kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第2回tabe合宿2日目

2011-08-22 | 陸上競技
日曜日、朝から雨の音で目が覚めました。びっくりするくらい雨が降っていてその上強風。傘をさしても歩けそうにないくらいの雨でした。指導者側で相談した結果、練習を少し引っ張って午前中で終わろうという事になりました。雨がどれだけ降っても朝は走るということに。せっかくの合宿ですからできれば4回練習をしたいというのはありましたが、万が一のことがあると困るので。しかし、午後の練習中止と決めた後に雨が止みました。大体こんなものです。仕方ない。迎えなどを呼んでいる関係でこれ以上の予定変更はできません。もったいないですけどね。

練習は最初に動きの確認をしました。この間私は練習ができるようにグランド整備。オールウェザーなのですがグランドの数カ所が低くなっていて水がたまっていました。このままでは練習に支障を来すのでマネージャーと一緒に水を掃き出す作業を。じっと練習を見ているだけよりはその次のことを考えて行動しておく方がいいだろうという判断です。

本練習はしっかりと走らせました。短短は60mから距離を伸ばしていきまた60mに戻る。これは元気なときに高いスピードを意識した動きをしておいてそれを少し長い距離に結びつけていくことを意図しました。tabeの男子が中心となって声を出し全体を引っ張ってくれていたので良い雰囲気で走れていたと思います。うちの選手は存在感が・・・。「走ればいい」分けではないんですけどね。短長は短い距離を走ってから250mへ。そこからまた落としていくという設定に。150mで負荷をかけた後、250mでスピード維持をさせようと思いました。が、1set目は私の甘さが出てレストが長くなり過ぎ目的を達成できなくなったので2セット目はかなり短い設定で走らせました。普段は250mのような距離は走りませんからこういう合宿でやっていくことは良い経験になります。こちらは完全にうちの女子キャプテンが中心。良く声を出していました。過大評価するわけではありませんが、客観的に見て他校の先生が褒めてくれていました。1年前なら間違いなくできなかったでしょうね。少しずつの成長が見られます。これが安定していくると本物になるのですが。1年生女子は自分のことだけで精一杯。「頑張っています」という雰囲気から抜け出せません。まだまだ1年生ということでしょうか。物足りませんね。

足の痛みがあって練習で思うように走れない者がいます。かなり治療をしているので少しずつ改善されてきているようですがまだまだ本調子という感じではありません。痛みが酷くなるようなら練習を抜けてもいいと話をしていましたが本練習のほとんどはやり終えました。見ていて痛々しい感じはありますが泣き言を言わずに走っていました。最後は大きく動きが崩れ始めたのでこちらから止めさせました。これも1年前であれば全く走らないで止めていたと思います。私はあまり感じていませんでしたが「インターハイ前よりも身体が絞れたのでは?」と多くの指導者に言われました。毎日のように見ているとなかなか気づきません。体重管理は私がやっていますが数値に大きな変化はないのですが・・・。人は「目標」が明確になれば自分で取り組めるようになります。もともとかなり「甘い」選手でしたがここ最近は少し表情が変わってきた気がします。泣き言を言わないで「強くなりたい」と想いながら練習をしている姿が見えます。痛みが引きさえすれば間違いなく強くなるでしょうね。意識レベルが上がれば間違いなく行動が変わりますから。

以前、足が痛いといった選手にポイント練習をさせたら「足が痛いのに走らされた」といわれたことがあります。正確にいうと手紙に書いて渡されたのですが。「先生は何も分かっていない。自分がどれだけ努力しているか知らないくせに。足が痛くても我慢してやっていたのに。」と。ここまで来ると話をしても意味がないのだろうなと思いました。「自分は頑張っている」という思いこみがあるから何をやっても変わらない。本当にやらないといけないことは別にあるのに、「先生が認めてくれない」という全く違う部分で話をしているのですから。本当に強くなりたいのであればやらないといけないことがあります。「痛いからできない」で終わるのではなく無理をしてもやらないといけない時がある。できないならそれを治すために最大限の努力をしないといけないことがある。それがわからないで「自分のペース」でやっている限りは何も変わらない。ここをどれだけ分かってくれるか。

こういう書き方をすると見ている人からは批判を受けるかもしれないなとは思います。「無理矢理走らせている」と。客観的に走っている姿を見てもらえば絶対に分かると思います。「絶対に強くなってやろう」という姿は他者の心を動かします。これまでうちのチームが強くなったときはエースが自分の弱さを克服するために様々なことをやっている姿を他の者が見てきたからです。弱音を吐きそうな時にぐっとこらえて強くなるための練習を黙々とやる。それがチーム作りの基礎だと思います。24時間365日ずっと無理をさせるつもりはありません。「やらなければいけない時」があるのです。それをどうとらえるか。

練習終了後にこの話を少しだけしました。選手がどう感じ取るか。それが全てだと思います。思うことがあります。また書きます。
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第2回tabe合宿1日目

2011-08-22 | 陸上競技
土曜日、夏休みに入ってのtabe合宿2回目でした。1回目はインターハイの前、2回目は秋に向けての追い込み練習という位置づけになっています。火曜日、水曜日と支部新人大会がありますがこれは「練習の一環」という感じで調整するつもりは全くありません。秋にある程度結果を出そうと思えばしっかりと貯め込む時期が必要になります。

練習は午前中に基本的なことをやって午後から走るという流れ。今回は役割分担があって私は「しっかりと走らせる」部分担当。ある程度量を追うということでしたので本数・セット数共に多めに設定しました。午前中、かなり物足りなさを感じました。1回目の合宿ではインターハイ組(男子)が中心となって練習の雰囲気を盛り上げてくれていました。しかし、この日は前回と比べて覇気がありません。声が出ない。返事がない。1・2年生だけの練習となって初めての合宿というのもあるかもしれませんが、これでは普通の練習です。全体を見渡して中心となる者には個別に話をしました。他校の選手であってもこういう機会で大きな成長をしてもらうことは大切です。

ある程度話をしてからはその2人を中心に随分雰囲気が変わっていきました。「速い」から何か言えるわけではない。自分の役割が分からないといけないと思います。「自分よりも速い人間には何も言えない」というのであれば指導はできません。こういう場面で「力」は関係ないと思います。雰囲気作りをするのは中心となる選手です。遠慮して何も言えないというのでは変わりません。合宿では自分のことだけをやればいいというわけではない。周りに気を配りながらやっていくことも大切です。集団になると「人任せ」になる部分が多くなります。返事をしないのも同じ事です。「誰かが言うだろう」と思うから返事をしない。集団心理ですね。この辺りを打ち破らないと何も変わらないと思います。

午後の練習は所用によりセミナーパークを離れました。すぐに戻ってくる予定だったのですが色々とあってこのまま帰れないなという感じだったので走り込みメニューは任せることにしました。いつもよりは多めにしたいという希望だったのでかなりの量でお願いしました。短短は150mから距離を短くしていって60mまで。短長は250mから少しずつ減らして60mまで。どちらも普段は余りやらない形の練習だったので精神的にきつかったかもしれないなと思います。合宿だからできる事というのもあります。後で話を聞くと短長はうちの女子が先頭に立って練習を引っ張っていたようです。男子はその流れに乗っていたとのこと。午前中に「自分の役割を把握すること」と個別に話したのがきちんと形として出てきたようです。他校の先生からは「よく引っ張っていた」と評価してもらいました。「力」で負けてもそういう部分がきちんとできるようになれば今後の成長は大きいと思います。

逆に男子は相変わらずです。ここがうちの最大の問題点だと思っています。男子が「付いていくだけ」だということです。「女子が強い」という思いこみがあるので練習中に雰囲気を盛り上げる言葉を発することができません。本当に付いていくだけ。走力では勝てないかもしれませんが自分達が何をしに来ているのかを把握できていない部分があると思います。前回も同じ事を言ったのですが全くです。これは午前中から変化がありません。練習の時に集団の「前」にはいます。それは私が人に付いていくだけではダメだと言っているからです。これは1年生女子にも言えることですが・・・。上級生に付いていくだけ。自分から何かをするということはありません。集団を引っ張るというのは集団の「前」に要るだけではダメなのです。「前」にいても全体を引っ張っているのではなく「いるだけ」になってしまっている。これでは無意味です。全体に声を掛けるという事はできていません。周りが良い雰囲気を作ってくれているからそれに乗っかっているだけ。だから学校に戻ったときにまた同じ事になる。「自分達で何かをやる」ということができません。他校の選手と一緒に何かをやるというよりは「自分達だけで小さくまとまる」という感じで他校との交流はほとんどありません。これでは戦えないと思います。

男子がリーダーシップを発揮できるようなチームでなければ本当に強くはならないと思います。「性格を変える」という話もしますが、その時だけの理解になってしまいます。どうしても行動に表れない。もったいないことですね。このままでは明らかに「差」が付いていくと思います。前の記事にも書きましたが「変わるチャンス」を何度も与えていますがこれでは何も変わらないと思います。

「差」があります。自分達で「埋めなければ」と思わない限り同じ事の繰り返しでしょう。どこまで本気で考えてくれるでしょうか。
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