kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中学陸上部の同窓会

2016-05-04 | 陸上競技
火曜日の夜、中学時代の陸上部の同窓会が開催されることになっていました。どこかで「集まろう」という話になったようです。私達の学年から3学年集まるとのこと。こういう仕事をしていますから「お付き合い」という意味でも参加をしないといけないと思っています(笑)。中学時代の恩師にご挨拶させて頂く機会も少ないのでこういう機会にという気持ちもありました。

集合場所に時間の少し前に到着。会場に行ってみましたがだれが誰か全く分かりません。失礼な話ですね。中学を卒業してから25年経過しています。その間全くと言って良いほど会っていません。さらに同級生は私を含めて3人。中学時代陸上部員は80人近くいました。下級生と親しく話したというのはあまりなかった気がします。それでもお付き合いとしては参加しないといけないですからね。

本当に全く分かりませんでした(笑)2つ下の学年はほぼ分からず。名前を聞いても思い出せません。中には同じ職場同士、ご近所さんという繋がりがあったりするようです。2つ下の学年は今でも仲良く1年に1度は集まっているとのこと。私達の学年は一度も集まったことがありません(笑)。私自身がそういう感覚が少なくて目の前のことしかやっていなかったのも大きく影響していたと思います。今更ながら反省です。

たまたま大学の後輩と結婚した2つ下の子がいるのですがその子は今は県外にいます。今回も参加していませんでした。少し繋がりがある子がいたら違うんですが(笑)。これはかなり厳しい。となりに座った後輩と話をしてみると相手は私の事を知っていました。うーん、中学時代はほぼ無名選手ですからそれでも覚えていてもらえるというのは有り難いことです。

中学時代の陸上は私の中ではかなり「ダメな記憶」です(笑)。本当に競技をしていたのか?と言われるとほぼしていないというレベルです。最後にやる気になった時は秋の県体の直前。時すでに遅しです。私はそんなに強い選手ではありませんでした。県大会で決勝に残るか残らないかのレベル。4×200mリレーのメンバーにも入れませんでした。この日参加してした3000mの選手がリレーメンバーに入っていました(笑)。長距離よりも遅い短距離選手ってどうなんでしょうね。まー全国で入賞するような選手でしたから仕方ないという部分も有りますが。

ほぼ怒られた記憶しかありません。恩師が話していましたが「お前は一番怒った気がする」とのこと。うーん、否定しません。今考えたら恥ずかしい話です。一番覚えているのが「怒って立たせていたが忘れて帰ったこと」だと言われていました(笑)。酷い(笑)。「お前、色が黒かったから暗くなって忘れていた」と。単なる悪口です(笑)。まーそれくらい常に怒られていましたからね。それが今では「教える立場」で陸上競技に関わっているのですから世の中はわかりませんね。

恩師とは今の仕事について何度もお会いしています。他の人たちよりは頻度が高かったと思います。国体関係などで実際に指導現場に来られたこともあります。練習を見に来られた時には「kaneko、選手を怒っていたらダメだ」と言われました(笑)。あれだけ私は怒られていたのに~_~;、という気持ちがありました。当時のことを聞いてみると「お前が指導している姿をみて視野が狭くなっていると感じたからそういう言い方をした」との事でした。駆け出しの指導者であった当時の私に対して「もっと違うやり方がある」というアドバイスだったのだと思います。まだ20代の私にはそこの真意を理解することができなかった。甘かった(笑)。

今の指導を見てもらいたいなという気はします。当時とはずいぶん変わったかなと思っています。恩師が我々の指導をされていた年代が今の私です。どこかのタイミングで指導する姿を見てもらえたら幸せかもしれません。

また、これも恩師は覚えていないと思いますが「合宿などの指導」に関して色々と話を聞いた事があります。合宿では相手が「学びたい」と思ってきている。来る前と来た後で「明らかに変わった」というモノを与えないといけない。それだけの責任があるんだと。中学時代に気付けなかった事が今の仕事に就いてから教えてもらえるというのは大きいと思っています。今でもそこの部分は意識して指導しています。

縁。これも大きなものだと思っています。私が10年間同じ職場で競技の指導をしてきた我がBOSSは私の恩師の1つ上の先輩となります。高校時代一緒に競技をされていました。私が指導するようになって同じ職場で恩師の先輩から毎日のように様々なことを学びながら指導に関わる。偶然というよりは「必然」だったのかなと思っています。私みたいなアヤフヤな人間を1人で指導出来るようになるまで育てないといけないという部分があったのだと思います。その10年間が私の指導の土台を作ったと思っています。

何人かと話をしました。高校時代に専門的な指導を受けられなかった、という話が大半でした。それでも中学時代に陸上競技に対しての基礎を教えてもらっていたのは本当にありがたかった、と。当時は「なんでこんな事をやっているんだ」という感覚が強くありました。しかし、その後で力となっていたのです。私自身高校では指導を受けたことは一切ありません。中学時代の実績はなし。それでも高校時代は県チャンピオンになれました。自分で「強くなりたい」と思ってやっていたからです。その土台はやはり中学時代にあったのだと思います。

大学まで行って陸上競技をやっていたのは私だけかもしれません。死ぬほど怒られて忘れて帰られるような私がです(笑)。大学では一応日本選手権や全日本インカレに出場させてもらいました。当時も全て我流でやっていましたがそれでも「陸上が好き」というのがあったのだと思います。そして今では高校で陸上競技の指導をしている。こんなウソみたいな話があるのでしょうか(笑)。

恩師の存在があるから学生時代もやってこれたのだと思います。真剣に怒ってくれていましたから。まーそんなに怒られるような事をしていたのか?という話ですが(笑)。本当に出会いというのは大切だと思いますね。

今、指導をしています。今はそのことが上手く伝わっていないかもしれません。今回恩師に会って「見えなくても伝わっている」と言うのが分かりました。他の子達もそれを感じているから集まって来たのだと思います。まー私が今の仕事をしていると想像できる同級生や後輩はほとんどいないと思いますが。どんな中学時代を送っていたのか?!恐ろしい話です(笑)

貴重な時間でした。こういう場を設けてくれた後輩達に感謝しなければいけません。私も原点に帰った気がします。自分がやろうとしている事を信じて選手と向き合っていきたいと思います。ブレずに進んでいきます。
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室内でのトレーニング

2016-05-04 | 陸上競技
続き。

ミーティングをしてからトレーニング開始。普段は実習棟の1階と2階を使いながらトレーニングをするのですが今回は人数が多いため3階まで利用させてもらいました。他の部活が活動していることもあり遠慮しながらですが。

この日は「負荷を増やす」という話をしていました。試合が続いているので筋力的な低下があります。シーズンが近づいていて負荷を軽くして「速く動かす」という部分を重視してきました。あと1ヶ月試合がありませんからもう一度「強化期間」を設けてさらなるレベルアップを目指したいと思っています。

前の記事にも書いたように1年生女子2人が自主的に距離を伸ばしていました。この話も全体にはしています。自分が強くなってチーム全体を引き上げようという意識は素晴らしいと思います。1年生がこれくらいの気持ちでやってくれれば上級生はもっと高い意識を持ってくれるかもしれません。とはいえ、かなりの負荷ですから身体に対するダメージは大きいはずです。こちらも気をつけないといけません。それでも「強化期間」ですからあえて負荷を増やしました。上級生は冬期練習と同じ負荷。1年生は負荷は高めませんが距離を伸ばす。これだけで全く違うと思います。

今回は女子は1階で。男子は2、3階で。私は最初2階でウエイトの手伝い。やり投げ選手が自ら「ウエイトをやりたい」と申し出てきました。春休みに練習会に参加させてもらいそこでウエイトをやっています。先輩の筋力をみて「自分もやりたい」と思ったのだと思います。技術的なこともしっかりとやらなければいけませんが投擲をやるのであればやはり最大筋力も必要になります。「競技」としてやっていくのであればやはりここの部分は重要です。ベンチとスクワットをやりました。計画的にやっていくことで確実に筋力は上がります。本人の「強くなりたい」という気持ちをサポート出来たらと思っています。

その時に見てみると1年生男子がシャフト補強を重くしてやっていました。距離も伸ばして、です。明らかに筋力が不足しているのですがシャフト補強だけでもかなりキツイと思います。長期的な取り組みの中で筋力を上げていかなければいけないと思っていますが、この日はあえて「止めない」ようにしました。1年生に無理をさせるのは良くないと思っています。が、「強くなりたい」という気持ちがある。分かっていて止めるのも必要だとは思いますが、先ほどのミーティングの内容がある程度響いているのかなと思いました。これも賛否両論あると思いますが「あえてやらせる「という方法をとりました。

3階に上がってみるともう1人1年生男子が重くしてやっていました。本当に真面目です。強くなりたいという欲求があるのだと思います。私としてはこの「想い」に少しでも応えていきたい。無理をさせて怪我をしたり、疲労困憊で今後の練習が出来なくなるというのは本末転倒となります。それでも時として「強い負荷」が必要になると考えています。かなりキツかったようで叫びながらやっていました。それを見て上級生がどのように感じるのか。「強くなりたい」という気持ちが本物であればやるべき事は見えてくると思っています。

1階に行ってみました。女子、かなり良い雰囲気の中で練習をしていました。この時の雰囲気だけであれば「強豪校」以上かもしれないという感じでした。チームとして機能していた時の前任校の「良い時」と同等の雰囲気だったと思います。やはり県選手権の結果は「自信」となり「目標」になったのでしょう。ここに関してはほぼ声かけをせずに少し見て終わりにしました。私が介入する必要はないなと感じたからです。

1年生女子、1人は4月に入って初めてのシャフト補強。これはかなりキツイと思います。いきなり距離が長いですから。身体が出来ていないのは分かっていますから本当は徐々にやっていかなければいけない。それでも「強くなるんだ」という雰囲気が前よりも出てくるようになってきました。中学時代がどのレベルでやっていたのか分かりませんがほぼ「別人」だと思います。また、1人は身長も高く筋力が付きにくい感じがあります。だからこそ我慢して継続していかなければいけません。この身長を自分の筋力で動かせるようになれば間違いなく強くなります。それも「周りが驚くくらいの強さ」になると思っています。そこの部分は本人に話をしておきました。

で、もう1人は...。筋力的にほぼない。多分シャフト補強は「地獄」だと思います。筋力が無いのでなかなか難しいでしょうから。が、泣き言も言わずに黙々とやっていました。それを見た1年生や上級生が「N、ファイト」「N、あと半分だよ」「N、あと少し」とずっと声かけをしていました。いや、これはすごいことだと思います。そんなの当たり前だ!と言われるでしょうか?適当に声かけをするのではなく、相手の状況を見て声かけをしているのです。自分達もしんどいにも関わらず「周囲に気を配れる」というのは大きいと思います。チームとして機能し始めている証拠です。そしてこれだけ言われたらキツくても最後までやれるようになる。名前を呼びながらの声かけです。これまでになかった事が出来るようになってきています。

それぞれの活動を遠くから見ている感じでした。プレート補強もやりましたがこれに関しては女子は一切見ていません。上述のように「自分達で強くなるための練習が出来る」と判断したからです。男子は教室棟に移動してプレート補強をさせました。声出しもあるので他の部の邪魔にならないように配慮。こう見えても多少なりと気を使っています(笑)

そこからはひたすら体幹補強。女子の方が早めに進んでいましたから必要な要素をしっかりとやっていきました。2時間以上経過したあたりで数人疲れ果てる(笑)。これは仕方ないと思います。キツさもありますし飽きてくる。本当はここを自分達の力で乗り越えないといけませんが難しいと思いますね。半端ない負荷ですから疲れ果ててくるのは多少目をつむらないといけないと思います。

間違いなく全身筋肉痛だと思います。それくらいの負荷をかけています。この時に素早く栄養補給ができるかどうかも「強くなるため」には必要だと思っています。たんぱく質を摂取しなければ回復はしません。その辺りのこともしつこく話はしています。が、それがどこまで伝わるでしょうか。鍛えれば強くなるとは思いません。栄養と休息があって初めてトレーニング効果が出てくるのです。やれば良いわけではない。ここの部分は妥協できない所だと思っています。

キツイと思います。それでも徹底してやりました。翌日の走練習に耐えられるのか?大いなる疑問ですが(笑)。良い雰囲気で練習ができたと思います。前任校の選手に感謝ですね。
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限られた時間で何をするか

2016-05-04 | 陸上競技
火曜日、ゴールデンウィークですが基本的に関係ない。選手は3年間の話ですが私は今の仕事をやっている間はずっとですね。陸上を最優先して普段の生活の流れを作っています。どうなんですかね(笑)GWは最大の練習機会だと思っています。この期間の過ごし方は今後を左右すると。溜め込む時期です。

支部大会があってそこから県選手権。試合が練習になる、という考え方もあると思いますが明らかに足りなくなるものがあります。1本ずつ試合で走ったとしてもそれなりの負荷にしかなりません。トップ選手のように1本で爆発的な力を発揮する選手であれば身体にかかる負担は大きくなるかもしれません。しかし、高校生レベルではそこまでではないと思います。レースの本数が少なかった者はレース後に別に練習をさせました。それで少しは練習量の不足を補えるはずです。それくらいのことをやっていかないと、ですね。

更にはトレーニング不足になります。シャフト補強などの強い負荷での練習が明らかに不足します。ここの部分は1日も早く取り戻さないといけないと思っています。試合が続いたから休ませないといけない、という考え方もあるとは思います。私はそうは思いません。「終わった瞬間から次に向けてのスタート」をするのです。本来であればGWの3連続休みは走練習が2回、トレーニングが1回が理想だと思っています。が、今回は1年生女子が県選手権でかなりの本数を走っているので優先順位を変えて「トレーニング2回、走練習1回」としました。陸上競技部なのに走る回数よりもトレーニングの方が多い(笑)

このGWはtokushoと合同練習としました。総体までに一緒に練習できる機会はかなり限定されています。全員3年生ですから本当に最後の総体になります。うちの3年生も同様。お互いに刺激を受けながらやっていく事で相乗効果を狙いたい。単独で得られない質の高さをこうやって手に入れられたらと思います。

練習の最初にミーティングをしました。これから総体までの時間で何をするか、です。両チームとも男子の4継の結果について考えなければいけないと思っていました。昨年からの伸びがない。「個」の力はそれぞれ上がってきています。それなのに「トータルとしての力」が上がっていないのは何故なのか。自分たちがどこで戦おうとしているのかを考えないといけないと思います。「リレーに対する想い」が本当にあるのかどうか。

現時点で個人で中国に進める選手というのはほぼいません。一番狙える種目、可能性がある種目は何か。それを理解して力を注がなければ可能性さえなくなってしまいます。「個」の力が上がっているのにトータルの力が上がらないというのは「一つにかける」という部分が足りないからだと思います。みんなで「リレーで戦うために」という感覚を共有できていないから。

走る選手も走らない選手も「リレーに対する想い」を明確に示さないといけない。そこの感覚があるかないかです。個人種目もあると思います。そこだけを考えるのではなくリレーを使いながら全体で強くなることを考えていかないと。それが出来れば1ヶ月で大きく伸びると思います。力を出し切る所までやっていかなければいけないと思います。

私の考えも話しました。これはblogにも書いていますが。女子の4継、総体で48秒台を狙っています。周りは「無理だ」「可能性はない」というかもしれません。しかし、指導する私が「可能性」を感じてそこに向かわなければ選手は動きません。私はできると思ってそのための練習をする。周りが「無理だ」というのは「無責任」だと思っています。「できないという決めつけ」に対して何かをするわけではないですから。私は「できる」と思ってやっていくだけ。私が信じないと選手自身も信じられないと思いますから。

選手には「絶対に成し遂げる」という気持ちを持って欲しいと伝えました。「やる」という気持ちだけではなく「何が何でもやるんだ」という気持ちが大切。そして目標を達成するために「自分が何をしなければいけないか」を考えて行動に移すとが大切。思ってても何もしないのであれば「結果には近づけない」のです。

限られた時間しかありません。その中で何をするか。そう考えたら「なりふり構わず必死にやる」ことしかないのです。どれだけ苦しい時にそれに耐えて前に進むための努力ができるか。やるからには全力でやってもらいたいと思っています。

前に進みたいと思います。
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