kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分で決める目標

2008-11-20 | 陸上競技
先ほどの記事の続き。

目標設定をきちんと自分でする必要があると思います。ここがきちんと出来ないと「嫌なのにやらされている」という感じが出てきます。どうせやるなら自分の意思でやるべきです。そうでなければ「競技」を通じて学ぶことはありません。「楽しい」だけなら別のことをやれば済む話ですから。

私は無理矢理やらせたくはありません。本人達が口にした目標でもこちらが誘導した部分があり、これまで何度も失敗していますから。はっきりいって無意味だと感じています。本人が「インターハイに行きたい」「中国に行きたい」「○○秒を目指したい」というのであれば、それに合わせた指導をします。「県総体に出たい」という意識レベルの者を無理矢理引っ張って「中国大会」を目指すことは意味がありません。力があるなしは関係ないと思います。今は力が無くても「中国に行きたい」と思って練習をしている選手はたくさんいます。その子達のためにどれだけ指導者が本気になれるか。これは私が尊敬する指導者の姿勢から学んだモノです。決して口にはされませんが、そういう「想い」が伝わってきます。中学時代の実績だけではなく、指導者によってどれだけ本人の気持ちが変わるかということが重要だという考えをもたれていると思っています。私も全く同じ気持ちでいます。強いから指導をするのではありません。「強くなりたい」と思っていても頑張り方を知らない選手もいます。その子にどうやって手を差し伸べていくか?部活動はあくまで「教育活動」だと思っていますから。その子達に「頑張り方」を教えるのも必要です。もちろん、かなり厳しいことを言う必要がありますが、友達ではないので適当に済ますわけにはいきません。

逆に「目標」を口にした限りは、それに向けて最大限のことをやらせます。いくら選手の意識が高くなったとしても、苦しい場面で「自分は頑張っている」という気持ちが必ず出てきます。そこでどれだけ自分のために努力をさせるか?自己満足で終わらないように刺激を与えなければいけません。だから私は厳しいことも言います。選手が昨日の日誌に「先生から今のままでは中国にすら行けないと言われて、本当に悔しくて涙が止まらなかった」と書いていました(本当はこんなに優し言い方していませんが・・・)。それでも「強くなりたい」と思って自転車をこぎ続けることが出来たと書いていました。間違いなく強くなると思います。意識レベルが少し上がってきました。こういう「積み重ね」が本当に強くなるためには必要なのです。私は選手の努力を認めています。「全くやっていない」とは思いません。かなりやっていると思いますが、そこに満足してしまったら伸びはストップです。絶対に強くなりません。だから一番苦しい場面で私が声を荒げるのです。そうすることでもう一つ頑張れる。仲間同士の声も非常に大事ですが、それだけでは不十分。「甘え」が出ます。自分で決めた目標に到達するためにはキツイ言い方をしてでもやらなければいけない。頑張り方を知らない選手にはきちんと指導して頑張れるようにしてあげなければいけません。それが私の役目だと感じています。

うちのチームの女子、かなりお互いを意識しています。女子の400m、400mHはチーム内で勝たなければ上位入賞はないのですから。偉そうな事をいうかもしれませんが、現時点での1,2年生ランキングは女子の400mは4~6位はうちの選手ですし、400mHは2,3位はうちです。来年も同じではないと思いますが、この手の種目で上位にいるのは間違いありません。目の前にいる選手に勝たなければ順位は上がらないのです。同様にマイルを走ろうと思えばその選手達に勝たなければメンバーにすら入れません。だから勝てないと「悔しい」という想いが強くなる。勝てない限りは中国はないと思うべきです。自分より上のランキングの者が目の前にいるのだから、確率は間違いなく低くなります。だから勝たなければいけない。チーム内で勝てない者が中国に行けるほど甘くはないのです。

ランキングは持ちタイムだけなので冬の取り組み次第では大幅に変わると思っています。400mは表彰台を2つ狙います。400mHも同様。最低でも中国の予選通過、2人は決勝へ。それが選手と私、チームの「目標」です。県内で戦えない選手が集まっても「中国に参加する」だけになってしまう。今の女子の目標は「マイルでインターハイ」です。可能性が低いのは私も選手も分かっています。それでも「目標」として掲げているのは、「最大限の努力をすれば届く可能性がある」からです。そのためには辛いトレーニングから逃げることはできません。うちのような普通のチームが大きな目標を目指すには、中途半端な努力では届きませんから。これにマイルメンバー争いが生まれると本当に可能性が出てきます。全員が強くならなければいけません。

2年生女子は目標変更なし。1年女子は4人とも目標設定の紙を持って帰ると言っていました。どこまで変更するのかは分かりませんが、2年生に、同級生に刺激を受けているのは間違いないと思います。本当に強くなりたいならどれだけ「心」が強くなるかです。目標を掲げるだけではなくそのために必要な努力をしなければいけません。漠然と「頑張る」のではなく、目指す場所に向けて自分の良さを伸ばし、必要なモノを身につける。2年生の1人がみんなの前で「誰にも負けたくない」と口にしました。挑戦状です(笑)。他の者が勝とうとする気持ちを持たなければいけません。勝たせてはいけない。チームのためになりません。競争が必要です。

昨日の練習で感じたことを選手の前でいろいろと話しました。どこまで伝わるか?
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目標の再検討と必然

2008-11-20 | 陸上競技
今日は文化祭前日。あまり文化祭だという雰囲気はありません(笑)。そんなもんでしょうか・・・。

練習はメディ投げとウエイト&補強。基本的な部分を繰り返しています。昨日のダメージもあるだろうと思ったので、股関節等の補強は控えました。補強は体幹部中心。私は吹奏楽部との打ち合わせもあり、練習の大半は選手任せ。今回の文化祭うちのクラスの吹奏楽部員から頼まれたので参加することになりました。うちの選手は大事ですが、クラスの子達も非常に大事ですからこの辺りは理解してもらわないといけません。

私が練習に戻ったときは補強を実施していました。その後軽く(?)ミーティング。夏の初めに書かせた「目標シート」を返してそれを見直させました。夏の時点で設定した目標、最低限をクリアしたと自分で思う者が約半分。どういう部分か聞きましたが、目標を達成できなかった「原因」を話す者が大半でした。もちろん「原因」を探ることは重要です。しかし、それだけは不十分なのでもう一度全員に「夏からの練習で他の選手に勝っていると思うこと言え!!」と投げかけました。それぞれが話していました。ここで気づかなければいけません。自分の考え方がマイナスの方向に目が向いてしまっていることに。これでは強くなれません。根本的に「自分ができなかったこと」ばかり考える傾向が強い。もっとプラスの面に目を向けていく必要があります。

昨日の練習日誌でほとんどの者が「苦しいときに身体を動かすことができた」「みんながいるから練習ができる」と書いていました。この部分、非常に大事です。今の自分にとってプラスになるモノをしっかりと考えていく必要があります。この環境だったら強くなれると思うならそこを大切にしていく。忘れてはいけない部分です。選手には「偶然」と「必然」について話しました。goo辞典によると「偶然」とは「何の因果関係もなく、予測していないことが起こること」「たまたま」という意味です。同じく「必然」は「必ずそうなると決まっていること」です。私はうちの選手がうちの学校に集まって、同じ部活に入り時間と空間を共有することは「必然」だと思っています。運命的なモノがあると。そこには何かしらの意味がある。その意味を大事にしなければいけない。誰か一人でもいなければうちの今のチームは成立しないし、私がいなければ同じくチームは成立しなかった。だからこれだけの人間が1つの場所に集まって「目標」に向けて努力していくというのは「たまたま」ではなく「運命的なモノ」なのです。だから今いる「仲間」と一緒に様々なことに取り組むことが大切になってくる。

同じく「夢」と「目標」について。blogには数年前から何度か書いていますが「夢」と「目標」は違うと思っています。「夢」とはいつかできたらいいなという希望が大きなウエイトを占めているモノです。達成できるかどうかはわかりません。あくまで希望ですから。「目標」とは最大限に努力すればなんとか到達することが出来るモノ。つまり人を動かすエネルギーになるモノです。これは高すぎても低すぎても意味をなさない。最大限の努力をしてなんとか届くモノですから、絶対に到達できるモノ、逆に絶対に届かないモノでは意味がない。冬期練習に入る前に「来年度の目標」を設定させました。今のチーム状況、自分の意識でその「目標」が適切かどうかを考えていく必要があります。ひょっとしたら高すぎるかもしれないし低すぎるかもしれない。誰かに聞くのではなく自分自身で判断する「目標」です。最大限に努力していけば届くモノを最初から設定できている者もいますし、逆に漠然として「目標」として意味をなさない者もいます。それは自分で修正していけばいい。冬期練習をしていて「もっと出来る」と思えばさらに修正する。それで良いと思います。誰かに与えられた「目標」では意味がありませんからね。しっかりと自分で決めていく必要があります。

少し長くなりました。記事を変えます(笑)。読む人がしんどいので(今更??)。
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