少し不安を抱えながら決勝を迎えました。それでもレーンは4レーンで非常に良いレーンを割り当てられ上位3チームを目の前に見ながらのレース展開ができる状態でした。
1走のakane、前半は良く頑張っていましたが250m地点くらいからスピードが鈍り直線に入るときにはかなり「離されている」というのが目に見えて分かる状態でした。61秒4の400mラップですが、何度もいうようにこのレベルでは絶対に中国では戦えません。前半勝負をかけるべく2走にrinaを配置しましたが、rinaに渡る前にすでに上位3チームとは勝負ありです。最初の段階での2秒差を詰められるほど他のチームは甘くありません。この日程でも何とか走れるだろうと考えていた私が甘かった。言い訳になるかもしれませんが400mHのレース後であればakaneの状態も把握できたと思います。短時間のRestで走れない状態というのであればyukaのほうが走れたかもしれません。非常に難しい判断だと思います。akaneの責任というわけではありません。
2走のrinaは前半から積極的に飛ばしていきました。2走までで勝負をかけると話をしていたのでその自覚はあったともいます。1走で離された差を250mまででかなり詰めました。ラストの直線は少し鈍りましたが最後まで良く粘って4位チームとは十分戦える位置まで引き上げてくれました。ラップは58秒6と予選よりはタイムを落としましたが、前半から追わなければ勝負できない状態でしたから仕方ないと思います。エース区間で十分戦えるというのを本人も感じることができたのではないかと思います。
3走saki、初めて中国の決勝を走ります。見えないプレッシャーもあったと思います。それでも予選の走りを見ると「勝負をかける」という意味ではラストの爆発力に期待してしまいます。3走にバトンが渡ってからスピードに乗りかけたときに上位チームが突然進路に出てきました。通常ならバトンを渡した後に静止しますが、意図的ではないにしろ内側に大きく入ってきました。スピードに乗れません・・・。加えて初めての中国、この手の場合の対応を冷静にするというのは難しいと思います。前半スピードが出せず5位チームに引き離されていきラストのターボもかからずなんと63秒0のラップ・・・。致命的でした。ここも私がもっと冷静に判断をしておけば違ったのではないかと思います。sakiはスピードがありますが、短長の練習を始めてまだ3週間。体力的にも2本を走るのは難しかったかもしれません。ジョグなどはかなり苦手ですし、練習でも2本目のタイムが落ちる傾向にありました。ここも難しい判断でしたが、「勝負をかける」「速い者から4人」という状況でした。来年に向けての大きな課題です。
4走のmikiは前を追うしかありませんからひたすら追いました。5位までかなりの差がありましたから前半かなり突っ込んでラスト直線に入るときには5m差くらいまで詰めていましたがそれ以上は詰まらず。3本MAXで走ってその3本目が60秒2ですから悪くはありません。フレッシュな状態であればあと1秒は違ったかもしれませんが、強行日程でのレースは最初からわかっていたことですから仕方ありません。結局4分03秒6と予選よりもタイムを1秒以上落としてしまい念願の4分切りには大きく届きませんでした。
結果だけを見れば6位と力を出し切れずに終わってしまった感じがあります。ベストの状態であれば4分切りも可能だと思っていましたが甘かったですね。チーム全体のレベルはかなり上がっていますから中国レベルでも十分に戦えると思います。順位以上に手応えを感じたマイルの決勝でした。今の状態でも1本勝負でいけば3分58秒は絶対に出せると思っています。
しかし、本当に中国で戦うという意味を今回痛感しました。上位3チームは個人レースを全てこなしても3分52秒~53秒で走ります。優勝チームはうちと同じように400mHを2本走っている選手がいます。200mも2本です。加えてマイルの予選から走っています。2位チームも3位チームも同様に複数の種目を兼ねて走ってそれでも結果を出しています。うちに足りないのは「タフさ」です。県内でいえばかなりタフなチームだと自負しています。練習量もかなりやりますから、2~3本のMAXには十分対応できると思っています。が、中国の緊張した雰囲気の中での1本というのは県レベルの1本とは全く違うのだと思います。全国を経験してきたチームとはここに大きな差があります。うちの選手は中国の1本でかなり消耗してしまっているのです。
逆に4、5位のチームは2日目はそれほど疲労していません。マイル予選と全く同じメンバーですが個人種目は予選で敗退していますし、5位チームはマイルだけにしか出場していません。その差は大きいと思います。逆にいうとうちのチームはこの状態を肌で感じてくれたのではないかと思います。非常に大きな意味があります。この冬でどうすれば本当の意味で中国で戦えるかを考えながら勝負をすることができるのです。実際の戦いは1本勝負ではない。何本も本数を重ねてそれでも決勝でベストを更新しなければ戦えないのです。6位に沈んでしまいましたが、高い授業料を払ったと思ってやるべきことを考えていきたいと思います。
この状態に選手が満足していればそれだけのチームだということ。これ以上上を狙う資格はありません。あくまでこの中国新人は通過点としての力の確認であって、満足する話ではありません。今回のレースで気持ちが浮かれているようで話になりません。個人でもある程度結果を出してきていますから他県からも多少は注目される存在になるでしょう。周りは関係ありません。ハイレベルの競技会の中で常に自分たちの力を出していく以外にはないのです。この冬はさらに上を目指していきたいと思っています。何としても上位3チームと戦える力を身につけたい。6位以内でインターハイではなく、強豪校といわれるチームと戦って表彰台に乗る。それくらいの強い気持ちがなければこの冬で飛躍的に強くなることはありません。
私自身もっともっと自分を高めていく手段を身につけなければいけません。私自身が落ち着かなければ絶対に結果はついてきません。昨年来ずっと師事している方から言われ続けたことです。選手と一緒にのめり込み過ぎると冷静さを失ってやり過ぎたり、頑張っている自分たちに満足してしまうという間違った方向に進んでいきます。常に冷静に。恵まれているのは私のことを気にかけてくださる陸上仲間がたくさんいるということ。多くの方が見てくださっています。こういう支えがチームを作っていることを私も選手も忘れてはいけないと強く感じました。もっともっと強くなりたいですね。
多くのことを感じた中国新人でした。また何か思い出したら書きます(笑)。
1走のakane、前半は良く頑張っていましたが250m地点くらいからスピードが鈍り直線に入るときにはかなり「離されている」というのが目に見えて分かる状態でした。61秒4の400mラップですが、何度もいうようにこのレベルでは絶対に中国では戦えません。前半勝負をかけるべく2走にrinaを配置しましたが、rinaに渡る前にすでに上位3チームとは勝負ありです。最初の段階での2秒差を詰められるほど他のチームは甘くありません。この日程でも何とか走れるだろうと考えていた私が甘かった。言い訳になるかもしれませんが400mHのレース後であればakaneの状態も把握できたと思います。短時間のRestで走れない状態というのであればyukaのほうが走れたかもしれません。非常に難しい判断だと思います。akaneの責任というわけではありません。
2走のrinaは前半から積極的に飛ばしていきました。2走までで勝負をかけると話をしていたのでその自覚はあったともいます。1走で離された差を250mまででかなり詰めました。ラストの直線は少し鈍りましたが最後まで良く粘って4位チームとは十分戦える位置まで引き上げてくれました。ラップは58秒6と予選よりはタイムを落としましたが、前半から追わなければ勝負できない状態でしたから仕方ないと思います。エース区間で十分戦えるというのを本人も感じることができたのではないかと思います。
3走saki、初めて中国の決勝を走ります。見えないプレッシャーもあったと思います。それでも予選の走りを見ると「勝負をかける」という意味ではラストの爆発力に期待してしまいます。3走にバトンが渡ってからスピードに乗りかけたときに上位チームが突然進路に出てきました。通常ならバトンを渡した後に静止しますが、意図的ではないにしろ内側に大きく入ってきました。スピードに乗れません・・・。加えて初めての中国、この手の場合の対応を冷静にするというのは難しいと思います。前半スピードが出せず5位チームに引き離されていきラストのターボもかからずなんと63秒0のラップ・・・。致命的でした。ここも私がもっと冷静に判断をしておけば違ったのではないかと思います。sakiはスピードがありますが、短長の練習を始めてまだ3週間。体力的にも2本を走るのは難しかったかもしれません。ジョグなどはかなり苦手ですし、練習でも2本目のタイムが落ちる傾向にありました。ここも難しい判断でしたが、「勝負をかける」「速い者から4人」という状況でした。来年に向けての大きな課題です。
4走のmikiは前を追うしかありませんからひたすら追いました。5位までかなりの差がありましたから前半かなり突っ込んでラスト直線に入るときには5m差くらいまで詰めていましたがそれ以上は詰まらず。3本MAXで走ってその3本目が60秒2ですから悪くはありません。フレッシュな状態であればあと1秒は違ったかもしれませんが、強行日程でのレースは最初からわかっていたことですから仕方ありません。結局4分03秒6と予選よりもタイムを1秒以上落としてしまい念願の4分切りには大きく届きませんでした。
結果だけを見れば6位と力を出し切れずに終わってしまった感じがあります。ベストの状態であれば4分切りも可能だと思っていましたが甘かったですね。チーム全体のレベルはかなり上がっていますから中国レベルでも十分に戦えると思います。順位以上に手応えを感じたマイルの決勝でした。今の状態でも1本勝負でいけば3分58秒は絶対に出せると思っています。
しかし、本当に中国で戦うという意味を今回痛感しました。上位3チームは個人レースを全てこなしても3分52秒~53秒で走ります。優勝チームはうちと同じように400mHを2本走っている選手がいます。200mも2本です。加えてマイルの予選から走っています。2位チームも3位チームも同様に複数の種目を兼ねて走ってそれでも結果を出しています。うちに足りないのは「タフさ」です。県内でいえばかなりタフなチームだと自負しています。練習量もかなりやりますから、2~3本のMAXには十分対応できると思っています。が、中国の緊張した雰囲気の中での1本というのは県レベルの1本とは全く違うのだと思います。全国を経験してきたチームとはここに大きな差があります。うちの選手は中国の1本でかなり消耗してしまっているのです。
逆に4、5位のチームは2日目はそれほど疲労していません。マイル予選と全く同じメンバーですが個人種目は予選で敗退していますし、5位チームはマイルだけにしか出場していません。その差は大きいと思います。逆にいうとうちのチームはこの状態を肌で感じてくれたのではないかと思います。非常に大きな意味があります。この冬でどうすれば本当の意味で中国で戦えるかを考えながら勝負をすることができるのです。実際の戦いは1本勝負ではない。何本も本数を重ねてそれでも決勝でベストを更新しなければ戦えないのです。6位に沈んでしまいましたが、高い授業料を払ったと思ってやるべきことを考えていきたいと思います。
この状態に選手が満足していればそれだけのチームだということ。これ以上上を狙う資格はありません。あくまでこの中国新人は通過点としての力の確認であって、満足する話ではありません。今回のレースで気持ちが浮かれているようで話になりません。個人でもある程度結果を出してきていますから他県からも多少は注目される存在になるでしょう。周りは関係ありません。ハイレベルの競技会の中で常に自分たちの力を出していく以外にはないのです。この冬はさらに上を目指していきたいと思っています。何としても上位3チームと戦える力を身につけたい。6位以内でインターハイではなく、強豪校といわれるチームと戦って表彰台に乗る。それくらいの強い気持ちがなければこの冬で飛躍的に強くなることはありません。
私自身もっともっと自分を高めていく手段を身につけなければいけません。私自身が落ち着かなければ絶対に結果はついてきません。昨年来ずっと師事している方から言われ続けたことです。選手と一緒にのめり込み過ぎると冷静さを失ってやり過ぎたり、頑張っている自分たちに満足してしまうという間違った方向に進んでいきます。常に冷静に。恵まれているのは私のことを気にかけてくださる陸上仲間がたくさんいるということ。多くの方が見てくださっています。こういう支えがチームを作っていることを私も選手も忘れてはいけないと強く感じました。もっともっと強くなりたいですね。
多くのことを感じた中国新人でした。また何か思い出したら書きます(笑)。