谷口ジロー・[原作]古山寛 平成27年2月 リイド社
2月だったか、なにか谷口ジローの画がみたくなって、「千年の翼、百年の夢」を買ったときに、近くにあったんで、ついでに買ったんぢゃないかと思う。
正確なタイトルは、「柳生秘帖 柳生十兵衛 風の抄」である。
ほかの抄があるのかどうかは知らない、私の知る限りではなさそう。
新しいものかと思ったら、1992年に出たものの再編集版だそうで、まあこうして私みたいにオリジナルを知らなくて買う人間もいるんだから、出版してみるものである。
こういうの、なにかのついでに商魂たくましく、改版して出してくれるのはいいんだけど、この機にでも買わないでいると、あっという間に絶版になっちゃうに決まってる。
そういうのが困ったもんで、名作を復刻とかなんとか売り文句つけるんだったら、そのときだけぢゃなくて、長く扱ってくれないとウソである。
ま、それはいいとして。
主人公は、柳生十兵衛三厳、私は三厳(みつよし)って名前は知らなかったんだけど、柳生宗矩の有名な息子だ。
で、柳生家に代々伝わる徳川幕府の命運にかかわるような文書が盗まれたんで、十兵衛が奪還しにいくのだが。
実はただの泥棒のしわざぢゃなくて、後水尾上皇が黒幕となって幕府転覆の計画が進行してたんだけど、そいつを食い止めるのがホントのミッションとなっている。
私は、時代劇ってぜんぜん興味なくて、時代小説ってのか歴史小説っていうのか知らないけど、その手のジャンルはほとんど読まない。
なので、柳生新陰流・無形の位、とか言われても、ちっともドキドキしない。
しかし、谷口ジローのマンガなら楽しいねえ。
(きっと、そういう小説好きだったりしたら、想像するしかなかった剣術の形がリアルなビジュアルとして描かれてんの見て、オオッ!とか思うんだろうけど。)
ああ、あと『バガボンド』ってのあるぢゃないですか、長く続いてるらしいマンガ、あれはアタマの数冊を読んだことあるんだけど、完結したらぜひ読んでみたいと思ってる。早く完結しないかな、マンガは完結したのを読むべきだよ。
(そのときは、先に吉川英治の『宮本武蔵』を読んでから行くんだろうけど。実家のどっかにあったんだけどな、たしか。読んでないんだ、これがまた。)
そうそう、あと白土三平の『忍者武芸帳』は読みたいんだよなー、と思いつつ幾年かが経ってしまっている。どっかでまとめて古本買えないかな。
おっと、そんな私の物欲のことはどうでもよくて、本作のいいところは、プロローグとエピローグが、明治31年のことで、江戸を無血開城した勝海舟翁が、この柳生秘帖のもつ役目について語るというつくりである。すばらしい。
2月だったか、なにか谷口ジローの画がみたくなって、「千年の翼、百年の夢」を買ったときに、近くにあったんで、ついでに買ったんぢゃないかと思う。
正確なタイトルは、「柳生秘帖 柳生十兵衛 風の抄」である。
ほかの抄があるのかどうかは知らない、私の知る限りではなさそう。
新しいものかと思ったら、1992年に出たものの再編集版だそうで、まあこうして私みたいにオリジナルを知らなくて買う人間もいるんだから、出版してみるものである。
こういうの、なにかのついでに商魂たくましく、改版して出してくれるのはいいんだけど、この機にでも買わないでいると、あっという間に絶版になっちゃうに決まってる。
そういうのが困ったもんで、名作を復刻とかなんとか売り文句つけるんだったら、そのときだけぢゃなくて、長く扱ってくれないとウソである。
ま、それはいいとして。
主人公は、柳生十兵衛三厳、私は三厳(みつよし)って名前は知らなかったんだけど、柳生宗矩の有名な息子だ。
で、柳生家に代々伝わる徳川幕府の命運にかかわるような文書が盗まれたんで、十兵衛が奪還しにいくのだが。
実はただの泥棒のしわざぢゃなくて、後水尾上皇が黒幕となって幕府転覆の計画が進行してたんだけど、そいつを食い止めるのがホントのミッションとなっている。
私は、時代劇ってぜんぜん興味なくて、時代小説ってのか歴史小説っていうのか知らないけど、その手のジャンルはほとんど読まない。
なので、柳生新陰流・無形の位、とか言われても、ちっともドキドキしない。
しかし、谷口ジローのマンガなら楽しいねえ。
(きっと、そういう小説好きだったりしたら、想像するしかなかった剣術の形がリアルなビジュアルとして描かれてんの見て、オオッ!とか思うんだろうけど。)
ああ、あと『バガボンド』ってのあるぢゃないですか、長く続いてるらしいマンガ、あれはアタマの数冊を読んだことあるんだけど、完結したらぜひ読んでみたいと思ってる。早く完結しないかな、マンガは完結したのを読むべきだよ。
(そのときは、先に吉川英治の『宮本武蔵』を読んでから行くんだろうけど。実家のどっかにあったんだけどな、たしか。読んでないんだ、これがまた。)
そうそう、あと白土三平の『忍者武芸帳』は読みたいんだよなー、と思いつつ幾年かが経ってしまっている。どっかでまとめて古本買えないかな。
おっと、そんな私の物欲のことはどうでもよくて、本作のいいところは、プロローグとエピローグが、明治31年のことで、江戸を無血開城した勝海舟翁が、この柳生秘帖のもつ役目について語るというつくりである。すばらしい。