kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

女子のレベルアップ

2009-10-19 | 陸上競技
今回の競技会で一気に女子のレベルが上がりました。これまでも県内ではそれなりの成績をおさめていましたが、今回ほどの衝撃はありませんでした。現時点で女子の400mのランキングのベスト10に5人が入っています。62秒を切っているのが7人、通常なら考えられないレベルです。Bチームでマイルを組んでも4分5秒くらいは行けそうな勢いです。偉そうに聞こえるかもしれませんが、タイムだけを見るとそのレベルだと思います。

何度も書いていますが、ここまでレベルを引き上げてくれたのは今の3年生が早期に引退せずに自分の可能性にチャレンジし続けてくれているからだと思っています。高校で競技をやめる選手がこの時期まで厳しい練習に耐え、自分の限界を超えようとする姿を見ていれば下級生は自然とそれを超えようと努力します。それがチームとしての力につながっていくのではないかと考えています。技術的な部分も影響はしていると思いますが、ここまでくると選手の潜在能力の高さ、想いの強さが大きく影響していると痛感します。

春の中国総体で悔し涙を流し、それからチームが大きく変わった気がします。狙いに行って届かなかったインターハイ。気持ちの強さ云々ではなく「力」そのものが大きく違う。3年生がどんな想いで冬期を乗り越えてきたかを間近で見てきた2年生が大きく変わってきたのはこの時期からだと思います。あれだけやっても届かないのか・・・と気持ちを切らすのではなく、それならさらに高いレベルの取り組みを目指そうとするキャプテンの姿勢が大きく影響しています。指導者がどうこうというよりも、ここまでくると選手が自分たちで強くなっていくのではないかと感じています。私の役割は「常に満足させないこと」くらいですから(笑)。

昨年のこの時期を考えるとrinaが62秒0で県で4番目でした。力でいえば5~6番手、他県と比べるとどうしても力が落ちる状態。マイルのチームベストが4分07秒8。チーム力としては中国の16番目くらいでしょうか。今年は62秒0を8人中7人が切りました。現時点で県内で62秒を切っているのは13人しかいません。恒例の冬期合宿では59秒から63秒の選手が10人以上集まって練習をすることになります。やはり恵まれた環境で質の高い練習が出来るというのは良いですね。

ロングスプリントチームとして、どこまで上のレベルで戦えるかに挑戦したいと思っています。それは私だけの想いではなく選手自身の想いでもありますし、期待して応援してくださる多くの方の想いだと思っています。先日、師事している方と話す中で「こだわりがある方が強くなるのかもしれないね」と言われました。私はロングスプリントにかなりのこだわりがあります。投擲や跳躍は正直よくわかっていません。ここは問題があるのかもしれませんが、今の自分の恵まれた環境の中で専念させてもらえる種目で戦っていくことは非常に重要だと思っています。もちろんショートスプリントもやる気満々です(笑)。

この勢いを持続させできれば半年後には最低レベルを60秒台、59秒台にしていきたい。一冬で2秒、それほど難しいことではないと思っています。うちの選手はやりきった感がありません。まだまだ伸びる要素を多く持っている中での61秒台です。もちろん私一人の力でなんとかなるとは思っていません。様々な方のサポートを頂きながら、勉強させていただきながら上のレベルを目指していきたいと考えています。これからが本当の勝負。決して満足することはできません。インターハイに行くだけではなく、戦える所までチーム力を引き上げていきたいと考えていきたい。

まずは今週末の県体てマイルの大会記録の更新を狙います。4分00秒7が大会記録ですから普通に走れれば…だと思っています。とにかくがむしゃらに上を目指していきたい。それが今より強くなるために必要なことだと思っています。とにかく強くなりたいという想いをしっかりと持たせたいですね。

長く書いたのでしばし休憩(笑)。また書きます。多分(笑)。
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田島記念~熾烈な女子400mの争い<2組目>~

2009-10-19 | 陸上競技
2組目は1組目の結果がほぼわかった状態からのスタートです。全員がかなり意識したと思います。正式記録はわからなかったかもしれませんが、上位2人が60秒を切ってmikiが61秒前半だったのはわかったはずです。プレッシャーの中でどこまで走れるかが問われるレースとなりました。

2組目、一番実績があるakaneが一番外で周りがそれを追うというレース展開。akaneは200mまでとラスト100mは良いのですが200~300mにかけての走りがいまいちです。ここが上手くつなげないのでなかなかタイムが出ません。スピード的にはチームで1,2を争いますからいつ60秒を切ってもおかしくないと思っています。期待される分それに応えることの難しさを痛感しているはずです。私のためにやるのではありませんから、自分自身のために力を発揮できるようになる必要があります。ラストの直線でスピードが上がり61秒88でフィニッシュ。もの足りませんがまずまずなのかもしれません。「殻が破れない」。自分でわかっているはずです。やるしかありません。

2番手はsakiでした。中学時代は高跳びの選手でしたが、私の一存で400mHに転向(笑)。周囲からは大ブーイング(笑)。もちろん本人ともかなり話をしています。400mHのための400mです。スピードがありますからかなりのレベルまでいくと思っています。まだまだペース配分がつかめない(400mのレースは2レース目ですから)ので、前半が乗りませんがラストの切り替えてからの爆発力が魅力です。先日の中国新人の予選で60秒7のラップで走っていますからどれくらい走れるのか楽しみにしていました。今回もラスト爆発して前を追い続けました。なんと61秒94の大幅自己ベスト(これまではナイターの65秒9)。よく走りました。現在ハードルロス11秒(笑)。66~67秒は出せるはずです。

3年生のshimaは前半から積極的に走りました。最後の400mのレースですから想いも強かったと思います。前がすべて見える状況でのレースですから勝つためには追うしかありません。300m手前までよく前を追い続けていましたが、このあたりから少し鈍り始めました。それでもなんとか前を追い続け63秒18のセカンドベストでのフィニッシュ。今シーズンベストでした。shima本人としては悔しいレースだったかもしれません。今持っている力は出せたのではないかと思っています。本人が「いつも最後に競り負ける・・・」と話していました。確かにそういうレースが多いですね。しかし、そこで競り合った選手はほとんどがその時点でのベストを更新しています。勝てればそのほうが良いですがなかなかそうはいかない。このあたりに関しては本人とも話をしました。これはまた別に書きます。私はいいレースだったと思っています。

これにより、チーム内の1~7番までが61秒台になりました。1位だったmisatoを除いて新チーム全員が61秒台です。正直私も驚いています。選手たちの気持ちの強さと目標意識の高さに指導している私がもっと上を目指さなければいけないという気持ちになります。チームを作ってきた3年生のおかげですね。伝統という強さがうちのチームにも生まれてきた感じがあります。ここに関してもまた思うことがあるので書きます(笑)。とにかくすごい熾烈な状態になっているのは間違いないと思います。それにより田島記念の高校女子400mは上位7位まではうちの選手が占めました。これも誇らしいことですね。選手の頑張りに脱帽です。
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田島記念~熾烈な女子400mの争い<1組目>~

2009-10-19 | 陸上競技
今回の競技会、とにかく風が強くレースが非常に困難な状況でした。ここ最近の400m系のレースではバックストレートが向かい風が強くスピードに乗れないまま走ることが多かったので、今回はそれよりは条件がよかったと思います。とはいえ、ラストの向かい風は確実に3~5m程度ありますからかなり厳しい状況に代わりはありませんでしたが。

田島では女子はすべて400mにエントリーしました。県新人、県体は400mに2人ずつしかエントリーできません。県新人の後に参加した記録会は400mと400mHに分かれて出場しましたからほとんどのものが400mの経験が積めません。1・2年生は来年戦うためにもフラットレースでの経験が重要になります。チャンスがあれば全員に400mと考えていたのでいい機会だったので走らせました。テスト中ですし、中国新人の1週間後ですから調整というものはしていません。何度も書いていますがピンポイントの調整は無理だと思っていますから、普通に走れればそれが結果につながると思っています。

レースは2組に分かれており、持ちタイム順に5人と3人に分かれました。持ちタイムだけでいけば7人は1組目に入れてもらってもおかしくなかった感じがあります。この大会までの7番目が63秒4でしたから。あまりにも偏るのは良くないのでそれはそれで良かった気もしています。どちらにしても普段一緒に練習しているメンバーとの競争です。数日前にも書きましたがとにかく「仲良しチーム」だけで終わってほしくありません。今後戦うためにも絶対に勝負にこだわる必要があります。条件は皆が一緒です。その中で順位がつく。この部分が大事だと思います。

1組目のレースはやはりmisatoが圧倒的な力を示しました。300m地点で単独のトップ。これについて行けたのがrinaとmiki。ホームの強い向かい風にかなり押し戻されましたが最後まで大幅に減速することなくフィニッシュ。本人に後で話を聞くとラストの30mで突風が来たので身体が起きてしまったということでした。その中でも58秒73の自己ベストで優勝。昨年に続き2連覇です。大会記録まであと0.3秒。条件がもう少し良ければ十分に届いた記録だと思います。misatoは故障などもありまだ1度も個人で県大会レベルで賞状を手にしたことがありません。力はうちで一番です。県体では有終の美を飾るためにもしっかりと走ってもらえたらと思います。順位と記録にこだわって走ってもらいたいですね。

rinaはタイムがかなり安定していますが、ラストの伸びがもう一歩です。ここで勝負が決まりますからこの冬はスピード強化とともに後半の対策もしっかりとしていかなければいけません。とはいえ59秒50ですから悪いタイムではありません。中国レベルの選手と比べるとどうしてもトップスピードの差があります。県内では勝てるかもしれませんが中国地方に行けばまだまだ力不足です。misatoからエースの座を引き継ぐためには一緒にレースができるあと1回の県体で力の差を埋めなければいけません。気持ちも走力も絶対的な存在にならなければいけません。肌で感じてほしいですね。

mikiもやっと400mがまともに走れました。61秒12です。これまでのベストが62秒58でしたから、このタイムでしか走れないのであればハードルロスが3秒ということになります。女子でいえばかなりのレベルです。間違いなく400mのタイムが悪すぎる(笑)。本人の今の力からすれば60秒中盤の走りはできると思っています。400mHで勝負をするためにはここの部分が上位2名との差です。来シーズンは最低でも59秒台前半が必要になるでしょうね。スピードもかなり上がってきていますからここをこの冬でもっと磨いていく必要があります。個人でのインターハイに最も近いですから、しっかりと力を高めていかなければいけません。マイルで戦うためにはまだまだ満足できないレベルです。

 yukaとhatuはスピードの差もありバックストレートでついて行けませんでした。後半に力を出すタイプですが基本的に短距離走は前半の入りで決まってくると最近特に思っています。これから先に活躍するためにはスピードレベルをあげていく必要があります。後半がんばれても前半の差を詰めるのは難しい。yukaが61秒78、hatuが61秒90ですからかなり良いタイムだと思います。この2人がどれだけレベルアップするかがインターハイへの鍵になると思っています。上位の選手との力の差はそれほどありません。だからこそチーム内でのトップレベルになる必要がある。ここで競争することができれば必ず強くなれます。持続力だけで戦うことはできません。1発勝負の時には流れに遅れてしまいます。今後の大きな課題ですね。

通常のチームで1・2年生で61秒台が4人目というチームはありません。かなりの力がついてきていると実感できました。条件が条件ですからかなりよく走れていたと思います。1組目終了時点でかなり頭の中をいろいろなことが浮かびました(笑)。長くなったので記事を変えます(笑)。

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田島記念~強風と男子~

2009-10-19 | 陸上競技
田島記念が下関で開催されした。朝からホームストレートの風が常時3~5m吹く悪条件。なかなか記録を出すのは難しい状況でした。招待選手でシーズンの締めくくりにしている選手もいるようですが、この条件では記録も狙えませんから若干寂しいですね。

うちの選手は保護者の協力で朝徳山を出て連れて来てもらいました。私が前日から下関入りしていたので…。この辺り本当に助けられています。ほとんどの大会で保護者がサポートしてくださいます。このおかげで選手が頑張れているというのを忘れてはいけません。感謝ですね。

3年生は残りの大会が2つですから、出来るだけタイムを狙わせたいと思っていましたが先述のようにかなり強い風が吹いていたのでなかなか難しい状況でした。100mに出場する男子2人は記録よりも順位という感じでした。男子は3組あり、県内の強い選手がほとんど出ている状況でしたからその中で8人に残って決勝というのは簡単な事ではありません。
1組目で走ったotaniは無難に11秒7で2着に入りました。前半少しもたついて先頭とは離れましたが、中盤以降競り合いながらも上手くまとめてくれました。200mがメイン種目だと思っていますが、中国でスピードの差を痛感していますからもっともっと走れるようにならなければいけません。速く動き切りません。ウエイトをするとすぐに筋肉がついてしまうのでこのあたりが難しい。この冬でしっかりと考えていかなければいけない部分です。

2組目のarimaはスタートでミスをして完全に起き上がり流れに乗れませんでした…。タイムも向風3mちょっとで12秒01とかなり悪いタイム。予選落ちかと思いましたが、プラスになんとか引っ掛かって決勝へ。12秒01が2人いたため1000分の1秒まで確認して少しだけ差があったのでなんとか残ったという感じでした。危ない…。せっかくこの時期まで競技を続けているのですから1本1本を大事にしなければいけません。無駄な1本を作ってもらいたくはないですね。冷や冷やしました。

決勝も同じように向かい風が強く記録は期待できず。結局11秒53でarimaが6位、11秒81でotaniが8位でした。昨年追い風がかなり拭いて田島で出したタイムとほぼ同じ(笑)。記録よりも順位、まずは決勝に残って戦えたことを評価したいですね。ラウンドを進む中でしか見えてこないものもあります。こういう機会を活かしてきちんと上のラウンドで戦う事に慣れていかなければいけません。良い経験ができたと思いますね。

男子の400mにも2人出場しましたがこれもかなり微妙(笑)。ベストには届かず。とはいえkazukiは400mHの県チャンピオンをラスト追い上げる走りをしていました。条件が良ければベストを更新できる走りだったのではないかと思います。今シーズンは400mに出場する機会がありませんが、来シーズンに向けて走力アップをしていく必要があることを痛感したはずです。まだまだスピードが不足しています。ここを克服して来年は戦っていきたいですね。ハードリングを磨くというのも一つ大きなポイントにはなりますが、まずは走力です。400mを本格的に始めてから4ヶ月、そろそろきちんと走れるようになってくる時期です。中国で戦うためにはこの部分だと思います。kitamuraは・・・、今後に期待(笑)。まだまだ足りない部分がたくさんありますから冬期をきちんとこえていかなければいけません。体幹が弱すぎるのが原因ですね。

男子は少人数ながらなんとか県で戦えるレベルになってきました。これからが非常に楽しみです。

女子に関しては結構劇的な部分があるのでまた別に書きます(笑)。
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