続き?になるかどうかわかりませんが。
水泳競技での「オリンピック選考」が少し前に議論されました。「派遣記録」となる記録を準決勝で突破しても意味がないという話。本当の勝負は「決勝」なのだからそこで記録を突破しないと認めないというシステム。シビアです。「勝負」がかかった時に「力を発揮できる」というのが重要だという考え方ですね。シビアですが「戦う」ということを意識した時には明確な選考方法だと思います。
陸上競技もこの形を導入すればよいのではないか?という議論も生まれるでしょうか。水泳は室内で行われますから「競技環境」がある一定レベルで保てます。陸上競技では風向き、天候などの様々な条件が異なってきます。例えば「日本選手権」で「派遣記録」を突破して3位以内に入らなければオリンピックには出場できない、という形になるとかなり厳しいと思います。向かい風が吹いて雨が降ればスプリント種目での選考にはなりません。「どのような条件でも記録を出せ」と言われると正直厳しい。
高校のインターハイ路線では「勝負」で。どれだけ良い記録を持っていたとしても「大会」で発揮できなければ意味がないのです。持ち記録が良ければそれで「安心」するかもしれませんが・・・。実際のレースでスタートでバランスを崩してしまえばそこで終わってしまう可能性もあります。「きちんと走っていれば上の大会に進めたのに」とか「バトンさえ渡れば勝てたのに」というのは「言い訳」にしかなりません。チャンスは「1度きり」だからです。そこの部分で「力を発揮できなければ勝負はできない」という判断と同じだと思います。
地域差もあります。関東や関西であれば「県総体」が「ブロック大会」以上のレベルで実施されることもあります。先日親しい指導者から連絡がありましたが埼玉では女子の400mで予選から「59秒台」で行くそうです。60秒8では予選落ち。決勝では55秒台が3人と56秒台が1人いる。この状況では勝ち上がるというのは普通にやっていたら不可能です。「県で1番になった」と喜んでいても広い世界を見れば「まだまだ」なのです。ここに関しては「指導者の感覚」というのもあると思います。県総体を抜けて「ブロック大会に行けばいい」という考え方の指導者もいると思います。それはそれで間違っていない。どちらかというと「大勢を占める」のではないかと思っています。
私は「上で勝負したい」と思って話をします。県総体に出れるかどうかという選手からすれば「この人の言っていることは無理だ」と思うかもしれません。が、いつも「少し上」を見て競技をしていたらそれ以上上には進めないと思っています。実際は「めちゃくちゃ本気でやっている選手たちがいる」のです。同じ高校生です。競技力は違っても「インターハイ」という大きな目標に向かって進むことはできます。途中で終わってしまうかもしれませんが「遠い目標」に向かって進んでいるだけでも必ず近づいていきます。県総体で決勝を目指す選手がいる。だからいつも「お前は県で決勝に残ることを目標にしよう」と話をするのでは「そこから先」が見えない気がします。これは私の感覚ですから「正当化」するつもりはありません。
今回、女子には「中国大会で48秒5を切ってインターハイ出場」という話をしてます。「49秒67」を1度出しただけのチームが何を夢のような話をしてるのか?と言われるでしょうか。別に言われてもいいんです(笑)。私は本気でそう思っているだけだから。50秒を切ったところで近畿や関東では「ブロック大会」には進めない。あくまでここは「通過点」でなければいけない。現状に満足させたくないですし、本当の力が出せるようになれば「48秒5」は不可能な記録ではないと思っています。1年生が疲労が抜けてきちんと全開で走れれば十分可能なのではないかと。過大評価ではありません。それくらいの力を持っている選手が複数いるからです。
だからこそ「今の自分たちの位置」を知らせる必要があると思っていました。ここは男子も同様ですが。今の自分たちがどこにいて、どこまでいけば「次へ進めるのか」を把握する必要があります。地図もなく「進め」といっても進めないと思うからです。具体的な数値を示す。あくまで「参考」かもしれませんが過去のデータと比較していって「自分たちの力をどこまで上げればよいか」という「モチベーション」にはなります。「最低限の条件」まで力を上げなければ「勝負の舞台」に立つことさえできないからです。
「インターハイを目指そう」「中国大会を目指そう」と口にするのは簡単です。「中国大会に行くために頑張る」というような「抽象的な目標」では道に迷います。「中国大会」の方向には進んでいるでしょうが単純に頑張るだけで届くのであれば誰もが届いています。そうではない。「どこまで力を上げないといけないか」を自分自身が真剣に考える必要があるのです。「立ち位置」が分かることでモチベーションも上がってくると思います。本当に必要なことが見えてくるから。そこがないと戦う位置まで上がってこれない。
まー私がそう思ってやっているだけです。「強い選手が集まったから記録が出て当然」と言われるのは覚悟の上です。本当にそれだけで勝てるのであれば簡単だと思います。そこに向けてどうモチベーションを維持していくか。さらに上げていくか。取り組んでいる選手の表情を見てもらいたいと思います。毎日練習を見ていると表情の変化が印象に残ります。これからだと思っています。
私は私にできることをやる。それはどのような準備かは分かりません。その時その時に必要なことを示していきたいと思います。
水泳競技での「オリンピック選考」が少し前に議論されました。「派遣記録」となる記録を準決勝で突破しても意味がないという話。本当の勝負は「決勝」なのだからそこで記録を突破しないと認めないというシステム。シビアです。「勝負」がかかった時に「力を発揮できる」というのが重要だという考え方ですね。シビアですが「戦う」ということを意識した時には明確な選考方法だと思います。
陸上競技もこの形を導入すればよいのではないか?という議論も生まれるでしょうか。水泳は室内で行われますから「競技環境」がある一定レベルで保てます。陸上競技では風向き、天候などの様々な条件が異なってきます。例えば「日本選手権」で「派遣記録」を突破して3位以内に入らなければオリンピックには出場できない、という形になるとかなり厳しいと思います。向かい風が吹いて雨が降ればスプリント種目での選考にはなりません。「どのような条件でも記録を出せ」と言われると正直厳しい。
高校のインターハイ路線では「勝負」で。どれだけ良い記録を持っていたとしても「大会」で発揮できなければ意味がないのです。持ち記録が良ければそれで「安心」するかもしれませんが・・・。実際のレースでスタートでバランスを崩してしまえばそこで終わってしまう可能性もあります。「きちんと走っていれば上の大会に進めたのに」とか「バトンさえ渡れば勝てたのに」というのは「言い訳」にしかなりません。チャンスは「1度きり」だからです。そこの部分で「力を発揮できなければ勝負はできない」という判断と同じだと思います。
地域差もあります。関東や関西であれば「県総体」が「ブロック大会」以上のレベルで実施されることもあります。先日親しい指導者から連絡がありましたが埼玉では女子の400mで予選から「59秒台」で行くそうです。60秒8では予選落ち。決勝では55秒台が3人と56秒台が1人いる。この状況では勝ち上がるというのは普通にやっていたら不可能です。「県で1番になった」と喜んでいても広い世界を見れば「まだまだ」なのです。ここに関しては「指導者の感覚」というのもあると思います。県総体を抜けて「ブロック大会に行けばいい」という考え方の指導者もいると思います。それはそれで間違っていない。どちらかというと「大勢を占める」のではないかと思っています。
私は「上で勝負したい」と思って話をします。県総体に出れるかどうかという選手からすれば「この人の言っていることは無理だ」と思うかもしれません。が、いつも「少し上」を見て競技をしていたらそれ以上上には進めないと思っています。実際は「めちゃくちゃ本気でやっている選手たちがいる」のです。同じ高校生です。競技力は違っても「インターハイ」という大きな目標に向かって進むことはできます。途中で終わってしまうかもしれませんが「遠い目標」に向かって進んでいるだけでも必ず近づいていきます。県総体で決勝を目指す選手がいる。だからいつも「お前は県で決勝に残ることを目標にしよう」と話をするのでは「そこから先」が見えない気がします。これは私の感覚ですから「正当化」するつもりはありません。
今回、女子には「中国大会で48秒5を切ってインターハイ出場」という話をしてます。「49秒67」を1度出しただけのチームが何を夢のような話をしてるのか?と言われるでしょうか。別に言われてもいいんです(笑)。私は本気でそう思っているだけだから。50秒を切ったところで近畿や関東では「ブロック大会」には進めない。あくまでここは「通過点」でなければいけない。現状に満足させたくないですし、本当の力が出せるようになれば「48秒5」は不可能な記録ではないと思っています。1年生が疲労が抜けてきちんと全開で走れれば十分可能なのではないかと。過大評価ではありません。それくらいの力を持っている選手が複数いるからです。
だからこそ「今の自分たちの位置」を知らせる必要があると思っていました。ここは男子も同様ですが。今の自分たちがどこにいて、どこまでいけば「次へ進めるのか」を把握する必要があります。地図もなく「進め」といっても進めないと思うからです。具体的な数値を示す。あくまで「参考」かもしれませんが過去のデータと比較していって「自分たちの力をどこまで上げればよいか」という「モチベーション」にはなります。「最低限の条件」まで力を上げなければ「勝負の舞台」に立つことさえできないからです。
「インターハイを目指そう」「中国大会を目指そう」と口にするのは簡単です。「中国大会に行くために頑張る」というような「抽象的な目標」では道に迷います。「中国大会」の方向には進んでいるでしょうが単純に頑張るだけで届くのであれば誰もが届いています。そうではない。「どこまで力を上げないといけないか」を自分自身が真剣に考える必要があるのです。「立ち位置」が分かることでモチベーションも上がってくると思います。本当に必要なことが見えてくるから。そこがないと戦う位置まで上がってこれない。
まー私がそう思ってやっているだけです。「強い選手が集まったから記録が出て当然」と言われるのは覚悟の上です。本当にそれだけで勝てるのであれば簡単だと思います。そこに向けてどうモチベーションを維持していくか。さらに上げていくか。取り組んでいる選手の表情を見てもらいたいと思います。毎日練習を見ていると表情の変化が印象に残ります。これからだと思っています。
私は私にできることをやる。それはどのような準備かは分かりません。その時その時に必要なことを示していきたいと思います。