kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

変わるとは何か?

2009-10-14 | 陸上競技
今回の中国、レースを見ていて「変わっていない」と思う部分がいくつかありました。ここに関しては日誌を使ってこちらの考えと本人の甘さを把握させ、さらに30分程度直接話をしました。かなりの手間がかかりますがうちが本当に戦っていくためにはこの子が心から成長しない限り、無理だと思っています。

今回、決勝で全く次につながらないレースをしました。本人には色々と考えがあったようですが、私から言わせれば「自己満足」であり、「青春ごっこ」です。自分は頑張って決勝に残った、という事に自分自身が納得してしまっているのです。本当に戦う気持ちを持って決勝に臨んだとは思えませんでした。最初から逃げ道を作ってからのレース、上手くいくわけがありませんし戦えるはずがありません。大激怒です。

目指すレベルが中国大会に参加するだけなら問題はありません。中国大会に出場するのに必要な努力をすればいいだけですから。目指すのは個人種目でインターハイです。そこに見合う努力をしなければ届かない。自分のベストの走りをして相手との力の差を感じて、そこからどうするかを考えていかなければいけないのにそこまでのレースが出来ませんでした。力不足というよりは「心」不足だと思います。競技に対する貪欲さが足りない。

ここに気付けるかどうかです。自分なりに頑張っているというのでは足りません。目標に見合う努力を求めているのです。ほんの少しでも出来ないと思っていたらそこを逃げ道にして高まるべき力も高まりません。持っている力はチームの中でもかなり高いと思っています。だからこそそこが引き出せないのはもったいない。もっと上のレベルで戦える可能性があるのに…。

以前ある選手にかなりきつく話をしたときに「性格を変えろというのか?」と聞き返された事があります。本当に競技と真剣に向き合うならそれは当たり前だと思っています。速くなるためには練習だけ頑張っても意味がないのです。競技と向き合う姿勢が変わらなければ何も変わらない。そこを変えるためには考え方や価値観自体を変えていかなければいけないと思っています。宗教チック事をいうつもりはありません(笑)。大切な事は何かに真剣に取り組む事で生まれてくるというのだけは間違いないと思っています。何がなんでもやってやろうという所まで持っていけるかが指導の基本にある。変わるというのはそこまでいって初めて意味があると考えています。

入学当初と比べるとかなり成長してきています。しかし、目指す場所に向けてはまだ足りない。満足するには早過ぎるのです。そこをきちんと理解させる事が必要となります。うちがインターハイに行くためには今の力では届きません。心からの変化が求められているのです。それが出来る力があると思うから厳しく言うのです。引き出すきっかけを与えなければいけませんから。私に依存させるつもりは全くありません。常に突き放しています(笑)。ここを越えないと次には進めません。

目指すはインターハイに出場してラウンドを進むこと。インターハイに参加する事ではありません。厳しいと言われてもそこまで行くために妥協はできません。変わるためのきっかけをしっかりと与えていきたいですね。これからが本当の戦いになるのですから。
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心の動き

2009-10-14 | 陸上競技
今回の中国新人で感じたことについて朝ミーティングをしました。いつものように選手に自分達の言葉で話をさせました。中国新人で学んだこと、感じた事を自分だけではなくきちんとチームに還元していく必要があります。4人くらい話をしていましたが、それぞれが大切な事について肌で感じたようです。今回話をした者は初めて個人で中国を経験した者です。今までの県のレベルとは違うレベルの経験ができて力の差を感じることが出来たというのは大きいと思いますね。

今回のミーティングで印章に残っているのは、「自分よりも力がある選手に勝とうと思ったらその選手以上の努力をしなければ届かない」と話していたことです。当たり前なのですが、なかなか選手の口から出ることはないので。
自分は強くなるために努力をする。しかし、これから勝負をしようとする相手も努力をする。適当にやって強い選手には追いつけるかもしれないが、一生懸命に努力する強い選手には簡単には追いつけない。だから、自分なりの努力ではなく、目標に到達するために必要な最大限の努力をしたい。こういう言葉が出て来るようになるとこれから先の伸びが期待できます。これまでは単純に強くなりたいという話で終わっていましたが、それに見合う努力がどのレベルなのかは分かっていなかったと思います。大きな成長につながる経験ができたと思います。

話を聞いたり、日誌を見たりすると誰ひとりとして現状に満足している者はいませんでした。当たり前ですが(笑)。自己ベストを更新したり、決勝に残ったりはしましたが、決して納得ができるものではありませんでした。65秒台に入って5位に入ったmikiは「64秒台を狙っていたので納得がいかない」と書いていました。これまでのベストが66秒7ですから大幅ベスト更新なのですが、目指すところはもっと上ですから簡単には満足いかないのでしょう。まーレース後半にはまだまだ課題が多くありますから納得はできないでしょう…。インターハイが狙える位置にいますが、下位争いをするのではなく上位で表彰台を狙った争いをしなければ戦えません。それが分かってきているのではないかと感じました。

マイルも同様。どんな条件であれ予選よりもタイムを落とす事は有り得ません。どんな気持ちで予選を走った選手が決勝を見ていたかをきちんと理解する必要があります。上位3チームに絡むためにオーダーを変えたのですが最初からそれができずズルズルと第2集団に埋もれてしまいました。4位以内に入って初めて可能性があると思っていました。だから選手は1人もマイルの結果に満足は出来ていません。タイムもタイムですから…。4分3秒、悪いタイムではないと思いますが今のチーム状況を考えたら「誰が走っても」という感じのタイムです。それが分かっているからこそ自分達がまだまだ力が足りないという事を感じているのだと思います。中国高校レベルでは1日に3本はMAXで走れなければいけない。県レベルであっても決勝でベストを出さないと上では戦えません。結構タフなほうだと思っていましたがまだまだ全国レベルには届きません。県レベルで戦っていた時には気付きませんが、上を知れば知るほど今の力では足りないという事を痛感します。それを選手が感じてくれる事が大きな財産になっていきます。百聞は一見に如かず。どれだけ話を聞いても力の差を実際に
感じ
ないと、どこまでの努力が必要になるかが理解できません。今回感じた心の動きはかなり大きいと思います。

まだまだ弱い。それを感じないと次には進めません。良い経験ができたと思いますね。チームに還元してもらいたいと思います。
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