はい、いつものように、乗馬に行きました。
だいたい、乗れる馬には乗ったんで、打者一巡という感じで、ひさしぶりにセルスコールを指名。まあ、ちょっと障害も飛んでみたいし。(先週やってないし、来週はたぶん乗れないから。)
セルスコールは、鹿毛のサラブレッド、1991年生まれの19歳。父ニッポーテイオー・母セルベール、母の父シンザン。シンザン!? ま、平成6年から美浦で乗馬やってるっていう、最古参。
乗ったのだいぶ前だしなー、どんな馬だか、まったく忘れた
ただ、はたから見てても、なんの問題もなく誰が乗っても大丈夫、優等生って感じ。
なんか眠そうなとこを、ポンポンしながら馬装して、いざ乗ろうと思ったら、さあたいへん。乗ろうとすると(私の乗り方は、情けないことに飛び乗りぢゃない ふつうに左のアブミに足をかけて、ヨッコラショと乗る。とくに最近は踏み台も使ったりするんだが)、イヤぢゃイヤぢゃとばかりに後ろに数歩下がる
さては、昨日おとといと少年団・高校生とハードトレーニングして、きょうはヤル気ないな?
繰り返すこと数回、結局ほかのひとに助けてもらって、乗る。乗っちゃうと、もう前に進まないなんてことはなくて、意外とサクサクした動き、さすが優等生。
馬場では先週同様、すぐ隣でクレーンまで使って、芝馬場をどうにかする作業なんかしてるけど、こっちは優秀な乗馬に乗ってるんで何の問題もナシ。いつも狭い区画のなかでいろいろ運動をするんだけど、いきなり広いほうの馬場で練習を始める。
乗り出してしばらくして、思い出した。私ごときの扶助にもすばやく適切な反応。速歩の歩度を伸ばそうと思えばスッと明らかに出る。もちろん駈歩も。ちょっと思ったより背中の揺れは大きかったんだけど
障害やるつもりなんで、駈歩で輪乗りの大きさを変えたり、歩度を伸ばしたり詰めたり。ほんと何の問題もない、イラつくとこもないし、扱いやすいなぁ
先週言われたとおり、少し従来のイメージより脚を後ろに位置してお尻の下にくるように。ヒザで鞍を挟むようにしてツーポイントの練習。うーん、これでできてるかどうか、自分ではわからないけど
さあ、障害やりますか。最初は、速歩でクロス。なんか思ったより元気がないんで、ガンガン動かそうとすると、勢いよく飛ぶ。「もっとユックリきてください!」 一発目から、当然、注意されちゃう。
んぢゃ、ユックリ、って行くんだけど、助走の段階で、けっこうイケイケになってきたんで、抑えるようにしてるんだが、“こんなに抑えたら、もしかして止まっちゃわない?”とか思ってしまう私は、最後の障害直前とこで、手綱をぱっとゆるめちゃう
あるいは、“あれ?これぢゃ飛ばなくない?”とか思って、グッと推進かけちゃう。すると、馬は最後の一歩が駈歩っぽくなって飛んだり、なんせ障害うまいんで、ちょっとくらい踏切合わなくても、遠くからでもビューンって飛ぶし、近くからでもポーンって高く飛んでくれる。
「助走のペースを最後まで保って。あんまりプレッシャーかけると、飛んだあと走ります」と言われて、じーっと待つようにして飛ぶ。鞍上の不安はよそに、ゆっくりしたペースでも、馬はちゃんと飛ぶ。ただ、ちょっと左にいくんだけど
クロスで、真中のいちばん低いとこぢゃなくて、どっちかの高いとこにわざわざ向かってくのは、こわいものです
ぢゃあ駈歩で!ってことで、駈歩で垂直を飛ぶ。俄然元気いいんで、障害へ向けただけでシュパーンと飛ぶ。「前かがみにならないように! じっと待って」と言われちゃう。何回かやって手前を替えて、また飛ぶ。飛んだあとイケイケ、すぐ巻乗りして収めてると、「飛んだあと、なるべく真っ直ぐいって、速歩におとす」と言われるんで、次からは飛んだあと真っ直ぐラチに向けてって、速歩、常歩へとおとして、止める。
何回か繰り返すうちに、抑えた落ち着いたペースで飛ばすことができる。そんなときは、飛んだあとクビをポンポン! でも飛んだあと、異様に元気いいんだけどさ
さあ、次の障害は、垂直の下に、なんかツイタテ(色つき)があるやつ。「馬に障害見せて」って言われたんで、近くに寄って見せる。見てんだか見てないんだかわかんないけど
なんかフンフンしてる感じもしなくもないが。びびってる感じは皆無なんで、たぶん昨日もこれ飛んで練習はしてんだろうなって思う。「大丈夫、馬はこれでモノミしません。見るとしたら、人!」って言われちゃう
まわりからも「セルなら大丈夫だっ」って言われちゃう。
はい、ぢゃあ行ってみますか、ってことで、駈歩で飛越。人間が「だいじょぶかなー、馬があのバーの下の物を見て立ち止まったりしないかなー?」とか思うと、そんな気配を察知して止まってしまうんで、なるべく下を見ないようにして、遠く先の方を見る、問題なく飛越
次これ行きますか、ってことで、こんどは障害の下に赤とピンクの箱が置いてあるやつ。まあ、一応、形式上、近くに寄って馬に見せて(“知ってるよぉ”って感じでロクに見てないけど)、さあ駈歩で向かってく、問題なく飛越
次、レンガ。…レンガぁ? レンガ、私飛んだことない
また馬に形式上ものを見せて、飛ばなかったらどうしよう、ビタッと止まったら俺レンガの上に落ちちゃうのかな、とか思いつつ、向かっていくと、軽々クリア。
ぢゃあ経路やりますか!って展開に。経路っていっても4つだけだけど。垂直飛んだら、120度くらい左に回転して、赤とピンクのボックスの垂直。飛んだら270度くらい右に回転して、ツイタテのある垂直。飛んだらまた270度くらい左に回転して、レンガ。どれも80センチくらいかな。一回でうまく飛べたら、きょうはそれでオワリにしましょ、って言われたら、一発で行かざるをえない
「セルは飛んだあと速くなるんで、しっかりペースを保って!」 ゆっくりした駈歩で、ひとつめの垂直へ。「飛んだらカラダ起こす。もうひとつ飛ぶくらいの感じで!」 飛んだあとカラダ起こして回転、次に向かう間もジッと待つ感じ。飛んで右へ、そろそろ馬はエンジン全開?むやみに走んないようにしっかり座って、手綱にビンビン手ごたえ感じる。飛んだら左に回転、馬への指示は明確に、真正面にレンガが見えたら馬はやる気満々、踏切ちょっとくらい合わなくても飛べちゃう馬だってわかってたけど、今回は遠からず近からずタイミングよし、ポーンっと軽く飛ぶ。よぉーし!飛べた、飛べた!とクビをポンポン
練習おわったあとも、クーリングダウンしながら話してたんだけど、ほんとセルスコールは、どんなひとにとっても練習馬として最高。19歳だけど、馬は若いしね。
練習後にリンゴやっても、もぞもぞ味見しただけで、食わなかったけど。しょうがないから、ほかの馬にやっちゃった。
↑写真は、最近ラインナップに加わった新馬=イマジンノココロヲ。でも、リンゴさし向けたら、食べない。しょうがないから隣のナモンゼウスにやってると、なんか前ガキするし
で、もう一回、口元に持ってたら、やっぱ食べないし
ま、しょうがないな、慣れないものは食べないもんだから。
ちなみに、ポニーのハッピーとジョニーは、いつものように寄ってきて、喜んで食べてましたけど
それにしても、乾いた良馬場で練習したの、ひさしぶりのような気がするなぁ