many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

棋士米長邦雄名言集

2014-04-30 18:16:41 | 読んだ本
伊藤能 2014年3月 日本将棋連盟
きのうのつづき、ということになろうか。
サブタイトルは「人生に勝つために」だが、なかみは当然メインタイトルのまんまだ。
まあ、米長哲学(例の勝負哲学以外にも幅広にいろいろ)については、これまでも著書をいくつか読んできたんで、あらためて今さらのように名言集なんて出されても、読まなくてもいいかとは思ったんだが、編者として弟子の名前がクレジットされてるんで、義理立てるわけでもないが、ふらふらと買った。
やっぱ、どこかで見たことある言葉が並んでるけどね。もしかしたら、あのフレーズってどこにあったっけ?なんて探すようなことが生じたときに、本書のほうが便利かもしれない。
数が81なのは、盤のマス目の数にあわせたんでしょ、そこは。
いまパラパラと見て、いいなあと思うもののひとつは、元から好きだったんだけど、
「弱い者ほど早く結論を出したがる」
なんてところである。
ついでに、
「電波に乗ったものが情報だと思っている人が多いようだが、本当はそうではない」
なんてえのと並べてみると、自分の頭で考えろぉ!って主張が、いつも言ってたことが、浮かびあがってくるような気がする。
ところで、どーでもいーけど、本書の冒頭にあるのが、
「3人の兄たちは頭が悪いから東大に行った。私は頭が良いから将棋の棋士になった」
って有名なやつなんだけど、これについて米長自身は「そういう“本当に思ってること”を私がいうわけがない」と言って、自分の発言であることを否定してたと思ったんだけど。(こしらえたのは、芹沢九段だと言われてる?)
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将棋エッセイコレクション

2014-04-29 19:27:11 | 読んだ本
後藤元気編 2014年2月 ちくま文庫
タイトルどおり、将棋に関するエッセイ集。
たしか「あさめし・ひるめし・ばんめし」なんかと一緒に買ったんぢゃないかと思う。
アンソロジーって、長いもの集中して読むほど時間のない機会でも、ボチボチ読めて(ひまつぶしと言ったら失礼か、やっぱ)重宝する。
文庫オリジナルってことで、古いものは昭和二十年代(だと思う)から、最近のものぢゃ数年前の、本ぢゃなくてブログのエントリーなどからも、あれこれ集められて収録されてる。
特にどれがどうって印象に残るような感想は今回もたなかった。
きっと身を入れて読んでなかったからだろう。(ちょっと反省?)
でも、力入れずサラサラ読めるものは、それでいいんだと思うんだが。
(どうも最近、本読みながら、あとで引用しようと思って、付箋打ったりしてることが多い、あまりよくない。)
コンテンツは以下のとおり。
「聖性」中平邦彦
「大山名人と棋譜ノート」越智信義
「名人・木村義雄」宮本弓彦
「愛棋家・菊池寛」倉島竹二郎
「知られざるドラマ」真部一男
「棋聖戦の思い出」福本和生
「なっとくなっとく―棋士の引退」湯川博士
「血涙十番勝負―米長邦雄七段戦」山口瞳
「江分利満氏との対局」高橋吾郎
「就位式の敗者」田辺忠幸
「さようなら、村山聖」鈴木宏彦
「『強さ』について」山崎隆之
「先崎流将棋必勝法」先崎学
「窓」東公平
「第五八期棋聖戦第五局前夜祭」国枝久美子
「追悼 団鬼六」行方尚史
「戦法に名を刻んだ男 立石勝己」小暮克洋
「狂気の近くに―棋士と詩人」shogitygoo
「人間が人間と戦う将棋の面白さ」梅田望夫
「読む将棋」高木彬光
「塚田名人のポカ」内藤國雄
「妻から見た棋士―芹沢博文九段のこと」信濃桂
「女流棋士独立について」片上大輔
「十年後の将棋世界」将棋観戦
「黙々と指し続ける老棋士」天狗太郎
「『対局日誌』より」河口俊彦
「緊急反論―『対局日誌』を読んで」桐谷広人
「頭の中を翻訳する」先崎学
「森安が死んだ」中平邦彦
「記者は行く記者は行く」能智映
「二歩の罪」青野照市
「待ったの巻」奥山紅樹
「『まだまだ将棋が強くなる』」遊駒スカ太郎
「芸の余韻」鈴木輝彦
「将棋博士」河口俊彦
「現代将棋と過去の大棋士」渡辺明
「プロ将棋の『わからない』」古田靖
「観戦記に新味を出す」倉島竹二郎
「二〇〇九年度順位戦食事別勝敗統計(個別メニュー編)」将棋ペンクラブログ
「忘れ得ぬ人、思い出の人」芹沢博文
「八月一日(日曜日)朝」山田道美
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ひさしぶりに、障害を飛んでみる

2014-04-28 19:55:36 | 馬が好き
乗馬にいく。

きょうの馬は、ポートマジン。
手綱とかを噛ませないでって、いつも言われるんだけど、ふつうに外に出して、ふつうに扱ってるぶんには、そんなそぶり全然見せない。
とうとう一度も叱る場面のないまま、馬装が完了したんで、よくホメる。さあ、気分よく馬場に行こうぢゃないか。
ひとがそろうまで、輪乗りでウォーミングアップする。
常歩で前に出す。外へふくらまないことぐらいだけ気をつけて、あまり手をガチャガチャしない。
前回ムリいいすぎて、機嫌をそこねたからね、ポートマジンに対しては。
急に強いハミうけを求めても、応じてくれるようなタイプぢゃなさそうだし。適当なコンタクトが感じられたら、あとは勢いよく前に出てくれることだけを大事に。楽しく、楽しく。

人数がそろったんで、部班。うしろから2番目、まあ何もしないでも前の馬についてって動くだろ、ここなら。
蹄跡を行進、隅角にコーンが置いてあって、内に入ってこられないようにしてあるが、それでもなお一層奥まで押し込むようにして回る、いうこときいたらホメる。
隅角で遅れたぶんを、長蹄跡で歩度を伸ばして、距離を一馬身までつめる。脚つかって、スーッと伸びたときに、すこしラクにしてやる、っていうか、動いたら、とにかくホメる。
んぢゃ、輪乗り。一旦、常歩。常歩のときに、脚に反応して前に出ること確かめる、そうしとくと駈歩のときラク。
駈歩、すこし詰めといて出す。動いたらラクに、脚つかって、とにかく前に。
ポートマジン、元気よすぎ。すぐ前に馬に追いついちゃう。はからずもときどき歩度を詰めることになる。引っ張りっぱなしになんないように気をつけて、ちょっとでもスピード落ちたらかえしてやることを心掛ける。
よく動いてくれてラクなまんまに、部班は終了。

「障害、やりますか?」って訊かれる。
うーん、どうしよー? 「この馬、飛びますか?」って訊き返す。愚問である。当然、飛びますよって言われて、飛ぶことになる。
まあ、人間の方が、どのくらい飛べるか、特に随伴が自然にできるか、確かめてみなきゃなんない。試合も近いし。
試合は出ても出なくてもいいんだけど、やっぱあまりにヘタだったら、出るのはやめとこうと思ってる。だって、ハンターシートなんだもん。
それにしても、障害飛ぶの、半年ぶりなんだよね、私。去年の10月に、単発で80センチくらいを数回飛んだのが、最後だ。年明けに低いのをまたいだけど、あれは障害のうちに入んないし。
さて、飛びますよとは言われたものの、障害やるとなったら、さっきまでの動きぢゃちょっと不安なので、ちょいと駈歩で歩度を伸ばしてみる。うん、もうしぶんなく動くよ、このくらいのベースはつくれないとね。
そしたら、こんどは詰めてみる。ブレーキきくほうが大事、詰めたら手をラクにしたまま、それ保てるか様子をみる。ちょっと怪しい、俺が不要な脚の圧迫してる?

んぢゃ、私を入れて3名なんだけど、久々の私に配慮してくれたのか、クロスから。(ほかの二人は110センチへ行くはず?)
駈歩でひとつ飛んだら、斜めに角度がふってあって、左へいって二つ目。その先で大きく右回転したら、同じように真っ直ぐ入って飛んだあと、右に角度ふってあって二つ目。
馬をコントロールできてるかどうかを確かめることが大事なので、一つ目飛んだあと、いちど速歩におとすこと。速歩になったら、あらためて駈歩を出して、二つ目へ。
けっこう勢いいいのはいいけど、やっぱ速歩にスローダウンしてくんないポートマジン。この馬でその気になったら、基準タイムより10秒くらい早く回ってこれるよ、きっと(笑)
こんどは、一つ目飛んだあと、二つ目までは駈歩維持して飛んでいいけど、二つ目飛んだあとは速歩に落とすこと。そして大きく回転して、次の障害を見ながら駈歩を出す。後段の二つを飛んだあとも、速歩にして真っ直ぐ止める、馬に勝手に回転させない。
んぢゃ、垂直に変える。高くないか?80くらい?
同じ経路たどるけど、恐る恐る乗ってる私を尻目に、果敢に飛んでくポートマジン。こいつぁ、いいや。
二組目の最初の障害に入るとき、なんか合わないで近すぎたんだけど、ポートマジンは躊躇なく高く飛び上がった。手を上げてジャマしちゃってるのは、俺だ。
「気にしなーい」って言われるのは、ちっとやそっと踏切があわなくてもバタバタすんなってこと。
停まってもいいとまで言われることもある。ひとが飛ばしにいくんぢゃなくて、同じペースの駈歩を続けろってことだ。
とは言え、ほっぽっとくと、騎座グリグリやる一方で、障害にくると先飛びしがちな私、意識して前傾、飛ぶとき手を前にだす。
んぢゃ、コースを変えるよ。高さも上がるけど。オクサーも作られる。あー、思い出した、俺オクサー苦手だったんだ。

駈歩で真っ直ぐ並んだ二つを飛ぶ。ふつうなら6歩。
例によって、「1,2,3、1,2,3」って声に出してったら、「歩数気にしないで!」って言われたんで、やめとく。
実はひさしぶりで、前に動かすの維持するだけでいっぱいいっぱい、合わすことはできない。
飛んだら左に回転、斜めになってるやつに入ってきて、飛んだら右に振って、最初に飛んできたやつを飛ぶ。
そのあと速歩、シンプルチェンジ。次に飛ぶやつ見ながら駈歩、右回転。

真っ直ぐ入ってくることに傾注、左右に傾かないようにシンプルな駈歩をこころがける。
真ん中に入れずに、わずかに左右に寄ってしまうことがあるけれど、障害の直前でそんなこと気にしてガチャガチャやってもしょうがないので、馬の行く気に任せて飛ぶ。
飛んだら、左に角度ふってあって、オクサー。「待って」と言われたので、仕掛けないでジッと駈歩に乗っていって、飛ぶ。
青息吐息で飛びきったとこで、今日のところは、おしまい。
飛ぶときの姿勢、予想通り、バラバラ。ひさしぶりだし、人間がモノを見ちゃってた。そのわりには、リバプールとか、めったやったことのないものまで飛んぢゃったけど。すべては、ポートマジンのおかげ。
ナイスジャンプ、えらいなー、って馬をホメる。
ほんとすごいわ、おとなしそうな外見とは全然ちがう行きっぷりのよさ。
なに出んの、マジンくん? おまえとだったら80センチ出てもいいよ、って言いながら、とにかくホメる。

練習後に、「むっちゃ随伴わるいんです、わかっているけど直りません」と嘆くと、先生からは「ふだん前傾姿勢を練習すれば大丈夫、ツーポイントとかでやってみて」と言われる。つぎからはフラットワークで前傾か?(←一応、やる気はある。)
でも、ひさしぶりにしても、やっぱひどかった、納得いかねーなー。
試合出てもいいって言われたけど、出るだけぢゃしょーがないからね、障害は。
(ほんとは馬場に出たかったんだけど、人数多かったんでヤメた。「2課目で55%をとる」ってのが目標だったんだけど、自己満足のためだけに、ほかの人を押しのけて出るわけにはいかない。)
もう2,3回練習してみて、考えようと思う。まわりは勝手に話を進めるけれど、出るかどうか、決めるのは自分だ。(←結局、自己中なだけだったりする。)
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カイのおもちゃ箱

2014-04-23 21:01:00 | 読んだ本
辻仁成 1991年 集英社
最近、身辺をめぐる報道がかまびすしかったりする、話題の著者だが。
そういやあ何か一冊もってたっけかなと思って、さがしたら出てきた。
当時なんで読んだんだったか、忘れた。まあ、新しいものを読もうと思ってたころではある。
カイってのは、主人公の少年の名前。1980年生まれで、いま10歳というのが、物語の舞台の時代。
その齢になっても、ろくに口きかないし、感情を表にだすことない、ちょっとヘンな子。
自閉症専門の医者にかかるために都会(新宿あたり?)に出てきた日に、両親の手を振り切って逃走、見つからなくなってしまう。
そして、会ったばかりの何人かの少年少女たちに、あろうことか、救世主とあがめられる。
それはただの思い込みだろって感じのほうが強いんだけど、やがてある種の超能力を使う場面が描かれて、あれれ、本気だったの、って思わされる。
新たな人類の進化を予感させるって方向性なんだろうが、なんだか、よくわかんない話なんだけどね。
よくわかんないと思った証拠に、他の著作は読んでないんだよね、私は。
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我ら、時

2014-04-22 19:07:17 | CD・DVD・ビデオ
小沢健二 2014年3月 EMI Records Japan
オザケンの話のつづき。
いや、最近どうなのか何も知らんかったんだけど、先週“犬キャラ”をとりあげたあと、ささっとネットを見てたら新譜があるっていうんで、すぐ買ってみた。
なんと、ライブ盤、3枚組。
いま聴きはじめたばっかなんで、まだ感想はなにもないけど。
(っていうか、聴きながら書いてる。)
一枚目の「天使たちのシーン」は、やっぱなかなかいいよー。
「Eclectic」聴いたときにも思ったんだけど、なんか声というか歌い方というか、変わったよねえ、よく言われてることみたいだけど。
第一盤
1.流星ビバップ(一)
2.闇
3.流星ビバップ(二)
4.ぼくらが旅に出る理由
5.想像力
6.天使たちのシーン
7.いちごが染まる
8.ローラースケート・パーク(一)
9.東京恋愛専科
10.ローラースケート・パーク(二)

※4月30日追記
三日かけて、ようやく全部聴くことができた。
(どうにも最近、のんびりと音楽を聴く「だけ」の時間とかが、なくて困る。)
第二盤の「戦場のボーイズ・ライフ」や「強い気持ち・強い愛」なんかも、以前の歌い方とはちがってて、とてもよいと思った。
アルバムタイトルの意味がわからなかったんだけど、「愛し愛されて生きるのさ」の元は英語だったはずのバックコーラスんとこで、「我ら、時をゆく」って歌ってんで、これのことかと第三盤の最後にいたって分かった。
第二盤
1.歌は同じ
2.カローラ2にのって
3.痛快ウキウキ通り
4.天気読み
5.戦場のボーイズ・ライフ
6.強い気持ち・強い愛
7.今夜はブギー・バック
8.自転車
9.夢が夢なら
10.麝香
第三盤
1.笑い
2.シッカショ節
3.さよならなんて云えないよ(一)
4.さよならなんて云えないよ(二)
5.ドアをノックするのは誰だ?
6.ある光
7.時間軸を曲げて
8.ラブリー
9.流星ビバップ(三)
10.いちょう並木のセレナーデ
11.愛し愛されて生きるのさ
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