kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新学期始まる

2011-08-30 | 陸上競技
月曜日、ついに2学期が始まってしまいました…。あったかどうかすら分からない夏休みでしたから。生徒にとっては夏休みだったかもしれないですが私は…。言っても仕方ない部分なんですが言わずにはいられません(笑)。

担任をしている2年生は翌日から就業体験実習が始まります。このために学校が早く始まったといっても過言ではありません。職業意識を持たせるためにも我々は色々な話をしていかないといけません。お客さんとしてではない形で経験させてあげると全く違ってくると思いますが、現状の教育システムでは難しいですね。愚痴になるので最低限にしておきます(笑)。翌日からの実習についてしつこく言っておきましたからきちんとやってくれるはずです。

学校が終わる時間帯が非常に微妙だったので食事を取る前に練習を開始することにしました。夕方は少し用事があったので早めに始めておきたかったので。練習は少し考えることがあったのでサーキットの後にドリルをする際、いつもとは異なる練習パターンで動きを確認することにしました。走っているときに前に進めない。これには様々な要因があると思いますが、これを1つ1つ改善していく必要があると思います。
今までは脚運びにかなりの時間を使っていましたが、もっと根本的な部分を身に付けさせないと進めないと改めて感じました。ひたすら練習を見ていて今のままでは戦えないと感じたため支部大会以後は色々と考えて動きを見てきました。「見る」という作業の大切さを改めて感じました。

少し感覚が良くなってきたかなという感じは受けました。そのためカーブから直線に入る部分の練習で上に浮く走りを抑え込むようにさせました。推進力が生まれずに方向が上に抜けてしまうと走れません。ここは走りながら身に付けさせたいと思う部分です。あれこれ言うのではなく身体で覚えさせたい。簡単な事ではありませんがしっかりと繰り返していけば動きは変わるはずです。

終了後はスティックを使って中間の走りを意識させました。普段は「刻む」意識で行うのですが、進まない部分を改善するために意図的に大きな動きをさせました。速く動かすだけでは前には進みません。タイミングや動きの部分が合わなければ推進力は生まれません。私自身かなり考えさせられています。今までやってきた形では走れないというのは明らかです。感覚的な部分を磨かなければ走れません。多少動きを崩してでも前に進む事を覚えさせないといけません。型にはめるだけではなかなか上手くいかないことがあることを痛感しています(笑)。

ある程度進むようになったと感じたので最後に120mを数本走りました。今まで中間で進まなかった者が走れ始めました。ここは大きな事だと思います。まだまだ本物にはなっていないと思いますが、疲労も抜けて感覚を磨くことが出来れば十分戦えるレベルになってくる可能性はあります。少し量は抑え目にしました。

その後治療に連れていく約束をしていたので練習を終わらせてそちらへ。移動に多少時間がかかりましたが、かなり見てもらえたので良かったかなと思います。バタバタしましたが、何となく学校が始まったんだなと感じました。この2学期はこれまでになく忙しくなりそうです。負けずにやっていきたいと思います。
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110mH、決勝での進路妨害?

2011-08-30 | 陸上競技
世界陸上、110mHの決勝は大激戦でした。優勝候補のロブレスと劉翔が隣のレーンで全く同じリズムでハードルを越えていく。前半少し遅れていた劉翔が中盤で追いつき8台目はほぼ同時か劉翔がほんの少しリード。9台目で劉翔がバランスを崩し10台目で更に・・・。これで勝負あり。ロブレスが向かい風の中で勝利。

が、角度を変えて映像を見てみると9台目で劉翔とロブレスが接触しています。それにより劉翔がバランスを崩し、10台目で着地が崩れます。結局最後のランでは走りを保つのが精一杯となり3位でフィニッシュすることになりました。後にロブレスの進路妨害となり、優勝したロブレスが失格、劉翔は繰り上がりで2位となりました。9台目でバランスを崩さなければ劉翔は優勝していたかもしれません。こう考えると少し離れたレーンで走っていたリチャードソンが一番ラッキーだったということになります。

この失格についてはちょっと疑問に思うことがあります。110mHではよくある出来事だと考えています。ちょっと専門的な話になるかもしれませんが。400mHと違って110mHでは直線にハードルが並びます。それを同時に越えていくのですから隣のレーンの選手とアームが接触することは良くあることです。110mHを走る選手は比較的長身で手足が長いので空中で接触することはあり得ます。特にこのように競っている場合はお互いの選手に近づいていくことは多々あります。これは100mでも同様。そのため手の接触する確率は断然高くなります。不慮の事故といってもおかしくないのではないかと考えています。
今回はロブレス、劉翔共に左リードです。こうなると右腕はリードアームとなるため空中で前側に出てきます。左リード足が伸びているのですから、右リードアームは伸びます。当然の結果です。伸びた腕を後に持って行こうとするとどうしても大きな円運動になる。意図的に大きく動かそうとするのではなく物理的にそうなってしまうのだと思います。今回はロブレスが左側のレーンを走っています。ロブレスの右アームは隣のレーンの選手に接触する確率が高い。この時劉翔が右側のレーンを走っています。劉翔は抜き足を前に持ってくるために左腕を後から前に運びます。これは走るのと同じですから問題はありません。今回の接触はこの場面で起きています。

ロブレスは右リードアームを前から後に持って行く、劉翔は左腕を後から前に持って行く。同じリズムで走っているのですから相反する局面で接触しているのです。考えたら分かりますが劉翔は前に行こうとする動きをロブレスに抑えられる格好になります。スピードは上がりませんし、バランスが崩れやすくなります。それを9台目・10台目で2度起きるとなかなから思うようには走れません。その結果ロブレスがスピードに乗ってトップでフィニッシュしたわけです。

これを進路妨害として捉えるのか?非常に難しいところだと思います。疑問に思ったので知り合いの13秒台の選手にどう思うか質問してみました。110mHでは良くあること、あのスピードでわざと掴めたらすごい話です(笑)という返信でした。脚を横に寝かす特殊種目だから上半身の動きも不規則な動きをする、その上2m近い選手同士だから接触は仕方ないことだという見解でした。同じです。この選手は「こういう接触もこの種目の特性だと思う」と言っていました。間違いない事実ですね。

映像で見ると「引っ張っているように見える」のは確かです。しかし、あれだけのハイスピードの中で隣のレーンを走っている選手の腕を掴めたらそれはすごい話だと思います。アームの動きが前から後に引く動きだったからこそそのような動きに見えたのだと思います。結局それで「進路妨害」とされ失格になったのですが・・・。

ボルトのスタートの件もですが世界大会で実施されているからこそ「これはおかしいのでは」という声が上がります。不正スタートの1発失格なんかは現場では「おかしい」と言い続けていますがそれはどこにも届きません。今回のロブレスの失格も少し違う気がします。もしも劉翔とロブレスのレーンが逆だったらどうなっていたでしょうか?陸上競技は実力もさることながら「運」も影響します。リチャードソンは自分のリズムで走って関係なく繰り上がりで金メダルですから。しかし、競技特性上仕方ない部分もあるのではないかと思います。難しい部分ですが。

ちょっと真面目な記事になりました。すみません(笑)
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夏休み最後・・・

2011-08-30 | 陸上競技
土曜日、練習終了後子ども達と実家に帰ることにしました。夏休みといっても外出することが多くほとんど子ども達と一緒に過ごすことがありませんでした。せめて最後くらいはという気持ちがあったので・・・。

実家に帰り、世界陸上を見ていました(笑)。結局どこにいても同じではないかという気がします・・・。さすがにそれでは申し訳ないので暗くなってから一緒に花火をすることに。よく考えてみると一番下は花火をしたことがありません。ということは上の子達も4年くらいはやっていないということ。ここ数年夏休みとはいえ陸上生活が大部分を占めていましたから家でゆっくりということがありません。うーん、そう考えるとかなり可哀想な気がします。大きい花火ではなく手に持ってやる花火でしたが子ども達は大喜び。せめて一夏に1回くらいは花火くらいはしたいなと思いました。数カ所蚊に刺されていたので、次回は虫除けスプレー持参で。

翌日は子ども達が以前から行きたがっていた山口の博物館で開かれている恐竜展へ。なかなかタイミングがなくて行けませんでした。というか基本的に土日は合宿が入っていたので無理。この日は何もなかったので山口まで足を伸ばしました。最終日だったこともあり博物館は多くの人でごった返していました。駐車場もほとんどなく図書館の駐車場から歩くことに。たまにはこうやって歩くのも良いですね。とはいっても400m位しかないんですけど。
恐竜展は・・・。こんなものでしょう(笑)。子ども達も想像していたのとは違ったのか若干冷めていました。一番興奮していたのは恐竜の「塗り絵」(笑)。30分くらい博物館の中で色塗りをしていました。それはそれでありかなと。動いている恐竜と一緒に写真を撮りましたが、子ども達の顔が引きつっていました。周りの雰囲気でしょうか。怖いという感じではなかったのですが。

最後の日くらいは家族サービス。間違いなく補えていませんが(笑)。あっという間の夏休みでした。全く休んでいないので「夏」ですね。これから反動が来ないか心配・・・。ぐったりしないようにしなければ・・・。
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