乗馬にいく。
前日飛行機で20時過ぎにランディングするような日程で、月曜日に乗馬に行くのは、正直カラダは疲れてんだが、しかたない。
それより今朝は、台風9号とやらが関東に上陸だとかいってテレビがはしゃいでる。
「滝のような雨、立っていられないほどの風」とか空虚な作文の原稿を読んでるけど、無視、無視。
それでも、出かけるまで、いつ中止の電話がくるかと思ってたんだが。
ついてみて大雨のなか馬装してれば、「台風本格的に来るの午後らしいんで、今日はやりますよ」とさわやかに言われてしまう。
さて、きょうの馬はコメット。私に当たるのめずらしい、ひさしぶりで3度目だ、たぶん。
前回のノートをサッと読み返して、ふむふむと思うんだが。
とにかく、どの馬に乗ろうと、詰めたりスローダウンしたりするときに、肘とか手首とかを固めちゃわないようにというのが、先週から引き続きでの問題意識としてある。
障害やるときみたいに、動かしているなかで収めるところは収める、そんな感じ。
手綱を引っ張るんぢゃなくて、拳を回転させるようにして、抑える、開放するを無限に繰り返すようなつもりで。
そういうの始まる前に意識しておかないと、いざ馬の上で馬が強い力で予想外の動きすると、あわてて力任せの乗りかたしちゃうからねえ。
んぢゃ、馬装して、ちょっとはマシな雨の降りかたのタイミングをねらって、馬場へ移動。
馬場に入っちゃえば、そこはインドアなんで静かなもの。でも、ときどき扉開いてるところから、外のゴウゴウってアメカゼを見て、びくっとするときもあるコメット。
ウォーミングアップからガンガン歩いてくれるので、なんもしない、ときどきアブミに立って、常歩をする。
前の馬にすぐ追いついちゃいそうになるんで、隅角をつかって、内に向けて角の奥まで押し込んでとかやって、もうすこしだけ丸くなってもらおうとする。やったら、すぐかえすの大事。
んぢゃ、コメット先頭、って命じられて、そそくさと前の馬を追いぬいて、部班開始。
速歩スタート、軽速歩中心で蹄跡をくるくると。
先頭いいペースだ、そのくらい元気よく、って言われるけど、俺のつくったペースぢゃないな、コメットのペースだ。
ほっぽっておくとどんどん速くなりそうな気がするので、ときどき手綱握って抑えたり、やっぱ内向けるようにして口をもうすこしこっちに来てもらうようにしたりとかする。
急がせるんぢゃなく、大きな動きで前に、ってイメージするんだけど、そりゃあできない。
それぢゃ横木通過をするよということになって、3本だけ速歩の幅に置かれるんだけど、なにそれ、短い。
横木が、ふつうの障害に使うやつぢゃなく、1メートル半くらいしか長さのないやつ、馬1頭分しか幅がないので、ちゃんと真ん中を通れと。
長蹄跡上ではなく、1レーン内に入ったところに並べられる。回転のところから、そのコースにまっすぐ入れと。
コメットは、がんがん前に出てるので、回転するとき丁寧に誘導してあげられればフラフラしない。短蹄跡のうちから横木を見て、そこへ真っ直ぐ向かってく。
むしろ、3本跨いで通過したあとに、フラフラと蹄跡のほうへ行かないように、さらにまっすぐ行ってから回転。
繰返したら、つぎは横木の配置がバリエーション変わる。隅角をまわって、やや斜めに内に入ってくラインに1本目、それを通過したら長蹄跡と平行したラインにあとの2本。
左手前なら、隅角から斜めに手前を替えるように左に角度つけて入ってって、1本跨いだあとは右に軌道を修正する。
1本目のあと注意力を欠くと、曲がるべきとこ通り過ぎて2本目に真っ直ぐ入れなくなる。
内の手綱を余計に開いたりしないのはもちろん、外の手綱の壁を意識とかもあまりしないで、両の拳のあいだに馬がいるようにして、両手のあいだでジワッと曲げてく。
横木の真ん中を正しく通過することもそうだけど、いい速歩の継続も心掛ける。あまりゴチャゴチャ手綱に頼ると、前に出る勢いがなくなって速歩が死んぢゃうし。
それぢゃ、こんどは輪乗りで、駈歩。
駈歩スッと出る、そのあと放っておいてもガンガン前に進む感じ、コメット。なので、動いてるなかで抑えるというテーマに挑む。
手が馬の動きについていって動いてるなかで、受けとめられないか試行錯誤する。ギューっと引っ張ってはいけない。
蹄跡に出ての駈歩でも、伸ばすのはすぐ出ていくので、詰めるときに腰や肘の動きを止めないイメージのほうを意識として重視する。
んぢゃ、駈歩でも横木通過。片側の長蹄跡に1本、もう片方には2本(あいだを2歩で)、ただし置いてあるのは蹄跡上ぢゃなくて、やっぱ1レーン内に入った直線上。
なので、回転のところからフラフラしないように真っ直ぐ入れるコースへ向けて誘導する。
最初、横木の手前でモタモタっとしたようなとこもあったけど、繰り返すうちに、いいリズムで通過できる。速くなったり遅くなったりしない、楽しい。
とにかく、基本動いてくれてるんで、こっちも余裕ある、外の壁も肘を開閉するなかでとか意識できる。
横木までの距離が短い側から進入することになる手前のときは、回転に気をつける。何度か、大回りしすぎて、ラインの外にはみ出てしまう。
馬がやる気あるので、まずまず満足の出来、練習終了。ほんとは、もっと歩度のコントロールとかできればよかったんだけど、まあ、それはまた今度。
コメットは私との一鞍だけだったので、ほかの人馬より先に引き上げて、手入れする。
雨風が強くなってきて、ときどき洗い場の屋根の上でバタバタ音がしたりすると、さすがに馬もビクッとするときもある。
頭絡とか油断していつもどおりぶら下げてると、吹き込む雨でぬれちゃったりするんで気をつける。
終わったら、馬房に早く入れてやってから、リンゴやる。
帰れなくなったら大変なので、サッサと退散。
おっと、お隣の馬房に、エルサちゃんがいた。大きくなったけど、かわいいねえ、あいかわらず。
あなたも競馬出たりすんの?