kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

基本的な事をやろう

2008-11-12 | 陸上競技
先週から練習には基本的な動きを確認して、ひたすら繰り返しています。ここ数年この時期は動きの確認と習得に時間をかけています。春先1年生は基本的な動きを繰り返して走れるようになっていきます。2年生はどうしても動きの感覚が「自分の思っているのが正しい」というふうになってしまっているので、もう一度作り直さなければいけないと思っています。先週は合宿もあったのでかなり走りましたが、今週からは少し動きを身につけさせる事に。

加えて身体の使い方をしっかり意識した練習をさせたいと思っています。今までやっていた部分もありますが、様々な動きをさせる事で筋肉と神経系の結び付きを高める事をこの冬の課題にしていきたいと思います。ウエイトはかなりできるようになってきましたが、それがまだ生かされません。身体のコントロール能力を高めていきたいですね。

合宿等で感じるのは強い選手の「適応能力」です。初めて見た動きでも、すぐにできる者がいます。うちの選手はなかなかできません。大きな「差」があります。逆にここが出来るようになるだけでもかなり変わってくるのではないかと思います。

今日は学校のグランドで練習。日頃グランドではやらないので新鮮です。私が言うのもどうかと思いますが、うちの学校はあまり部活の活気がありません。グランドが静かです。面白くないのでうちの選手には「声を出すように」という指示を出しました。うちだけが部活を真剣に取り組んでいるわけではないはずです(疑問が残る部分もかなりありますが…)。頑張り方を知らないのではないかという感じです。もったいない。
折り返し走でわざと大きな声で練習をしていたら、野球部もうちを意識して声を出し始めました。狙い通りです。こうやって部活は活性化していく事で違いに高め合う事ができる。そう信じています。

練習では数人走らせませんでした。疲れを抜く事も練習の一つだと思います。「走りたい」という想いはかなり強いと思います。そこをコントロールするのが指導者の仕事だと考えます(私も随分成長しました(笑))。折り返し走の2セット目に参加させなかった選手が他の選手に何か話をしていました。「私は走りたい。走る苦しさよりも走れない苦しさのほうが大きい。みんなが練習をして強くなるのを見るだけしかできない。走れない人間の分までしっかり走って!」と言っていました(遠かったのでニュアンスは違うかもしれませんが)。私が言わなくてもチーム内でこういう話が出来るというのは大きいと思います。
走らない事にきちんと意味がある事も理解しなければいけません。「強くなりたい」だけでは上手くいかない事もたくさんあります。何故なのかをきちんと理解して焦らないようにしなければいけない。「足が痛い」という者もいたので病院に行って、一先ず1~2週間は走練習を止めさせる事にしました。医師の判断ではなく私の判断です。気持ちが前向きになっている今だからこそ我慢させるべきだと思います。他に出来ることがたくさんあるのでそちらをしっかりやっていく事が重要です。

色々な事があります。一つ一つクリアしていきたいと思います。チームとしての成熟を求めていきます。
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