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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

初めての馬でも、KWPNなら安心

2014-03-31 20:20:10 | 馬が好き
乗馬にいく。
都心で満開って報道を朝方見てから出かけてったんだけど、なるほど桜がキレイだ。

気温も20度くらいになるってんで、よっぽど半袖にしようかと思ったんだけど、よしとく。
いま半袖になっちゃうと、夏になったら脱ぐものなくなるし。

さて、きょうの馬は、オリンク。はじめて(喜)
どんな馬か知らないんで、馬房の名札を見に行くと、KWPNだって(喜喜)
KWPN大好き。もー、KWPNってだけで、安心である。乗るならKWPNがいちばん。
オリンクは、1996年のオランダ産。父・母不詳って、いいんだ、そんなこと、KWPNなら。
栗毛ってことらしいけど、けっこう白い毛が多い。まあ、栗毛に(特に春のこの時期)ありがち。ま、毛色なんかどうでもいいんだ、KWPNなら。
顔かわいいなー、なんて言いながら、ブラシかけてると、なんか思ったよりくすぐったがる感じ。(私のなかではKWPNって、こういうのに動じないイメージがあるんだが。)

さて、馬装したら、さっさと馬場へ行くよ。
と、そしたら、なんか後ろから来る自転車の音とか、風(きょうも強い)の音とかに、ビクッとするよ。
えー、KWPNって、なにものにも動じないと思ってたんだけど。
馬場に入ってから、乗ったことあるひとにきくと、なんかときどき何かにビビッて横っとびすることあるって。えー、そんなKWPNはイヤだ(笑)
さて、常歩でウォーミングアップ。もうちょっと動いてほしいなあ、まずは前へ前へ。
しかし、最近比較的ちいさいサラブレッドばっか続いてたから、ひさしぶりにガッチリ幅のある馬に乗った気がする。だいじょぶかなあ、脚ちゃんと使えっかなあ。
納得いく常歩ができないまま、それぢゃ部班やるよ、ってことになる。
4頭の二番手につけて、えっちらおっちら動かすんだけど、先頭に離されないようにするのに精いっぱい。
けっこう反撞が大きいんで、馬の動きに遅れないようにと思うと、かなり大変。
最初、軽速歩で、歩度を伸ばしたり詰めたり。やがて、詰めるとき座る、伸ばすときは軽速歩。最後、伸ばすときも正反撞。うーむ、こりゃ大変。
座ろうと思ったら遅れるだけ。前へ前へ動いていかないと。
それにしても、脚使おうとするとカカトが上がる、悪癖がなおらないなあ。カラダの大きい馬、動きの大きい馬に乗ると、とたんに弱点が露呈する。
なおも速歩と常歩の移行と、歩度の詰め伸ばしで、馬の反応をたしかめてく。

「こういうやりとりを繰り返すと乗りやすくなるでしょ」と言われるんだが、ってことは、いわゆる「重たい馬」ってのは、人の乗りかたがヘタだってことになるわな。そうなんだけど、実際。
そしたら、駈歩。どんな駈歩するんだろ、って興味しんしんで乗っていく。
ふつうに出したんだけど、たぶん後ろのムチの音かなんかに反応して、ちょいとハネるようなカッコする。あぶない、あぶない。
でも、ヨーロッパ乗用馬の動きって、重心が安定してる(と私は思ってる)んで、何しても真上に乗ってるようにさえすれば、そんなひどいことにはならない。(この思い込みがあることが、メンタルに作用して、安定を呼び寄せることになるんだよね。)
「そういう動き、することがあるので、気をつけて」って、それは先に言ってください(笑)
なるべくジャマしないことのほうを優先して、適当な手綱の長さで駈歩をしてたんだけど、なんか外向いてるような感じなのが、やっぱり気になってきて、内の手綱開いたりして、いじりだす。
最初は、それほどでもなかったんだけど、だんだん反応が大きくなりだした感じ。
私は、単純に顔を内に向けたいつもりで手綱を使うんだけど、「ハミ、ちゃんと、ウケてんでしょ!どこに居ろっていうの!?」って感じで、馬がアタマを下げて、クビを巻き込むような動きをする。
それと、ちょっとハネがちな後肢の動きが相まってくると、馬の肩越しに前へ落とされちゃわないか、心配になるんだけど、まあ、そんなことはする気ない。KWPNだし。(根拠のない絶対的信頼。)
「駈歩の出だしのときに、バタバタしない。前へ馬が動きやすいことを優先して、気持ちよく走らす」って言われて、引っ張らないように気をつける。
どうも不必要にいじってるらしく、「拳を上げない!」って言われる。そうしてると、馬が巻き込むような動きをするんで、「そこまでアタマ下げようとしたら、拳上げていい」って、そりゃそうだ。言うほうも言われるほうも、笑っちゃってる。状況次第で、とるべき動きは変わるよ、乗馬は、相手生きものなんだから。

駈歩をもうすこしだけやって、部班終了。馬が反応してんのに、いつまでも扶助使わない、って注意されて、おわり。
すこし休憩したあと、まだ時間があったので、軽速歩の輪乗りで、ハミうけをおさらい。あまり過度な要求しないように気をつけて、ジワジワとやる。
速歩の詰め伸ばしをしてるうちに、時間がなくなったので、駈歩をやり直すまでいかず、おしまい。

手入れおわったら、当然リンゴやる。
何これ、食いもの?みたいな態度とるサラブレッドなんかと違って、当然よろこんで食う。だから好きさ、KWPN。


ぜんぶ終わったあと、急いで帰るには惜しいので、近くをブラブラと散歩する。

乗馬ズボンのまま歩いてたら、道を訊かれるのはまだしも、見ず知らずの子どもに「すいません、この馬、おなかおっきいけど、赤ちゃんいるんですか?」なんて訊かれてしまった。
そんなことないよ、第一、この馬はオトコ(ほんとはセンだろうな)だよ、と答える。
なんか怪訝そうだったんで、馬のおなかン中には、長ーい腸があるんだよ、って言ってみたけど、ちょっと難しすぎたみたい。
それ以上気の利いた解説も考えつかなかったんで、しかたない。
(ほんとは触らせてあげたいんだけど、勝手なこともできないし。)
馬は丸々と太ってるほうがカワイイんだがな。どのくらいが適当かは、実は私もよくわかってない。
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日本の漫画への感謝

2014-03-27 22:23:01 | 好きな本
四方田犬彦 2013年 潮出版社
最近読んだ本、これはかなりおもしろく読めた、お気に入りに値する。
著者自身は、漫画に関する分析とか批評とかぢゃなくて、「プライヴェイトなエッセー」と言ってるようだけど、どうしてどうして、なかなか深い。
とりあげられているのは、貸本文化のあった1950年代中ごろから、ようやく週刊誌がザクザク出始めた1960年代半ばまでといったあたりがメイン。
日本の漫画の歴史とか、著者の(戦争なんかの)体験による執筆の背景とか、はたまた技術的な分析とか、たいへん勉強になる。
たとえば、ある漫画家と別の者の描くものについて、私なんかは、なんとなく似てるとこあるかな、くらいのボーッとした印象しか持たないで読んでんだけど、
>さいとう(注:たかを)が不必要なまでに人物の顔と身体に雑駁な影を走らせ、人物が口を開くたびに唾を吐き出させるとすれば、影丸(注:譲也)はそうした記号を巧みに抑制し、適材適所といわれるところにしか配置しようとしない。ありかわ(注:栄一)が語りの均衡を崩してまでも射撃の決定的瞬間を巨大な静止画として提示してみせるとき、影丸は逆にアクションそのもののスペクタクル化に懐疑的な姿勢を見せる。(略)
なーんて具合に述べられていて、学術的だなあと感心させられる。(それ以前に、よく細かいこと見てるなあと思う。)
全編、そんな調子に満ちているので、ほんと漫画学の教科書という感じ。私なんかは読んだことない人が多いんだけどね。
横山光輝の章においては、彼の描くマンガは、常に1頁あたりが四段×三列のコマに分割されたサイズを基本に成り立ってるから、「読者が横山光輝の漫画に対して感じる読みやすさは、こうして穏やかに秩序づけられた画面構成に由来している」と説明してくれているし、「様式性」とか「語りの能率のよさ」が読者にとって読みやすさにつながってると解き明かしてくれてて、なるほど!って膝を打っちゃった。
コンテンツは以下のとおり。
・偉大なる魔術師 杉浦茂
・少女の満州 上田としこ
・かぎりなく平穏な日常 わちさんぺい
・いやなこというね 前谷惟光
・南海からの帰還 水木しげる
・ぼくは日本少年だ 益子かつみ
・いつまでも喧嘩、喧嘩 伊東あきお
・衝突する宇宙 大友朗
・蛇になったママ 楳図かずお
・屈辱、復讐、執念、修行 平田弘史
・一見古風、実は脱ジャンル 堀江卓
・歴史と救済 手塚治虫
・すばらしき平衡感覚 横山光輝
・悪の眼差し 桑田次郎
・漲るばかりの生気 石森章太郎
・お兄さまはけっして 藤子不二雄
・子供たちの政治 赤塚不二夫
・世界文学をわが手に 水野英子
・栄光とエスニシティ 梶原一騎
・疾走、急停止 関谷ひさし
・お金持ちの少女 ちばてつや
・ちばてつや先生との対話
・劇画家の禁欲と拘泥 影丸譲也
・逆光の肖像 沼田清
・人間と人間ならざる者 山上たつひこ
・陽根、勃つべし 政岡としや
・厭世 楠勝平
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天才たちの競演(1)

2014-03-26 21:50:20 | 諸星大二郎
ビッグコミック創刊45周年だそうで、2014年3月小学館から出た短編集。
私としては、諸星大二郎が含まれてる、っつーだけで、買い求めたんだけど。
「昭和トラベラー番外遍」北見けんいち
「怪獣王国」浦沢直樹
「盲点のビーナス」伊藤潤二
「ハートボール」前編「ピンチこそチャンス」後編「波の起こし方」原秀則、脚本・風巻龍平
「ラスト・ファイト」能條純一
「闇綱祭り」諸星大二郎
「福島ドライヴ」萩尾望都

私のお目当ての諸星作品は、妖怪ハンター的テイストの読み切り36ページ。
町の伝統の祭りでは、神主に選ばれた何人かの参加者が、神社の境内で綱引きをする。
でも、綱引きの相手は、闇のなかで見えない。
異界の入り口がそこにある、ってのは諸星ファンなら、すぐわかる。
負けたら、異界に引き込まれる、神隠し状態が生じるのは、火を見るより明らか。
だからって、勝ったら、向こう側から、何が引きずり出されてくるのか、ってのは、見たいようで見たくない恐怖感につつまれる。

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西遊妖猿伝 西域篇5 だ!

2014-03-25 17:44:01 | 諸星大二郎
諸星大二郎 2014年3月 講談社
というわけで、毎度言ってるけど、これの新刊だけが私の数少ない生きがいなのだが、この20日に出た。
前刊から約1年半ぶりというところだが、今後もこのペースなんだろうか。
西域篇がモーニングで始まったのは、2008年10月のことだったと思うが、雑誌を読む習慣のない私の知らないあいだに、2013年から掲載誌は「月刊モーニングtwo」(読んだこと無い)に変わってるらしい。まあ、週刊誌で月イチ連載すんだったら、月刊誌でも一緒だが。
さて、物語のほうは、ストーリー・登場人物などなど、入り組んでくるばっかりなので、新刊が出るたびに、私としては、西域篇を一から読み直して取り掛からないと、なんかつながりがわかんなくなっちゃってる。(主に私の記憶力が落ちているせいか。)
今回、それでも追っつかないことには、あるところで「俺だ!(略)忘れたか!?」って登場したキャラは、“大唐篇”の7巻で出た人物である。
講談社版だと7巻だが、潮出版社編では、河西回廊篇の第11巻である。
単行本発行は1999年、コミックトムの初出は1994年と思われる。わるい、忘れた!とも言いたくなるw
それでもなんでも、本巻では、ひさしぶりに悟空のなかの斉天大聖が登場するんで、おお!来た!って感じがある。
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あったかくなってきたなかで乗馬

2014-03-24 18:46:14 | 馬が好き
乗馬に行く。
そろそろ春休みで、生徒児童優先かと思ったら、月曜日だけは来週も練習させてくれるという、ありがたやありがたや。
ほんとは子どもと混じって乗るのが好きだったんだけどな。
(↑子どもたちのほうが気を使ってることに、気づいてない?)
さて、天気もいいし、気温もあがってきそうなので、シャツの腕まくって乗ることにした。(よほど半袖にしようかと思ったが。)
きょう乗る馬は、マイネルレコルト、二度目。

前回のイメージは、なんもおぼえてない。
ただ、つまんないことでビビると言われたような気がしたので、乗るとき慎重に乗る。
ちなみに、背が高くないので、アブミに左足かけてもラクに乗ることができた。
馬場入ったら、部班の列ができる前に、輪乗りの常歩でウォーミングアップ。
まわりが速歩はじめても、うまく関係性ができてないので、常歩つづける。
んぢゃ、部班。
「あと一回脚つかったら速歩になっちゃうくらいの勢いで常歩しなさい」って、私はすでにテテテテと速歩になっちゃいましたが。
前行く気は満々だな。隊列の後方から2頭目に位置したんだけど、前の馬に向かって突撃しちゃいそうだ。こんなんだったら先頭のほうがラクなんだけど。
細いゴム手綱なんだけど、ある箇所がだいぶ磨れている。ここを持っときゃいいんだなと、たぐりよせてみると、けっこう短い。
例によって、ときどき強引に内の手綱を開いて、馬にアタマを下げさせる。あんまりやってると引っ張り合いになっちゃうので、すぐオフにするように気をつける。
んぢゃ、速歩。うわ、すごい反撞。それにズンズン進んでっちゃうよ。
軽速歩のなかで、ハミをうけさせようとか、馬をまるくしようとか、あれこれ苦労する。
(そういうこと考えずに、列についてくだけだったら、こんなラクな馬はいないと思うんだろうが。)
詰めたり伸ばしたり。脚への反応はとてもよい。私の課題はやっぱ詰めるほう、ブレーキかけっぱなしになんないように気をつける。
そうそう、拳使ったり脚使ったりするときに、上体が前に倒れないようにね。そういうのって、軽速歩より座っちゃったほうが意識しやすいんだけど。
うーん、引っ張りあってる率が高いなあ。隅角では奥まで押し込みたいのに、前の馬に早く追いつこうとするみたいに内に入ってきちゃってるし。
しばしあって、輪乗りで駈歩。輪乗りを詰めたり開いたり。
あれ?なんか駈歩のほうが乗りやすい。
発進はスッと(「出すとき引っ張るな」って、さんざ自分に言い聞かしてるが)出るのはもちろんだけど、手に力を入れる場面がほとんどない。詰めたときも、すぐかえしてやることができる。速歩に比べて、コントロールすんのが全然ラク。
輪乗りを小さく詰めてったときも、内の手綱開く必要がない。うれしいので内の手でポンポンとしてやることができる。
んぢゃ、部班は一応おわり。あと残った時間それぞれ乗ってと。

広いとこへ行って、輪乗りできるスペースみつけて、もうすこし駈歩する。
そしたら、また速歩をする。軽速歩で輪乗りして、詰めたり伸ばしたりする。
広いとこへ出て、長い蹄跡を歩度伸ばしていって、こんどまた詰めたりする。さっきまでより、ブレーキの利きがいいので、すぐかえしてやってホメる。
それから、正反撞でいろいろ図形を描く。蹄跡から離れると、なんか思ったように真っ直ぐいけないことがある。左右均等、左右均等ってブツブツいいながら乗っていく。
なんか、ふつうと逆で、駈歩・速歩・常歩の順で乗りやすいなあ。常歩から停止するのが、いちばん難しかったりする。
周りで乗ってたひとが見かねて、「肩が丸まって前にいってる、姿勢がわるい。もっと胸を開いて、肩甲骨をくっつけて、肘は体側につけて曲げる感じで」と言ってくれたんだけど、もう終盤戦は引っ張り負けてて、前腕部はだるいし、素手の薬指はそのうち皮むけちゃいそうな気がするし、だめです、姿勢保てません。
(引っ張りあいしてる時点で、根本的に何かが間違ってるんだけどね。)
馬はまだまだ元気いっぱいでズンズン前進してくれるんだけど、時間もたいがいだし適当なとこで終了。
引っ張りあって、手が放せなかった証拠に、馬場で写真撮んの忘れた。

リンゴやったら、ひとくちしか食べなかった。そうだったっけ?
手入れのあいだ、ずーっとおとなしいのは、よかった。
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