諸星大二郎 平成18年 朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙なコミックス
きのうのつづき、私の好きな漫画家・諸星大二郎による、グリムのような物語。帯によれば「ブラックメルヘン」ってことになるけどね。
コンテンツは、
「Gの日記」
「トゥルーデおばさん」
「夏の庭と冬の庭」
「赤ずきん」
「鉄のハインリヒ または蛙の王様」
「いばら姫」
「ブレーメンの楽隊」
「ラプンツェル」
ただでさえ、迷宮のなかを引きずりまわしてくれたり、だまし絵のようなものを見せてくれたりする、諸星大二郎がグリムに題材をとってるんだから、いいねー、これ。
単行本のタイトルにもなってる「トゥルーデおばさん」という話は、私も原作を知らないんだけどね。
少女がトゥルーデおばさんに会いに行く。親は反対するけど、会いに行く。
トゥルーデおばさんがどこに住んでいるかはわかってるけど、トゥルーデおばさんが何者なのか、どうやったら会えるのかは知らない。
トゥルーデおばさんは、家のなかにいるらしいんだけど。
1階には普通に話してくれる「青い男」がいる。
2階には娘が困ったり怖がったりしてもニヤニヤしてるだけの、基本的にとりつく島もない「黒い男」がいる。
3階には話しかけるどころか、見つかるだけでも恐ろしい「赤い男」がいる。
どうやらトゥルーデおばさんは最上階にいるようだが、どうやったら行けるかわからない。
なんだか何かにおっかけられて抜け出せない悪夢のような展開が続くんだけどね。最後は、モヤモヤしたままぢゃなく、なんてこったい、なんぢゃこりゃといい意味で思わされる秀作。
私が好きなのは「赤ずきん」。
誰もが知ってる赤ずきんの話なんだけど。
例によって、森のなかには狼がいる。
それもただの狼ぢゃなくて、人に化ける「人狼」ってやつだな。
こいつを殺すには、銀の弾丸で撃つしかない。
ふつうの人には入っていくことすら恐ろしい森の中でめぐり合う、狩人、おばあさん、若い男、いったいどれが狼なのか、視点によって物語は二転三転する。そして…。
おもしろいと思うなぁ、こういう頭んなかグルグルさせられる話。
きのうのつづき、私の好きな漫画家・諸星大二郎による、グリムのような物語。帯によれば「ブラックメルヘン」ってことになるけどね。
コンテンツは、
「Gの日記」
「トゥルーデおばさん」
「夏の庭と冬の庭」
「赤ずきん」
「鉄のハインリヒ または蛙の王様」
「いばら姫」
「ブレーメンの楽隊」
「ラプンツェル」
ただでさえ、迷宮のなかを引きずりまわしてくれたり、だまし絵のようなものを見せてくれたりする、諸星大二郎がグリムに題材をとってるんだから、いいねー、これ。
単行本のタイトルにもなってる「トゥルーデおばさん」という話は、私も原作を知らないんだけどね。
少女がトゥルーデおばさんに会いに行く。親は反対するけど、会いに行く。
トゥルーデおばさんがどこに住んでいるかはわかってるけど、トゥルーデおばさんが何者なのか、どうやったら会えるのかは知らない。
トゥルーデおばさんは、家のなかにいるらしいんだけど。
1階には普通に話してくれる「青い男」がいる。
2階には娘が困ったり怖がったりしてもニヤニヤしてるだけの、基本的にとりつく島もない「黒い男」がいる。
3階には話しかけるどころか、見つかるだけでも恐ろしい「赤い男」がいる。
どうやらトゥルーデおばさんは最上階にいるようだが、どうやったら行けるかわからない。
なんだか何かにおっかけられて抜け出せない悪夢のような展開が続くんだけどね。最後は、モヤモヤしたままぢゃなく、なんてこったい、なんぢゃこりゃといい意味で思わされる秀作。
私が好きなのは「赤ずきん」。
誰もが知ってる赤ずきんの話なんだけど。
例によって、森のなかには狼がいる。
それもただの狼ぢゃなくて、人に化ける「人狼」ってやつだな。
こいつを殺すには、銀の弾丸で撃つしかない。
ふつうの人には入っていくことすら恐ろしい森の中でめぐり合う、狩人、おばあさん、若い男、いったいどれが狼なのか、視点によって物語は二転三転する。そして…。
おもしろいと思うなぁ、こういう頭んなかグルグルさせられる話。