kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

久々の再会

2011-08-11 | 陸上競技
水曜日練習終了後補習をする予定でした。時間がないので食事をせずにそのまま教えるつもりでした。生徒の所に行こうと思ったら見慣れた車が接近してきました。2年前の卒業生でまだ微妙に走ったりしています(笑)。練習が終わる前に来れば良いのにと思っていたら隣に懐かしい顔が。同じく2年前の卒業生です。今は福岡の方で整骨関係(?)の勉強をしています。いつも「びっくりさせたい」と言って突然来るのですが、当然私は用事があって不在。1年4ヶ月振りに顔を見ました(笑)。が、タイミングが悪くすぐに補習。どれだけなのかって話です。4時以降なら空いているという話をして放置しました(笑)。約束優先ですから。

補習終了後、再び会いに来ました。翌日には福岡に帰るということなのでこの日しか時間がなかったようです。この子は現役時代本当に怪我が多かった。2年3ヶ月の間、1年半は怪我をしていたのではないかと思います。最初は本当に無口で人の後ろに付いて歩くような感じでしたが、怪我を繰り返すなかでかなり話をしていき「チームのために何ができるか」を考えさせました。この辺りから周囲に気を配ることが出来るようになり、出来ていない者に対して厳しく指摘出来るようになってきました。「走れないのに自分が言って良いのか…」という気持ちもあったようですが、この子が支えてくれたからチームの基礎が出来たと思います。
結局、故障を繰り返した経験からスポーツ選手の治療に興味を持ちそちらの方向の学校に進学しました。うちに来なければこのような道を選ぶことはなかったでしょうし、性格的にも全く違ったのではないかと思います。私はしつこいくらいに指導していきますから「考え方」も変わっていきます。1人の社会人としてやっていけるようにという想いがあります。高校時代は口うるさく言われ、素直に聞けない部分があったかもしれませんが今は肌で感じているはずです。

陸上競技というツールを用いて何をするか。これが一番大切だと思っています。私にとって生徒の成長を促すために陸上競技があるのです。もちろん、勝負をして勝ち上がっていきたい。それば紛れもない事実です。しかし、最も基本になるのは「教育」という考え方です。自分の目の前にいる選手をどうするか。どう関わっていくかで変わっていきます。

色々な話をしました。今後の進路についても。私がサポート出来る部分があれば何とかしてあげたいという気持ちがあります。職種として地元でやっていけるかどうかということもあります。高校を卒業したといってもいつまでたっても教え子である事は一生変わりません。力になれるのであれば何かしてあげたいと思います。

わざわざ会いに来てくれた事を嬉しく思います。全員が二十歳になったら一緒に飲みに行こうという約束を果たさないといけません(笑)。この子達の年代がいたからこそ私も多くの事を学ぶことが出来ました。前の記事とつながる部分がありますが、生徒・選手から多くのエネルギーをもらっています。blogを見ていると言っていたのでこの場を使って感謝したいと思います。本当にありがとう。

今の仕事、8割はめちゃくちゃストレスを感じます。残りの2割が本当に大きいからこそできる仕事だと思います。大切にしたい部分です。卒業生が顔を見せてくれる事は私の中では本当に大きなことです。次に会えるときにまた成長をしてくれといたらと思います。貴重な時間でした。
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指導者としての幸せ

2011-08-11 | 陸上競技
水曜日、練習終了後クラスの生徒が勉強を教えて欲しいというので個別に補習をしていました。クーラー完備ですから至れり尽くせりです(笑)。勉強をしようというのをサポートすることも大事だと思いますから。本当はもっと前に教えて欲しいと言うことでしたが時間的に厳しかったのでこの日にしました。

勉強を教えていると他校の400mHの選手からメールが来ました。以前うちの選手に「連絡先を教えて欲しいということなので教えても良いか?」と聞かれたのでOKをだしました。完全に忘れていましたが(笑)。「電話をしても良いですか?」ということだったので電話で話をすることに。何があったのかと思っていたら「中国大会が終わってからお礼を言いに行こうと思っていたのだが、直接言えなかったので電話でお礼を」ということでした。なんて律儀なんだ・・・。感激しましたね。わざわざ電話をしてこなくても良いのに。1年くらい前からかなりの頻度で練習を見ていました。国体練習会や中国合宿などで個別に指導することも多かったですが、こうやって電話してきてくれるというのは本当に嬉しかったですね。

不器用でなかなかできない自分に対して時間をかけて指導してくれた。シャフト補強やプレート歩行、一歩ハードルなど本当にできなくて悔しかった。と色々と話をしてくれました。私からすればどんなに不器用でも絶対に諦めずにやり遂げようとする姿に心打たれていました。普通なら諦めてしまうことでもできるようになるまで一生懸命やる、走っていて負けたら悔しさを前面に出す、言われたことは絶対にやろうとする、こういう姿を見ていると指導者としては「何とかしてやりたい」と思うものです。たとえそれが他校の選手であっても、利害関係が発生する選手であっても「一生懸命やる選手」というのは指導者の心を動かすものです。

インターハイに行けなくて悔しかった、今は勉強が大変。どこまでできるか分からないという話をしていたので、私の方からも色々と話をしました。一つの目標に向けて本気で努力した経験がある者は勉強であっても一生懸命にできると思います。本当に自分のやりたいことがあるのならそれに向けて取り組んでいけば目標に近づくことができる。インターハイに行けるのは各地区1種目6人です。大学に入るのはもっともっと枠が大きくなるはずです。この子ならできると思うのでその話もしました。勉強を頑張って県新人には少し顔を出して欲しいと伝えました。

「中国合宿は本当に色々と教えてもらって本当に楽しかった。ありがとうございました。」と言われました。指導者として幸せを感じましたね。自分の学校の選手がどう思っているのかは分かりませんが、他校の選手からこうやっていってもらえるというのは本当に嬉しいですね。関わりが深い選手であってもこうやって言ってくれるというのは私自身のエネルギーになります。これから自分の夢に向かって進んでいってもらいたいですね。

こういう選手と出会えたことを本当に幸せに思います。我々にできるのは目の前にいる選手のために一生懸命にやることだけです。もっともっと自分自身を高めていかないといけないと感じました。貴重な時間だったと思います。
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動きの確認&補強

2011-08-11 | 陸上競技
水曜日、練習は学校で行うことにしました。前日は私の方から少し話をしたのでこの日はキャプテンから話をさせることに。前日の話を聞いて何を感じたのかという部分と今後自分がどうしなければいけないかという部分を自らの言葉で話をさせました。「チーム内で一人インターハイに行ったことで安心していた」「今のままでは戦えない」「男女が同じ方向を向かないといけない」という感じの内容でした。自分の「想い」を口にするというのは簡単なことではありません。自信を持って前を向いて話すというのは練習が必要です。まだまだ声が小さく前を向いて話をすることができませんが、こういう機会を与えていくことで変わっていくと思います。キャプテンは他の誰よりもきちんとした行動と考え方が求められます。自分の感情をコントロールできるようなキャプテンでなければチームはまとまりません。当然です。繰り返し話をさせていこうと思います。

私の方からも少し話をしました。前日と同じような内容です。目標の共有ができなければどこまで練習ができるか分かりません。意味のない練習にしてもらいたくはないと思います。こうやって話をしても伝わるかどうかは別問題です。「何かを聞こう」と思って話を聞いているか「とりあえず聞く」という状態なのかで全く違ってきます。これが間違いなく練習に現れてきます。冷たいようですが「聞く気がない」のであればどれだけ指導をしても変わらないと思います。過去の自分と比べて練習をやっている、という考えがあればそこで成長は終わり。過去の自分よりも・・・ではなくて、目標に向かって必要な練習ができるかどうかだと思います。本当に強くなりたいのであればどれだけでも努力ができる。話が前後しますが練習中に日誌に目を通しました。ある選手は私の指示通りに夕食後に身体を動かし、補強もかなりやっています。他の選手は分かりませんが、「これをやれば強くなる」と言われたことをしっかりとできるというのは大事です。少しやるのではなく全力でやるという姿勢ができれば飛躍的にレベルは上がると思います。

また、日常の会話の中で「インターハイ」「中国入賞」についてどれだけ話ができるかということも話しました。意識的に「インターハイ」「中国入賞」というのが「当たり前」になってこなければ現実味がわきません。そのためには日常的に練習の中だけでなくその部分を意識した発言ができるかどうかが大きいと思っています。自分達でその目標に向けて何ができるか。心に想うだけではなかなか実現しません。日誌に書く、言葉にして発するということが夢の実現に近づく最大の方法なのです。どんなに苦しい練習でも、自分に負けそうなときでも「ここでやらないとインターハイには届かない」という想いがあれば必ず乗り越えることができます。「想い」の強さに比例します。

話をしてから練習へ。この日は動きの確認をしようと想っていました。もう一度基本的なことを丁寧に。動きをやっているときに間接の固定が甘いという感じがしたので別の形で練習をすることに。今後は練習の合間の歩く場面でも意識してやるようにと話をしました。これも意識の問題です。歩く時間さえも速く走るために使おうという姿勢があれば意識はできます。この部分に「想い」の差が現れると思いますね。どれだけ自分が「強くなりたい」と思えるか。言われてからやるのではなく自分で行動で示していかないと何も変わらないのです。口で「速くなりたい」というのは簡単ですが、こういう行動が伴わない限りは絶対に強くはなりません。自分自身で「行動」と「考え方」を変えていくことだけが強くなるための近道ですから。

今後の選手の行動を見ていきたいと思います。
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