑こうやって、練習で馴らさなきゃいけないんである。
そうやって、特訓した成果として、ようやく

↑こういうこともできるようになるんである。
閑話休題。
さて、きょう私が乗る馬は、まいどおなじみの天蓬なんである。

(顔、でかいな。まあ、すべてにおいて、でかいけど。)
馬装してたら、「おお!?スーパー天蓬!?」とか言われてしまった。
すいません、このスーパーカーのギア、私ときたらローとセカンドだけで走ってます、きっと。
さて、めんどくさいし、うまいひとの自由に練習してるほうは経路読めないから危ないしで、部班に入ることにする。「きょうの課題は、内方姿勢です」と自ら宣言して。
そしたら、遠慮なくビシビシとチェックが入る。
ふつうに曲がってったら、「もっと内の脚つかって押し出すように」とか。
でも、ときどき「いまの隅角はよかった」とか言われる。

そう、隅角でいちいち角に押し込むことしてる。だって、ほっぽっとくと内に入ってきちゃうんだもん。四角い馬場をまあるく歩くってやつだ。
それで、気を抜くと、すぐ手で何とかしようとして、外の手綱を開いちゃうのがシロウトのあさはかさ。開くのは内に決まってんじゃん、外は壁だ壁。
どっちかっていうと、右手前のときのほうが外=左にふくれる感じ。だから、真っ直ぐ行ってたのを、右に90度入って、その先を左に90度いくような経路をとおると、最初オーバーランして大回りするようにまわって、つぎが蹄跡のはるか手前から内に入っちゃう。車だったらS字クランク脱輪ってやつだ。
まさか、私が内方姿勢ってテーマを言い出したせいとは思わないが、三湾曲の蛇乗りがめずらしく号令かかる。
知識としては理解してるつもりなんだが蛇乗り、ひええ、やっぱ膨らんだり内に倒れたり、左右で均等な弧が描けないから、グジャグジャな図形だ。蹄跡に接するようにターンするつもりが、ぜんぜん内側まわってるし。
最初のUターンをしたら、次に向かう真ん中の直線部分とこで、ちゃんと馬を真っ直ぐにする、それから左右の姿勢を入れ替えること。
そう、こういうのは急いでやらない、だいたいヘタがいきなりシュパッて姿勢変えられるわけないぢゃない。まっすぐにして座る、ちょっと内向ける、内の脚つかいつつ、外の脚はほんのちょっとだけ引いてみる、そういうのを深呼吸するつもりで1,2,3ってゆっくりカウントしながらやる。

んぢゃ、輪乗りで駈歩。速歩のときのうちに、ムチちらつかせて、脚への感度あげといてもらって、そこから詰めた速歩しとく。
駈歩は、ふつうに出る(部班だと半分号令で出てるな、こやつは)んだけど、なんかナンチャッテ駈歩(前肢が駈歩なんだけど、後肢は駈けてないような状態をいう?)みたいな感じがするんで、うりゃ!って脚つかう。
そしたら、なんか急に天蓬が怒った。「おれは、やってるでしょ、ちゃんと!」って雰囲気で、ちょっとハネる動き。
「だいたい前進しようとすると、ハミあててきて、ジャマなんだよ、おまえ!」って馬が言ってる感じ。私ゃ馬が伸びてちゃいそうな気がするからハミくっつける感じで乗りたいだけなんだけどな。
何度かハネそうになる。輪乗りのある場所にくると、動きが停まりそうなあやしげな感じになるので、そこで脚をドンと入れるんだが、そうすっと馬が怒ったようになる。
「反抗したら、叱る! 最初にやんなかったから、馬が許されるもんだと思ってる!」と注意飛んでくる。すいません、次の日以降乗る人ごめんなさい、馬がいうこときかなかったら今日の私のせいです。
何周かするうちに、脚に反応して前出てくれたら、それ以上プレッシャーかけません、ってことをメッセージとして送るようにして、馬にご理解いただく。内の脚つかってスッと前に出るようだったらホメる。
人工衛星みたいに推力なしで同じとこクルクルまわっちゃえるんだけど、「そういうとき、脚つかって反応するか確かめる、反応あればそれでいい」ということで、ときどきペースを変えてみる。
いつものように、輪のなかで歩数を数える。先頭なのをいいことに、勝手にときどき詰めて、ときどき伸ばす、半周で一歩異なるくらいの幅だけど。
輪乗りの手前を替えるときは、速歩でS字を描くんだが、そこの真ん中でも姿勢の丁寧な入れ替えをチェックされる、内方姿勢、内方姿勢。
何回かやって、部班おしまい。

残った時間は、馬には背中の上でドスンドスンしてわるいけど、アブミあげて主に速歩で輪乗りする。
アブミあげると己の身かわいさに、歩度を詰めちゃいがちなんだけど、ときどき意識して伸ばす。

ふぅ、疲れたぁ、なんでこんないい馬乗せてもらって、大汗かかなきゃいけないのかね、私ときたら。
手入れしたあとは、いつものようにリンゴやる。

天蓬にリンゴやってると、となりのとなりにいるポニーの、その名も「リンゴ」ちゃんが、つぶらな瞳で「私ここにいます、お昼まだなんでおなかすいてます」光線を送ってくる。

馬と目があったら勝てない。
リンゴちゃんにおすそわけしてると、背後で殺気に近いものを感じる。ふりむくと天蓬が、私が乗ってるときには見せてくれない、力強くて美しい頭頚のアーチを築いて、「働いたのは、オレ!」的オーラを発している。ひえええ。
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わたしに優しい夜

2013-11-23 20:37:27 | マンガ
桜沢エリカ 1990年 マガジンハウス
いくつか持ってる桜沢エリカの単行本をこれまで並べてきたんだけど、これでおしまいかな、とりあえず。
竹書房、角川書店、集英社と掲載を渡り歩いてきた(あまり幸せそうな状況ではないんだろうなw)1~4話に、書下ろしを加えた全5話。
主人公は、「某出版社でけなげに働く24才」の川原亜子さん。
もうひとりは、あるときの引っ越しを機に同居することになった、弟のノブこと乃武夫。
どっちかっていうと、こっちのほうが主役か、なんせ「彼は私にとって 弟の姿をした妹 世間ではいわゆる ゲイと呼ばれる人種だ」って設定だから。
でも、お姉ちゃんは世間体だけを気にしてるわけでもない。どっちかっていうと、自分の恋愛の邪魔を弟がしないかってことのほうが、ユウウツの種。
でも、弟は弟でお姉ちゃんのことそれなりに心配してたりする。
ただ奇をてらった姉弟関係をウリにしようってわけぢゃなく、ゲイの弟は読んでても特にヘンには感じられない。それくらいナチュラルな描かれっぷり。
どーでもいーけど、「いくいく 夜遊びッ」とか「パーッと いきましょ!!」とかって展開がでてくるとこが、バブルの余韻をひきずってる感ある。
(pinkとかといっしょに読むと時代の雰囲気わかるかも。ちなみに、私は朝まで踊りに行こーっとかってしてた人種ぢゃないけど。)
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