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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ブラウン神父の不信

2020-10-31 18:37:00 | 読んだ本

G・K・チェスタトン=福田恆存+中村保男訳 1959年 創元推理文庫版
丸谷才一さんが、「大人の童話の最上のものの一つ」と評しているんで、読んでみようと思ったブラウン神父。
これは7月だったかな、地元の古本屋でそう思ったらさっそく買った文庫なんだけど、ちなみに1975年14版。
ところが、これは短編集の三番目ということを知って、やっぱ順番にと思って、「童心」と「知恵」を読むのを待ってから、最近やっと読んだ、これは旧版文庫なんだと、新版二つ見てから気づいた。
原題「THE INCREDULITY OF FATHER BROWN」は1926年の刊行、前作から12年経っていたんで、巻頭作の題名が「ブラウン神父の復活」なんだという。
扉のとこに、「全作品中の最高作「犬のお告げ」以下八作品を収録」なんて書いてあるんで、期待して「犬のお告げ」読んだりしたけど、べつにそんなに感心はしなかったな、罰当たりな私。
ホームズのように煙草の灰を観察するでもなく、スペンサーのように無駄口とピストルを撃ちまくるでもなく、関係者から話を聴いただけで論理的な解決に至る、というものなので、そういうの好きなひとは好きなんでしょう。
前作から時間があいたせいなのか、主人公がアメリカへ出かけてったりして、世界をまたにかける名探偵って新機軸なのかと思ったけど、出かけるのはあくまで本業の神父の仕事、でもちょっとアメリカ文明批判をしてみたかった作者の意図はあるのかもしれない。
アッとおどろくトリックといったって、どっちかっていうと、最後にいままでいなかった犯人が出てきてもかまわない、みたいなつくりに近いと思って、それで楽しくだまされて読めればいいような気がする、だから「童話」としてはおもしろい。
ふしぎなことに、登場人物の多くは奇怪な事件を前に、奇跡だとか呪いだとか超常的なものを感じて騒ぐんだけど、神に仕える神父さんのほうは軽々しく奇跡なんて言わないで合理的というか理性的に思考する。
神への信仰と、一見理解できない出来事を神の仕業と片づけることは、違うんだよと言いたいから、わざわざ神父というキャラクターを立てたのかなと本書を通して読んだらいまさらながら感じた。
コンテンツは以下のとおり。
ブラウン神父の復活
天の矢
犬のお告げ
ムーン・クレサントの奇跡
金の十字架の呪い
翼ある剣
ダーナウェイ家の呪い
ギデオン・ワイズの亡霊

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一門

2020-10-25 17:51:35 | 読んだ本

神田憲行 2020年5月 朝日新聞出版
副題は、「“冴えん師匠”がなぜ強い棋士を育てられたのか?」。
「冴えんなあ」といえば、棋界では森信雄七段の口癖としてとおっているわけで、それは『聖の青春』の影響かもしれんけど。
ということで、このタイトルの一門というのは、棋界でいちばん棋士になった弟子の数がいま多い、森信雄一門のこと。
最近ぢゃあ(といっても二年前か、もう…)『師弟』なんていうなかなかおもしろい本もあったけど、あまり似たようなもの読んでもしゃあないかとは思ったんだが、森門下には個性的な棋士多いように思うんで、ついつい興味もって買ってみた。
すべての弟子に取材して書かれたもので、初出はおどろいたことに「ヤフーニュース特集」というウェブサイトの記事だという、今後そういう書籍が増えるのかも、紙の本を読むの基本の私としては出版してくれるのはうれしいが。
伝統的に、将棋の師弟関係ってのは直接技術を教えるとかってもんぢゃなくて、弟子は勝手に強くなってくんで、どうしてあの師匠にこの弟子がとかあまり考えてもしょうがないもんだが、まあそれなりに伝わっていくものは確かにあるようで。
森先生のおもしろいのは、おまえは勝負に甘いからコーヒーも砂糖いれずにブラックで飲め、みたいなこと言ったことあるらしいとこで、それも本人は忘れてたりするとこがいい、ただの思いつきやん、それ。
弟子のなかでは、やっぱ千田翔太七段あたりがどんなことを言うのかってのに興味があったんだが、意外なことに、森先生のほうが奨励会で伸び悩んでるほかの弟子について千田七段に相談するという話。
弟子の見方が的確で、どうダメなのか理論で説明してくれるからだというけれど、
>「その人の1日の将棋の勉強時間はどれくらいですか」
>「3時間くらいや」
>「それは話をするレベルの人ではありませんね……」(p.174)
みたいなやりとりがあるというところが、らしくていい。
コンテンツは以下のとおり。棋士の登場順は四段になった順というのがベタといえばそうだが、まあ時系列おってまちがいがないって気もする。
一、“さえん棋士”の誕生
   棋士を目指す
   大阪へ
二、聖が残したもの
   どん底で出合った湖――増田裕司
   破門されかけた唯一の弟子――山崎隆之
   遅咲きの末に辿り着いた境地――安用寺孝功
   「おかみさん」誕生
   強い棋士はなぜ優しくなれるのか――片上大輔
   “怪物くん”の頭脳――糸谷哲郎
   兄の死
三、泣いたあの日のこと
   異能の少年棋士から一門へ――澤田真吾
   転機となった羽生善治との戦い――大石直嗣
   「けっこう命がけで将棋をしている」――室谷由紀
   超合理主義者の師匠愛――千田翔太
   唯一夢中になれた道を――竹内雄悟
   10年かけて、夢が叶わないことを知る――棋士になれなかった弟子
   いつも静かに泣くことを覚えた――山口絵美菜
   女流棋士の道を選ぶということ――石本さくら
四、最後の「負けました」
   危機を救った師匠の「妙手」――西田拓也
   森信雄、引退
   一門の知恵を借りて――石川優太
   教えるのは将棋だけではない――
特別章 羽生善治が語る師弟論

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大蔵官僚支配の終焉

2020-10-24 18:16:37 | 読んだ本

山口二郎 一九八七年 岩波書店
今年ときどきやってる、学生んときの課題文献を見つけてしまったので三十年ぶりにホコリはらってみたシリーズ、の第何回目かだ。
うーん、目次のとこに自分の字で鉛筆で、「レポ この本でわかったこと 〃の問題点 政策分析・自分だったらどう研究するか計画書(具体的)」なんてメモってある、当時の自分にできたとは思えないが、まあ適当にレポート提出したんだろう。
なかみは、日本の政治について、「党高官低」とかってわかったような言葉で単純にくくって思考停止しちゃわないで、ちゃんと考えてみようぜって話だ。
タイトルが「官僚支配の終焉」なんてドキッとさせる言葉なんだが、官僚支配が終わったからって、官僚がものの決定権まったくなくしたとか、政治家が100%優位を占めてるとか、そういうわけぢゃあない。
どうでもいいけど、「大蔵省」そのものが無くなっちゃったからねえ、いまや。前の時代の話になっちゃったといえば、そういうことになるが。
まあ、明治以来の近代化めざしてやってきたり、それが戦争負けてボロボロになったけどそっから復興めざしてやってきた中央集権体制みたいなもの、そういう時代が終わったときのことがまとめられてる。
昭和40年あたりのことだ、具体的には均衡財政主義が終わっちゃって、公債発行に転換したのはいかなる経緯だったか。
いまになって、歴史書として読むと、とてもおもしろい。
国際収支の安定を重視し、均衡財政主義で来たんだが、昭和40年の当時戦後最大の不況で税収不足になったときに、どうやって方針転換したか。
学生だった当時の私には理解できなかっただろうが、いままでの政策は正しいと肯定してきて、方針変えろって批判に対してはそんなこと無理とかって言い張ってきたお役所が、どうやって理屈つけて政策変えるかってのは、おもしろいんだよね、悪いんだけど。
そういうの、実社会に出て仕事してみて、去年まで言ってたことと矛盾するじゃん、それやるのかよ、って体験させられたりしたほうがわかるようになるんだ、これが。
昭和40年に初めて公債発行するときの主計局長の書いたものに、「従来の方針を揚棄(放棄ではない)する」(p.173)って言葉があるなんてとこ読むと、苦しいんだろうなー、って笑っちゃう。
(ちなみに「揚棄」なんて言葉は知らなかったが、止揚・アウフヘーベンと同じらしい、「矛盾した概念を更に高い段階に統一すること」(類語国語辞典)だって。)
でも、笑ってばかりいると、これは退却ではなく転進である、とか言い張る大本営発表にだまされてるうちに、悲惨な負け戦に導かれるってこともあるから気をつけないと。
しかし、やっぱ、これまでの施策の評価はしつつ、方向転換のための屁理屈を並べ、ブレーキなしだとヤバいのは承知してるから歯止め策は一所懸命先回りして用意しておく、って自分でやらされるとストレスたまるけど、ひとごとだと読物として楽しい。
昭和39年10月に池田勇人が病気で引退して、佐藤栄作が後継者になったけど、失政で退陣するんぢゃないから内閣は居ぬきで留任・政策は踏襲することって条件がついてたんで、田中角栄が大蔵大臣留任してるあいだは均衡財政主義は変えられなくて、翌年に福田武夫が大臣になるまでは公債発行はできなかった、とか、そういういかにも政治的な裏話がついてると、ますますおもしろかったりする。
公債発行だけぢゃなく、いつのまにか減税の構想が浮上してきて、
>本来、大蔵官僚にとって公債発行と減税とは何らの論理的連関もないものであった。その二つが結びつけられ、一つのセットとして打ち出されたのは、政治家福田の主張によるものであった。(p.221)
なんてあたりを読むとねえ、均衡財政主義ぢゃありえないことを、経済体質改善のためにはやむなし、みたいに自分を納得させるお役所の葛藤みたいなのがしのばれる。
で、その後景気はよくなっていくんだけど(いざなぎ景気)、昭和四十年代前半の財政政策っていうか予算編成ってのは、
>それは、主計局が合理的政策作成者であり、自民党と各省庁から出るノイズによって合理的政策が歪められるという予算編成過程の意味づけから転換して、自民党、各省庁という要求側を公式の予算編成手続の中に組み込んだという点である。(p.278)
というスタイルが確立されていくということになる。
勉強になるなあ、それはそうと、オリンピックがあるとか、急に景気わるくなるとか、首相病気で退陣するとか、なんか歴史はくりかえすのかなって気もしないでもない。
どうでもいいけど、ひさしぶりに読み返してみて思ったんだが、この本すごく読みやすい。
内容はむずかしい話なんだけど、どの章でも、段落の最初の一文読めば、それだけでつながって読めていく。
結論が最初に書いてあって、それが「第一に」「第二に」とか「まず」「次に」とか「この点について」「これに対して」とかって書き出しで、関係がサラサラーっとつかまえられる。
論文はこうありたい。
コンテンツは以下のとおり。
序 日本官僚制論と本書の課題
第一部 分析枠組
 第一章 政策決定の分析枠組
  第一節 政策決定理論の概観
  第二節 政策類型化の試み
  第三節 政策転換の動態モデル
 第二章 政策転換と政策過程
  第一節 政策過程の類型化
  第二節 政策転換と官僚制
第二部 公債発行と財政政策の転換
 第三章 公債発行前史
  第一節 戦後日本の均衡財政主義
  第二節 均衡財政主義の変容
 第四章 財政危機への対応
  第一節 危機の勃発
  第二節 福田財政の登場
  第三節 特例公債による危機突破
 第五章 主計局の長期戦略
  第一節 均衡財政主義の総括と四十年代財政の方向づけ
  第二節 財政法第四条と公債発行の歯止め
  第三節 儀礼としての減債精度
 第六章 財政新時代
  第一節 公債政策の正統化
  第二節 主計局のジレンマ
  第三節 財政政策の方向転換
 第七章 財政硬直化キャンペーンの挫折
  第一節 危機意識の背景
  第二節 問題提起
  第三節 対応
  第四節 意義と限界
結語 大蔵官僚支配の終焉
  第一節 政策転換の動態
  第二節 大蔵官僚の行動様式
  第三節 政策過程の変化と大蔵省主計局

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History

2020-10-18 18:11:01 | 荻野目ちゃん

荻野目洋子 1995年 ビクターエンタテインメント
これは荻野目ちゃんの2枚組ベスト盤なんだけど。
収録38曲、150分以上あってボリューム感すごいお得なアルバムなんだが、なかなか通しでいちどきに聴くことはなかったりする。
それはさておき、先日、作曲家の筒美京平さんが亡くなったという報道を目にして、その業績をみたら、スゴイと思うことしきり。
荻野目ちゃんのシングルでも、「北風のキャロル」の、
You're really bad,bad,my Bonny 心だけ 連れて
とか、「さよならの果実たち」の、
Bye Bye My Boyfriends 行きずりのキスしたり 踊ったり…
とかってのは、すごく耳に残る響きのメロディーだなーと思うし。
このアルバムには、ほかには「軽井沢コネクション」と「246プラネット・ガールズ」も入ってるんだが、どっちもいい。
軽井沢コネクション ってとこのメロディーラインもいいんだけど、Roaring Teenage Connexion ってのはクセになるんだな、これが。(コネクション! の前にある間がなんともよかったりする。)
っていうか、そんなこと言い出したら、「246コネクション」はほとんど丸々一枚筒美作品ってことになり、実にいい、ちょっとこのあと聴こうっと。
DISC.1
1.恋のハレルヤ
2.ロマンセ
3.ロマンティックに愛して
4.STEAL YOUR LOVE
5.コーヒー・ルンバ 
6.ねえ
7.美女と野獣(JUNGLE VERSION)
8.少年の瞳に…
9.ギャラリー
10.ユア・マイ・ライフ(YOU’RE MY LIFE)
11.DEAR~コバルトの彼方へ~
12.スターダスト・ドリーム
13.ストレンジャー tonight
14.北風のキャロル
15.さよならの果実たち
16.湾岸太陽族
17.六本木純情派
18.Dance Beatは夜明けまで
19.ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)
DISC.2
1.アンダー・ザ・ボードウォーク(UNDER THE BOARDWALK)(NEW VOCAL LIVE MIX)
2.POSTCARD FROM PARIS
3.THIS COULD BE THE NIGHT
4.昨日より輝いて(NEW VOCAL LIVE MIX)
5.NONSTOP DANCER
6.BEAT GOES ON
7.YOU’RE MY ANGEL
8.NUDIST
9.Moonlight Blue
10.幸せは砂時計のように
11.Heaven
12.黄昏のネイバーフッド
13.待ちきれない瞳
14.軽井沢コネクション
15.真夜中のストレンジャー
16.ラストダンスは私に
17.246プラネット・ガールズ
18.モーニング・コール
19.夢みるPLANET

↑この黒い衣装のイメージもいいんだが、↓こっちの赤いバージョンも捨てがたい。

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マンガ原稿料はなぜ安いのか?

2020-10-17 17:54:09 | 読んだ本

竹熊健太郎 2004年 イースト・プレス
これは、ことしの夏に、ふと見つけて(ほかのもの探してたんだけどね)ふらっと買ってみた古本。
著者は「サルまん」のあのひとだよねえ、と思って。
開いてみたら、全編が原稿料の話ってわけぢゃなくて、ふつうにマンガ評論もありました、それでよかったんだけど。
冒頭の章がマンガ原稿料の話題にあてられていて、まずは一発ヒット飛ばせば豪邸が建つとか、そんなイメージ先行はよろしくないという話から。
そもそもマンガの原稿料が安いのかどうかすら私は知らないのだが、けして世間に思われるほど高くないとか。
で、どうしてということだが、雑誌連載でマンガは発展してきたが、雑誌と単行本はべつもので、むかしは雑誌売れてれば商売成り立っていたが。
読者層の変化による売れ行き減と、オイルショックによる紙不足によるページ数減という時期に、単価値上げという選択肢をとらず、連載ものを単行本にして売ってまかなうという道を大手出版社がとったと。
定価を据え置いてたくさん売るという方法を確立したおかげで、つくりてのマンガ家の原稿料も据え置かれて、でも単行本の印税入ってたから問題表面化せず、現在に至る、だから物価なんかに比べて安いんだと。ふーむ。
そこから、マンガが異常に売れた時代が去って、出版不況のご時世になっても、意外とマンガ業界がもってるのは、原稿料が安いまんまだったからって喜んでいいのかどうなのかって考察もある。
で、いたずらに原稿料を上げろーって話になるんぢゃなくて、マンガ業界今後どうあるべきかって話になるのがいい、そうそう世界に誇る日本文化だからねえ。
雑誌連載って方法だけぢゃなくて、描き下ろしマンガというスタイルの発展に可能性があるんぢゃないかという、長編小説と同じように、期待のというか待望のというか単行本がいきなり刊行されて売れる世界。
賛成。雑誌連載しかもアンケートの人気が指標でムリクリつくってダラダラ続くより、そういうほうがいいもの出来る場合もあると思う。
(で、そういう作品が、内容だけでちゃんと評価されて、賞を受賞するとか、そんなジャンルとして確立されてほしい。)
私なんかは諸星大二郎ファンだからねえ、仮にしばらく沈黙の後とかでも、短編集なり長編が単行本として出たら、まちがいなく買って読む自信はある。
んー、でも江口寿史はどうかなー、締め切りあっても描けないからなー、締め切りない描き下ろしが完成するとは思えない、心配だ(笑) (読みたいなー、エリカとかパパリンコ。)
コンテンツは以下のとおり。(んー、やっぱ「サルまん」が読みたくなってきてしまった。)
はじめに マンガ・景気のいいハナシ
Part 1 マンガ業界のハナシ
 マンガ原稿料の秘密
 描き下しマンガの可能性
 1+1=3 ~「原作論」の確立に向けての提言~
 マンガ幼年期の終わり?
 マンガ研究の現在
 マンガ 世界 戦略
 マンガと文学
 映画とマンガの新しい関係
 マンガと著作権
 トキワ荘、完全消滅
Part 2 マンガ本のハナシ
 作家のすべては処女作にあり!『魔少年ビーティー』荒木飛呂彦
 ♪どんどん増える星の数、末は社長か会長か?『島耕作』シリーズ弘兼憲史
 消えたマンガ家の幸福なその後『ドリーム仮面』中本繁
 甘美なる終末『方舟』しりあがり寿
 彩雪に舞う……『彩雪に舞う…』楠勝平
 巨匠・幻の遺作『南回帰船』作・中上健次/画・たなか亜希夫
 竹中労と『黒旗水滸伝』『黒旗水滸伝』作・竹中労/画・かわぐちかいじ
 マジメな芸術家の描いたマジメなマンガ『漂流教師』パルコキノシタ
 無邪気な邪気『シンデラーラちゃん』水野純子
 もうひとつの「メカと美少女」『ニナライカ』作・川崎ぶら/画・秋重学
 天然まんが家『天然まんが家』本宮ひろ志
 もはや〈パロディ〉ではない!『神罰』田中圭一
Part 3 マンガ作家のハナシ
 宮崎駿という奇跡
 赤塚不二夫を語る
 ママがこわい~楳図マンガの「求心力」について~
 新海誠論あなたは『ほしのこえ』を見たか?
Part 4 サルまんのハナシ
 『サルまん』はこうして生まれた
 【特別付録】幻の第一回サルまん・ボツネーム 作・竹熊健太郎/画・相原コージ
おわりに

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