kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

マイル~3年生からの課題~

2009-10-27 | 陸上競技
今回の女子マイル、どう考えても4分切りが出来る状態でした。2人が58秒台、400mHで65秒7と66秒2ですから。3年生最後のレース、アンカーにmisatoを置くという普段とは全く違う状態。この時、私もかなり「行ける」と思っていましたし、3年生最後のレースというのもあって普段とは違う声かけをしてしまいました。「想いを背負って走る」事について話をしました。これが最大のミスだったと思います。

実際のレース、1走から3走まで気持ちが入りすぎて完全に自分をコントロールすることが出来ませんでした。絶対にやってやるという気持ちが強すぎて最初からガチガチで飛ばし過ぎる。だから後半の失速が激しく全く自分の走りが出来ない。アンカーのmisatoに渡った時は3分03秒前後…。4分切りどころか4分00秒7の大会記録すら怪しくなってきました。
しかし、ここからmisatoの強さを見せ付けられました。前には誰もいませんでしたが、前だけを見て走り続けました。諦めかけていた大会記録を0.2秒更新して4分00秒56でフィニッシュ。misatoの精神的な強さと冷静さにかなり助けられた感じがあります。これまで「アンカーを任せる」と言い続けて、チーム事情により走らせることができなかった。かなりの「想い」はあったはずです。その中でもこれだけ自分の走りが出来るというのは…。

本人に後で話を聞いたら「アンカーだから『冷静に熱くなる』事を考えて走った」と言っていました。これまでずっとmisatoに言い続けていたことです。勝負がかかった場面ほど冷静さがないと自分の力が発揮できないというのを改めて選手から教わりました。私が狙って狙って話をすればするほど選手が力を発揮できない状態になる。改めて痛感しました。
冬期に入った時、師事している方から「冷静になること」についてかなりアドバイスをもらっていました。分かったつもりで冬期を過ごしていましたが、今考えると「行ける」「狙う」という気持ちが強くなりすぎていたと思います。
ギリギリのラインでやっていたのは間違いありません。しかし、思い入れが強くなればなるほど細かい部分のコントロールが出来なくなってしまう。だから紙一重の所で故障を招く…。痛烈に感じました。

3年生が秋まで競技を続けてくれ、私や下級生に大きな課題に気付かせてくれました。来年、勝負がかかった場面で気付くのでは明らかに遅すぎる。痛い目に会わなければ分からない部分だと思います。3年生から最後の最後に教わった気がします。与えられた課題をどう克服するかが今後の戦いを決めていく事だけは確かです。大きな財産だと思いますね。

うちのメンバー、信頼できるアンカーとは何かが分かったと思います。「力」で示す事を求めて来て、それを実際に見た選手達は勝ち負けや記録という部分以外の大きなモノを手にしたと思います。初めての4分切りは来年に持ち越しになりました。やるべき事はたくさんあります。引き継ぐという本当の意味を各自が理解してもらえたらと思います。貴重なレースだったと思います。
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800mに想う

2009-10-27 | 陸上競技
今回の県体、総合優勝を狙っていました。3年生の最後のトラックレースですし、チャンスだと思っていたので。加えて400mと400mHに選手が多いのでこの種目にはエントリーが難しくなります。したがって800mにも出場しました。いきなりではなく、適性があるyukaとshimaの新旧キャプテンの2人をエントリーしました。yukaは地区新人で、shimaは春先に実際に800mに出場していましたから何とかなるだろうという感じでした。

目標は大きくワンツーフィニッシュ。800mに取り組んでいる選手には申し訳ない気持ちもありますが、以前より師事している方から「800mまで対応できる練習」だと言われていたので走れるのではないかと考えていました。周りは「得点が取れたら」と言われていましたが、狙いは上位独占(笑)。どれくらいのタイムで通過したらいいのかもわかりませんでしたが(笑)。

レースは2人が別の組に入っていました。経験が少ないので出来るだけ強い選手と一緒に走ることを希望していましたが、shimaは2組目。持ちタイム的に仕方ないですが。

yukaは1組目、県新人で決勝に残っているような選手がたくさんいる状況だったのでしが、誰も引っ張ってくれないのでひたすら我慢の走り。最初の1周が71秒かかりました。400mを61秒で走るのでかなり抑えていかなければいけない状態です。逆に苦しいのではないかという感じですね。ラスト200mの辺りから2人に絞られてマッチレース。やはり相手は経験者、なかなか譲ってくれません。最後まで競り合って少し届かず2位。2分22秒17の大幅自己ベスト。中学時代は2分30秒が切れなかったという話ですからかなりのタイムです。レース終了した瞬間に笑顔で「負けた~」と言っていましたから、まだまだ力を全て使い切った感じはないのでしょう。

2組目はshima。こちらはタイムを持っている選手があまりいないのでペースを作れません。それでも1周目は70秒。1組目より少しだけ速い。その後shimaが先頭に立ちかけた所で他の選手がスパート(?)で前に。が、200mで大幅スピードダウンでshimaと接触しそうになりました。何とかこけずにすんだのでそこからスパート。後続を引き離し、2分24秒97でフィニッシュ。全体の3番目でした。この辺りの強さがshimaにはあります。最後のトラックレースで想いの強さを示してくれました。

800mのタイム、はっきり分かっていませんでしたが、かなり良いタイムでした。2分22秒は今年の県内ランキングでも上位に入ります。適性はかなりあると思います。今の練習パターンを変えていくつもりは全くありませんが、実はインターハイが狙える位置にいるのではないかと思っています。たくさんの経験を積ませてていないながらもこれくらいのタイムが出せるというのは面白いですね。今まで通りの流れで800も視野に入れる。そんな練習で3本持つのか?と言われそうですがなんとかなるような気がしています(笑)。根拠は全くありませんが(笑)。

狙っていたロングスプリント3つ(800mも含む(笑))でのワンツーフィニッシュはあと一歩で出来ませんでしたが、個人種目としては過去最高のレベルでした。これだけのメンバーがそろってのマイルですから、行けると思ったのですが…。これに関してはまた書きます(笑)。
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ハイレベルの女子400mH

2009-10-27 | 陸上競技
女子400mHでは県新人で念願のワンツーフィニッシュを果たしていますし、2人とも中国新人の決勝に残っていますから今回も普通に走れれば上位は間違いありませんでした。

しかし、朝のアップの時点でかなり行動が遅いのが気になりました。試合会場での無駄話が増えているのが許せませんでした。集中の問題です。限られた時間の中でのアップにも関わらず、他校の選手と話をしている姿を見て若干キレました。勘違いしているという事はないと思いますが、まだまだ甘いですね。雰囲気に流されている感じがありました。
同じ時間帯にアップをしていたmisatoやyukaは自分の事だけに集中して取り組んでいました。大きな差だと思います。「賭ける」という姿勢を学ぶべきです。

朝の段階ではまだ肌寒い感じだったのでしっかりと身体を温めていかなけば動きません。案の定、mikiは足が合わず練習になりません。トータルでの歩数が増えますからタイムにも影響します。仕方なくレースパターンを変えました。akaneは叱られ慣れていますからそこからの行動は早かった。できるなら最初からやるべきです。もったいない。

実際のレースは暖かくなったので問題なく走れます。そこをきちんと見越してレース展開を決めておかなければいけません。mikiは1台目までスピードに乗り切らず、akaneに先行されました。レースの半分以上を逆足で越えるような失敗レースでした。後半は大失速。
逆にakaneは前半からスムーズに走れました。中国新人の決勝でぶちキレられていますから、しっかりと出来なければいけません。最後はmikiを追い込みました。冷静に走れればかなり走れます。安定しなれば上では戦えません。前半は17歩でかなり押していきました。それが結果につながっているのだと思います。2人とも精神的な安定が生まれてくるとさらに強くなります。

結果はmikiが65秒77、akaneは66秒22の大幅自己ベスト更新です。2人とも良いタイムです。来年のインターハイが十分狙える位置にいます。中国の上位と十分渡り合える力はありますね。しかし、「油断」というか「甘さ」があります。この冬で意識レベルをさらに上げていく必要があります。お友達意識が強い。アップ中に他校の選手と話をする姿、ここに現れています。優先事項を判断できる能力がまだ足りません。

先日、関東の高校の話を聞きましたが、他校の選手と話をする、連絡を取る事を一切禁じている所もあるようです。そこまでやる必要があるかはわかりませんが、競技に関わる部分ではもっと自分に集中するべきです。

来年は更に熾烈な上位争いになると思います。できれば表彰台争いを64秒切りでしたい。そのレベルでないとインターハイには届きませんからね。2大会連続のワンツーフィニッシュですし、これで400m系は完全制覇でした。力はついています。
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