kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

戦うために

2011-08-08 | 陸上競技
今回のインターハイ、昨年と違うのは2年生での出場だったと言うことです。本当に戦うチームを作っていくためには中心となる選手が必要になります。3年生になって初めて参加するのではなく、雰囲気を感じた者がどれだけそれを周りに伝えていけるかだと思っていますから。

200mのレースが終わってからもう少し走らせておこうと思ったのですが再び足首が痛いというので練習は出来ませんでした。インターハイ最終日には動きの確認をしようと話していたのですが全くできず。本当にもったいないことをしたと思います。この痛みには予兆がありました。最近痛みが治まっていたので少し安心をしていた部分があったと思います。インターハイ期間中もフロントで氷をもらっておくようにと指示を出していましたが「忘れていた」という事で練習後アイシングが全く出来ていない状況でした。自分の事として捉えておかなければいけない部分がまだ出来ていません。かなり冷たく接しました。甘やかしてはいけない部分だと思いましたから。これで「先生に怒られた」と落ち込んでいるような選手なら来年インターハイの決勝を狙うというレベルにはいきません。通常では考えられないようなレベルを目指すのですから今自分が置かれている立場をきちんと理解しなければいけないのです。

本当に戦うためには「性格」さえも変えないといけないと思います。受け身の姿勢で「言われたからやる」というレベルでは絶対に強くなりません。私が厳しい現実を突き付けて「先生に色々言われた。ムカつく。」というレベルの考え方では絶対にこれから先はありません。来年は中国決勝で7位で終わりになってしまうでしょう。これはもう本人がどれだけ「陸上競技に専念できるか」「戦うことを真剣に考えられるか」にかかっています。

一日置いて朝、歩きながら30分くらい話をしました。今後の事についてです。13秒を切るという最初の目標レベルならばここまで細かいことを言わなくても良かったのかもしれません。それなりにやっていたら出来たでしょうから。実際に色々と出来ていない事がありましたが県で優勝するレベルまで行きました。が、まだまだ本当の成長は出来ていないと思います。日常的な考え方を変えていかなければやはり競技場面での取り組みは変わらないのです。
中国地区には100mで3位になった選手、100mHで優勝した選手、100・200m両方で準決勝に進んだ選手がいます。この中で戦って勝たない限りはインターハイの決勝には絶対に進めないのです。甘い部分を残していたら確実に負けてしまいます。言われなくても細心の注意を払って行動が出来る、先を見越した行動が出来るようにならない限りは「普通の選手」が上で戦えるようにはならないのです。

最初に比べればかなりの成長はしていると思います。が、過去の自分と比べてではなくこれからの「あるべき姿」と比べないといけないのです。今から1年間、どれだけ真剣に競技と向き合うことが出来るでしょうか。自分の存在がチームにどのような影響を与えるのかを考えていけるようにならなければいけません。全国の強豪校で4継メンバーに入ろうと思えば最低でも12秒3は切らないといけないでしょう。そのレベルの選手が何人もいる中で練習をするのですから自然と強くなっていきます。意識も「全国で入賞するのは当たり前」というレベルですから様々な事を犠牲にして必死に競技に取り組みます。それが最低レベルです。そこを越えないとチーム内でリレーメンバーに入ることさえも出来ないのですから。

それと比べるとまだまだうちは何も出来ていません。そこまでやらなくても良いのではないか、高いことを求めすぎると言われるかもしれません。しかし、同じ高校生です。自分達の中にある大きな「可能性」を引き出せば考えられないような結果を出せると思っています。環境は人を変えます。その環境を作り出すのは全国を経験した者だけだと思います。「周りは速かった」で終わって帰るわけにはいきません。この子が他人にも自分にも厳しくなっていかないと「リレーでインターハイ」は夢のまた夢で終わってしまいます。

これを機に本当の「競技者」になってもらいたいと思います。1人の意識が大幅に変わればチーム全体も変わっていきます。県内では一目置かれるチームになってきたとは思います。が、今のままでは県レベルで終わり。そこを越えていくためにはこの子の力が必要です。戦いたい。これが私だけの「想い」に終わってしまわないようにしたいですね。戦うのは選手自身です。強くなるのも選手自身。私はそれに手を貸しているだけ。理解してもらいたいと思います。

戦いたい。そのためには中心選手の大きな成長と自覚。全ては1年後のインターハイのために。戦えるチームを作りたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チームとしての強さ

2011-08-08 | 陸上競技
インターハイ最終日、うちからは砲丸投げの選手が出場。時間があったのでトラックレースをひたすら見ていました。

マイルの準決勝、しびれましたね。どこのチームも前半から突っ込んでいって最後まで持つ。女子の決勝進出のためのプラスが3分45秒ですからとてもではないですが手が届きません。60秒切りを4人揃えたくらいではどうにもならないなという圧倒的な「差」を感じました。陸上競技に専念している選手達の表情は本当に素晴らしい。来年こそは必ずリレーでこの場に立ちたいと強く思いました。

このマイル、昨年お世話になった兵庫の高校が出ていました。アンカーは幅跳びの優勝者です。練習への取り組む姿勢を見せていただき大変勉強になりました。みんなが粘って粘って2着に入り決勝進出を果たしました。その後、fujijawa先生にお会いできたので少しだけ話をしました。「怪我人が出てヤバいんですよ」と言われていました。実はインターハイにエースが出場していませんでした。100m・200mの両方の種目を棄権していたのでかなり状態は良くなかったのだと思います。その状況で決勝進出をしたというのはチームの底力です。本当に強いチームです。
決勝のレースは見ていないのですが結果を見ると1走に怪我をしているエースを投入されていました。ここにこのチームの「強さ」が現れていると思います。高校生の最高の舞台であるインターハイ、ましては最終種目のマイル決勝。勝ち上がってたどり着いた場所です。そこにインターハイで1本も走れなかったエースを走らせる。このためにチームは一丸となって予選、準決勝を勝ち抜いたのだと思います。それだけ仲間から信頼されているエースだったという事だと思います。チームとしてエースを最高の舞台に立たせたいという「想い」がプラスアルファの力を引き出したのだと思います。結果は8位でしたが誰もが忘れられないレースになったはずです。

インターハイで「チームとして戦う」という事が出来るチームはそれほど多くはないはずです。師事している方と話をしたときに「チームとしてインターハイで得点を取るという意識でやっている所に今のままでは勝てない」という言葉が出てきました。まさにその通りだと思います。中国大会に行きたいと思ってやっているだけではいつまでたってもそれ以上のレベルにはなりません。インターハイも同様です。これは指導者の意識レベルもあります。指導者が「中国」というだけでやっていたらそれ以上強くはならないのです。「選手がいない」と悲観していたらいつまでたっても選手は育たない。他県とは条件が違います。だから勝てないとは言いたくない。チームをもっと成熟させていき戦えるレベルまで上げていかないといけないのです。

意識レベルを上げなければ少し出来るようになっただけで満足してしまいます。以前よりは良くなったと。しかし、目標に対して到達度が低いのであればやはりそれはダメなのです。これは指導者が考えないといけない部分ですし、選手自身が「最高の舞台で戦いたい」と強く思わなければ届かないのです。意識が変わらなければ練習の質はいつまでたっても上がっていきません。強くならないのは当然の結果です。自分達も上級生のように「インターハイで点を取る」と思っているチームと「今日は頑張った」と満足しているチームでは全く違います。当然の結果です。

強いチームを育てたい。力だけではなく全ての面で強いチームにしていきたいと思います。まだまだ足りないことが多すぎる。痛感しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

緊急事態発生

2011-08-08 | 陸上競技
今から山口に帰ります。山口出発時には全く確認をしていませんでしたが、先程ホテルを出る前に切符を確認してみると大変なことに気づきました。

盛岡を8時52分に出る新幹線は11時36分に東京に着きます。が、東京発の新幹線は11時30分に発車となっていました。これではとても間に合わない(笑)。笑えないんですが…。今回は全て旅行会社にお願いしていました。「大丈夫だろう」という思い込みがありましたから新幹線の時間を全く確認していませんでした。

今、盛岡に移動しています。何とか1本早い便に乗れたらと思います。乗れなかったら帰れませんから…。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする