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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

なかなか涼しげに乗ることができず

2014-06-30 18:04:32 | 馬が好き
乗馬にいく。
きょうは天蓬にあたる。いつも言うんだけど、他人が乗ってるとイイ馬に見える(笑)
自分で、動かそうとしたり、動きについていこうとしたりすると、たいへん。
さて、馬場に定刻10分前に入ってみたら、一番乗りだったので、皆がそろうまで、常歩で輪乗りしてウォーミングアップする。

この常歩の輪乗りが私にとっては一番大事な時間だったりする。
ここで、前出して・おさえて・ゆずって・かえして、ってことができさえすれば、練習は終わったも同じなんである。
そうは言っても、できないままに、部班の先頭に立たされてスタート。
おさえすぎなんで最初はもうすこし馬が動きやすいように、そして馬の動きについていくように、って。
隅角で内に入ってこないようにグニグニやってると、隅角の手前から、もっと馬を前に出せ、って。
んぢゃ、速歩で伸ばしたり詰めたりして、脚に反応させるよ。長蹄跡で伸ばして、短蹄跡で詰める。
伸ばすときは、脚にすぐ反応するように、反応しなけりゃ強くキック。
詰めるときは、遅くしすぎない、馬が前に出る勢いを殺してはいけない。
伸ばそうと思えばすぐ伸ばせるように、馬が前につれてってくれる感じを失ってはいけない。
馬が前につれてってくれる状態を維持するのがひとつのテーマ、そうして人はそれに遅れないように前に乗っていく、軽速歩でも正反撞でも同じ。

んぢゃ、輪乗り。やることいっしょ、脚に反応する状態をつくって維持する。
脚使ったらすぐスッと馬が前に出ようとする感じ、これがないと駈歩に移行もできない。
馬が合図を待っている状態をつくることで、馬が軽くなる。動きやすい関係性を準備すれば、馬は軽く乗りやすくなる。
馬が重いとか悪口を言ってはいけない、それは上手に乗らない自分が悪いんである。
そしたら、駈歩。出たら何歩かジャマせずに前に進めることが大事。
もっと一歩目からちゃんとした駈歩を、ってことで、グンと後ろ肢から動き出すようなものを目指すんだけど、うまくいかない。去年の夏ごろは、もうちょっといい駈歩できたような気がするんだけどな。
輪乗りが内に入ってこないように、グニグニやってるうちに、おわり。
動かしようには満足できないけど、まあ尻っパネとかされなかったから、そんなジャマしてないかってとこで納得することにしとく。
前に動く馬におくれずについていって、手を引っ張ったり下におさえつけたりぢゃなくて、手をもうすこし前にしてうけとめる感じがつくれないと、ちょっと涼しげには乗れないなあ。

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プードル・スプリングス物語

2014-06-27 20:47:23 | 読んだ本
レイモンド・チャンドラー+ロバート・B・パーカー/菊池光=訳 1990年 早川書房
「チャンドラー+パーカー」というのは、未完の遺作を、30年後に引き継いで書いたということで、これをもってチャンドラーの正統の後継者はパーカーと認められたとされているようだ、一般的には。
どっからどこまでがチャンドラーで、パーカーなのかはよくわからないと思って読み返してたんだけど、いま見たらカバーに書いてあった、第四章までがチャンドラーだって。
全四十一章だから、それぢゃパーカーがほとんど書いたようなものじゃん、っていうのは私の読んでるとき受けた印象と同じ。
物語の舞台プードル・スプリングスは、高級住宅地。
大富豪の娘と結婚したフィリップ・マーロウは、そこで豪華な新居に住むことになったんだけど。
奥さんの実家のカネにはまったく頼らず、自分の身の丈にあったオフィスを借りて、あいかわらずの探偵稼業を続ける。
そこへ、ギャンブルに負けたのに現金を払わず借用書を書いて行方をくらましてしまった男の捜索という依頼がくる。
どーせ、死体をみつけることの名人のマーロウだから、殺人事件に出っくわすんだろうなと思いながら読み進めることになるんだが。
その気になれば自由につかっていい財産があるんだから、探偵なんかやめればいいのに、私といっしょにそれなりの階級の人々と社交的につきあってほしいのに、って思ってる新妻に対して、
>いいか、ミセズ・マーロウ。おれは並の人間にすぎないんだ。おれにできることがいくつかある。射撃ができる。約束を守ることができるし、暗くて狭い所を歩ける。だから、そうしているんだ。自分がやっていること、自分の性分にあった仕事を見つける。(略)
とか、
>何度も説明してきたように、だからおれは受け取ることができないんだ。落伍者にならないためには、おれは自由でなければならない。完全に自立した人間だ。おれはマーロウ、下層社会の騎士だ。自分がやることは自分で決める。おれを買うことはできない、圧力で思い通りにすることもできない、たとえ愛によってでも。(略)
とかって、堂々と言い張る場面を読むと、これはスペンサーの科白だろ、やっぱこれはパーカーによる物語だなって感想をもっちゃう。
わるくはないんだけどね、全然。
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正気の保ち方

2014-06-26 21:54:47 | 読んだ本
西部邁・新野哲也 1992年 光文社
副題は「『繁栄の空虚』からいかに脱するか」
1988年に東大教授を辞任した西部邁氏の本を、そのころ読んでたんだけど。
これは、問いと答え、二人の議論の形式をとってるが、まあ西部氏の論調はいつもどおり。
>平均化とそれに基づく集団主義は、表面の現れにすぎないんです。裏面までみると、日本人ぐらい裏切り合戦、嫉妬合戦、誹謗合戦をたくましくやっている国も少ないんじゃありませんか。そういう卑しい心根が言葉を貧しくし、結局、人々の集まる場所をグロテスクなものにしていくんです。
とか、
>いまの若者たちに「豊かな感性」とやらを誇る資格はない。どこぞのカタログ雑誌がマニュアル指令を発しないかぎり、未経験のものには触れることができないというのは、感性が貧しくなっているせいです。
とか、
伝統を破壊したものだから、個人人格で引き受けるべき事柄に集団人格で対応したり、集団人格によってかかわるべき問題を個人人格に基づいて議論したりという混乱が起こってくる。その混乱を一時しのぎに収拾すべく、多数決で次々と新しい法律をつくるという顛末になっている。
とか、
同様のことが会社の中でも起こるんでしょう。上からの命令に敏速に反応しようとする身構えがあまりに強すぎるものだから、ちっぽけな命令しか下されてないのに、それを何十倍にも膨らませて実現する。マスコミも同じです。世論の風潮の風向きがほんの少し変わると、その変化を拡声器に乗せて騒ぎ立て、実際に世論に大変化を起こしてしまう。
とかってあたりは、20年以上経っても、なんも変わってないでしょう、当時も今も日本は。
>そのとき知識人は村の中枢へと進み出て、「諸君、君らの争いは微差をめぐる嫉妬の争いにすぎぬ」というべきなんです。
ということがわかってない人が多すぎる状況が変わってないからか。
っていうか、当時はマスコミがよくないってあたりが問題だったんだけど、最近はネットにのせて個人でもやってるからなあ、バカ騒ぎを。
 
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古巣を訪ねて、ポニーたちにあう

2014-06-25 21:34:32 | 馬が好き
所用で、札幌に行った。
ついでなんで、見に行ったら、いた。

3年間、私とジャレ親しんだ、ポニー。

ゴルゴ。
なんか、すっかりやせちゃった。
どこもわるいわけぢゃないけど(そんなことあってたまるか)、もう20歳だって。
お客様をお出迎えしたりすんのも、もしかして今年かぎりかな。

トニー。
変わんねーな、おまえは。
ちっとも大きくなりゃしないし。

あれ? 1頭増えてる!

ノリスケ。
よく知らないけど、がんばってな。

乗馬たちも、何年かのあいだに、だいぶ入れ替わってた。
前からいる馬、乗ったことある馬は、数えるほど。
(しまった、朝のうちに、どれか乗せてもらうんだった。)
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なにがあっても乗馬に行っちゃう

2014-06-23 20:47:24 | 馬が好き
乗馬に行く。
タイトルの意味については、いろいろあるんだけど、あえて詳細を記すほどでもない。
さて、きょうはギルデッドエージがひさしぶりにあたる。動かせるかなー。

私の思ってたより早く着いちゃったんだけど、馬房んなかでリラックスしてたようなんで、周り見て、急がせるようなことはしないで、時間の限り中にいてもらう。
ここんとこ月曜日は人が多くて、どの馬も二鞍ずつである、ごくろうさん。
私とペアになったのは新人さんで、熱心に練習してるけど、ギルデッドエージは初めてだという。
さて、動かすの大変なんだよね、この馬。

馬場に入って、ほかのひとが集まる前に、輪乗りの常歩でウォーミングアップするけど、ややや、怪しい。
部班しましょということになったが、さすがに後ろのほうにつける、5頭立ての3番手。
(後ろは2年目と1年目のひと、さすがにこれ以上後ろにはつけられない。)
いっしょけんめ動かしてるつもりなんだけど、前の馬との距離が2馬身になっちゃったとこで、すかさず「あいだ、空けない!」って言われる、ヒーッ!
ウォーミングアップのときから引き続いて、脚つかって反応して前に出たらホメてやること繰り返すんだけど、いまいちグイグイいってくれるようにはならない。
斜めに手前を替えた斜線上でいちど停止。先生の姿勢チェックが入る。「肩が丸まりがち」と言われて、胸を張っておへそを出していく構えを心掛ける。
速歩のうちに歩度を詰めたり伸ばしたりを、せっかくやらせてもらってんのに、反応いまいち、馬が命令待ってる状態になってない。

そこから駈歩、出るこた出るけど、なんか頼りない。
ときどき、脚への反応がよくないと思ったら、ムチふるうんだけど、それでも前に出てる感なし。馬が自分のやりたいようにしか駈けてない。
やがて輪乗りを詰める。半径は小さくなるけど、前に出てないから、前の馬との間隔空く。前出てないから、それ以上半径小さくできない。グダグダ、隊列乱す。
輪乗り開くけど、前出てないから、前の馬についてけない。内回りして距離詰めようなんてするから、輪乗り開いてかない、グダグダ。
グダグダなまま、おわり。速歩まではそこそこだったけど(この馬の正反撞は、すっごい気持ちいい)、駈歩はダメダメ。
乗り替わった1年目のひとを見てると、やっぱハミ受けようとしていない。

(↑こらこらカメラ目線しないで、内を向きなさいってば。)
でも、クビを前に伸ばして、鞍の前橋つかんでの正反撞とかやってんの見てると、そこそこ動いてるような気がする。
終わってから訊いたら、「まあまあ動きました」って言う、おそるべし。
「アタマあげたり、振ったり、ずーっとされましたけど」って言うんで、ハミうけが難しいんだよねと言うと、「ハミうけって何ですか」という。
おーっと、あらためて訊かれちゃうと、これは説明すんの難しいぞ。
手綱ってのは、ただ左右に行けとか止まれとかってだけの道具ぢゃなくて、この口の中に入ってる金具が、ちょうどいい具合に収まってると、馬が「次の命令なんですか」って待ってる状態、アタマ振ったりしてこれをカチャカチャさせてるときは、馬が「乗ってるあんたのいうことはききません」って言ってるんだ、って言ってみたら、「今日ずっとそうでした」という。がんばってね。

練習のあとは、放牧場で砂浴びさせてやってから、丸洗い。
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