続き。「記事を短く分ければいいわけじゃない」「県選手権だけでどれだけ書くんだ」「今の仕事より小説家になるべきだ」という応援のメッセージを頂きながらやっています(笑)。親しい方から別件の連絡のついでに「いい加減にしろ」とツッコミが(笑)。そりゃこれだけ書いていたら言われるわって話ですね。一応、それぞれの記事にテーマがあって書いています。わかりにくいとは思いますが。
リレーの事もですがやり投げのことも書いておきます。冬季練習中から何度がBOSSに指導してもらっています。専門的な事は専門家に聞くのか早いので。多くの人は遠慮するのかそこまでしてやろうとしないのか分かりませんが「練習を見てもらう」ということをしません。図々しいと言われるのかもしれませんが「選手が結果を出すためならなりふりかまわず」というのが私のスタイル。ほぼ素人の選手でしたが時間を作ってもらって教えてもらいました。
県記録会21m69→支部大会23m37→県選手権24m54と少しずつ記録を伸ばしています。大会で一緒になった時にBOSSも投擲を見てくれてアドバイスをくれます。毎日専門的な指導を受ける事は出来ませんがこうやって時々でも専門家に見てもらえることは大きなことだと思っています。やり投げのKが大会終了後にBOSSにあった時、「自己ベストが出たんだからもっと喜べばいいのに」と言われたそうです。まさにそこだと思っています。「もっと良い記録を出したい」という気持ちは誰にでもあるでしょう。しかし、少しずつでもベストを更新していくというのは本当に大きなことだと思います。自分がやって来たことを「認めてあげる」という感覚です。まだ県で戦うレベルには達していません。それでもやって来たことが少しずつ出せるようになってきている。大切なことではないでしょうか。こうやって「気にかけてくれる」というのは本当にありがたいことだと思います。
女子のリレーでチームベストが出ました。というか、今の学校での「学校別最高記録」っていうのは分かりませんから本当にベストなのかはわかりませんが(笑)。多分51秒02もチームベストだったと思います。まーとにかく無事に完走できたというのが大きかったと思っています。
レースが終わってからフィニッシュ地点へ。ここが一番選手が集まってくるでしょうから。アンカーを走ったAと保護者が一緒にいました。良かったね、と声をかけると「先生、めちゃめちゃ楽しかった!!」と笑顔。タイム云々というよりも「本当の陸上競技」が出来た楽しさなのだと思います。で、「秘密にしていたけど昨日の夜から熱があったんですよ(笑)」と。おいおい(笑)。笑っている場合じゃない。
その場にSとMが戻ってきて抱き合って喜んでいました。こういう光景は良いですね。1人合流できないので探して話をしておいでと移動させました。
保護者と少しだけ話をしました。涙ぐんでおられました。「走れて良かった」という素直な感想を言われていました。実際去年1年間はほとんど走れていません。いや、正確に言うと中学2年生の途中から走れていませんでした。怪我をしてその回復が全くといって良いほど上手くいかず思うような走りが一度も出来ていなかった。保護者も本人も苦しかったと思います。
苦しんでいる時に高校に進学して偶然私と一緒に競技をすることになった。保護者は「ひょっとしたら復活できるかもしれない」と思ったとのこと。いや、私にそこまでの力はありません。それでもそういう期待を込めて保護者は子供たちを見ているんだなと身が引き締まる想いがしました。保護者はどんな状態であっても選手を応援してくれているのです。良い時は勿論ですが苦しんでいる時にも近くで応援してくれている。誰よりも近くで見てくれているのです。
何かしてあげられる事はないのか?と自問自答されながら過ごしていたのだと思います。そんな中で個人で高校ベスト(中学ベストはまだ)、4継でアンカーを務めて49秒台突入。見ていて嬉しかったと思います。涙が出るほど。安心した部分もあると思います。
こちらからすればAがいてくれるから女子がまとまるという感じがあります。その事も保護者に伝えました。「1年生が入ってきてくれたお陰でAは大きく変わってきた」と言われていました。Aが本気になって変わってきたのでその周りにいる家族も取り組みが変わってきた、と。本人が食事などにも気をつけて欲しいと家で申し出る。それによりご飯は「鳥のササミ」が中心になる(笑)。家にいたら「散歩にでも行ってくれば?」と言われるようになる。選手本人が変わればその周りにいる人も感化されてそれに合わせてくれるようになるのです。
3月末からの1ヶ月半で一番変わったのはAだと思っています。他の子もそれに引っ張られるように変わってきている。ここには私の指導が多少なりと影響しているかもしれませんか一番は本人がやる気になったというのが大きいと思っています。きっかけは1年生が入ってくるのが決まったからというのもあるでしょう。
何度か書いていますが「表面的に見えることとは違う部分」があるのです。常に順調と思われるかもしれませんがそのような事はありません。正直、大変なことの方が多いのです。下級生に強烈な選手が入ってきたらそれだけで強くなる。そんなに簡単ではありません。それを受け入れるだけの「土壌」が必要です。まー贅沢な言い訳をしているように感じられるかもしれませんが。
リレーで戦うことを中心に置いています。それをまとめていける「リーダー」が存在しなければいけません。自分達よりも力がある後輩が入ってきたらそれを拒絶する場合もあるでしょう。自分達の居場所がなくなってしまうから。それにより不協和音が生じることは多々ある。そんな低レベルな話をしていたら勝負はできません。ましてや女子は「3人」入ってきただけです。リレーを組むためには「1人」足りないのです。どれだけ強い選手がいたとしても「4人」いないとリレーは組めない。そこの部分の大切さを全員が感じ取れないといけません。
男子はここの部分が足りないのかなと感じています。「リレーで勝負をする」という感覚です。シビアさが足りないのです。走力だけではない。何か足りない部分があるから「計算上のタイム」が出せないのです。これを突きつけられただけでもこの県選手権は男子にとってプラスだと思っています。
「49秒67」が出たとはいえ、1位とは1秒5の差があります。単純計算で1人0.4秒の差です。この差を埋めるのは簡単ではない。だから「今の位置に満足する」というのではダメだと思っています。「49秒台が出た」ことに満足するのではなく更に上を見ていかなければいけません。私としては県総体で「48秒台」を目標に掲げたいと考えています。周りは「無理に決まっている」「そんなに簡単な話ではない」と言うかもしれません。が、そこに耳を傾けていたら「49秒台」で終わってしまう。目指すところは「県で2番」ではない。
前任校の話ばかりになります。4継でインターハイを目指すと私の目標を掲げた時、「12秒20、12秒98、14秒01、14秒54」でした(笑)。この記録で何を言うのか?と言われるかもしれませんね。それでも秋には「12秒20、12秒35、13秒18、13秒34」まで行きました。周りが「そんなことは無理だ」といっても自分達が「出来る」と思い込んで必死にやれば可能性が出てきます。男子も同じことが言えると思っています。周りとの力の差を考えてしまい「やっても無理だ」と思うならやっぱり無理だと思います。やらずに自分で勝手に限界を決めてしまう選手は強くなる可能性をなくしているからです。
私は周りに何と言われようと最終的に46秒台を目指すつもりです。インターハイの決勝に進む。このために今できることをしっかりとやっていきたい。もちろん女子だけではなく男子にも可能性はあると思っています。だから周りから「否定的な言葉」を言われても「自分達はできる」と思ってやっていかなければいけないと思います。他者から自分の可能性を否定される筋合いはない。県総体で48秒台を出す、男子が43秒台を出す。不可能だと思ったらその時点で終わり。
高校生です。やらずに言い訳を考えるより、全力でやってみて失敗する方が良いと思っています。あえてこうやって公に目標を掲げることにより「退路を断つ」という部分もあります。私が1人で思っているだけでは届きません。全員がバカになって「できる」と信じて進んでいくことが出来れば可能性が出てくると考えています。
大会を保護者が見にきてくれます。やはり応援してくれているのです。また、これまで指導に関わってくれた方々が気にかけてくれています。そういう部分がエネルギーになるのです。少しでも良い姿を見せて欲しい。それを切に願います。
長くなりました。多分、これくらいで県選手権の話は終わりにしたいと思います。思い出したらまた書きますが。別に記録が出たからこうやって書いているわけではありません。前からずっと書いていたと思います。狙うのは「県で何番」とか「総合で何番」とかではない。チームとしての「総合力」は総合得点で計るわけではありません。そこにたどり着くまでの「想い」だと思っています。数値での競争ですが目に見えない部分を大切にしたい。
お付き合いありがとうございました(笑)。
リレーの事もですがやり投げのことも書いておきます。冬季練習中から何度がBOSSに指導してもらっています。専門的な事は専門家に聞くのか早いので。多くの人は遠慮するのかそこまでしてやろうとしないのか分かりませんが「練習を見てもらう」ということをしません。図々しいと言われるのかもしれませんが「選手が結果を出すためならなりふりかまわず」というのが私のスタイル。ほぼ素人の選手でしたが時間を作ってもらって教えてもらいました。
県記録会21m69→支部大会23m37→県選手権24m54と少しずつ記録を伸ばしています。大会で一緒になった時にBOSSも投擲を見てくれてアドバイスをくれます。毎日専門的な指導を受ける事は出来ませんがこうやって時々でも専門家に見てもらえることは大きなことだと思っています。やり投げのKが大会終了後にBOSSにあった時、「自己ベストが出たんだからもっと喜べばいいのに」と言われたそうです。まさにそこだと思っています。「もっと良い記録を出したい」という気持ちは誰にでもあるでしょう。しかし、少しずつでもベストを更新していくというのは本当に大きなことだと思います。自分がやって来たことを「認めてあげる」という感覚です。まだ県で戦うレベルには達していません。それでもやって来たことが少しずつ出せるようになってきている。大切なことではないでしょうか。こうやって「気にかけてくれる」というのは本当にありがたいことだと思います。
女子のリレーでチームベストが出ました。というか、今の学校での「学校別最高記録」っていうのは分かりませんから本当にベストなのかはわかりませんが(笑)。多分51秒02もチームベストだったと思います。まーとにかく無事に完走できたというのが大きかったと思っています。
レースが終わってからフィニッシュ地点へ。ここが一番選手が集まってくるでしょうから。アンカーを走ったAと保護者が一緒にいました。良かったね、と声をかけると「先生、めちゃめちゃ楽しかった!!」と笑顔。タイム云々というよりも「本当の陸上競技」が出来た楽しさなのだと思います。で、「秘密にしていたけど昨日の夜から熱があったんですよ(笑)」と。おいおい(笑)。笑っている場合じゃない。
その場にSとMが戻ってきて抱き合って喜んでいました。こういう光景は良いですね。1人合流できないので探して話をしておいでと移動させました。
保護者と少しだけ話をしました。涙ぐんでおられました。「走れて良かった」という素直な感想を言われていました。実際去年1年間はほとんど走れていません。いや、正確に言うと中学2年生の途中から走れていませんでした。怪我をしてその回復が全くといって良いほど上手くいかず思うような走りが一度も出来ていなかった。保護者も本人も苦しかったと思います。
苦しんでいる時に高校に進学して偶然私と一緒に競技をすることになった。保護者は「ひょっとしたら復活できるかもしれない」と思ったとのこと。いや、私にそこまでの力はありません。それでもそういう期待を込めて保護者は子供たちを見ているんだなと身が引き締まる想いがしました。保護者はどんな状態であっても選手を応援してくれているのです。良い時は勿論ですが苦しんでいる時にも近くで応援してくれている。誰よりも近くで見てくれているのです。
何かしてあげられる事はないのか?と自問自答されながら過ごしていたのだと思います。そんな中で個人で高校ベスト(中学ベストはまだ)、4継でアンカーを務めて49秒台突入。見ていて嬉しかったと思います。涙が出るほど。安心した部分もあると思います。
こちらからすればAがいてくれるから女子がまとまるという感じがあります。その事も保護者に伝えました。「1年生が入ってきてくれたお陰でAは大きく変わってきた」と言われていました。Aが本気になって変わってきたのでその周りにいる家族も取り組みが変わってきた、と。本人が食事などにも気をつけて欲しいと家で申し出る。それによりご飯は「鳥のササミ」が中心になる(笑)。家にいたら「散歩にでも行ってくれば?」と言われるようになる。選手本人が変わればその周りにいる人も感化されてそれに合わせてくれるようになるのです。
3月末からの1ヶ月半で一番変わったのはAだと思っています。他の子もそれに引っ張られるように変わってきている。ここには私の指導が多少なりと影響しているかもしれませんか一番は本人がやる気になったというのが大きいと思っています。きっかけは1年生が入ってくるのが決まったからというのもあるでしょう。
何度か書いていますが「表面的に見えることとは違う部分」があるのです。常に順調と思われるかもしれませんがそのような事はありません。正直、大変なことの方が多いのです。下級生に強烈な選手が入ってきたらそれだけで強くなる。そんなに簡単ではありません。それを受け入れるだけの「土壌」が必要です。まー贅沢な言い訳をしているように感じられるかもしれませんが。
リレーで戦うことを中心に置いています。それをまとめていける「リーダー」が存在しなければいけません。自分達よりも力がある後輩が入ってきたらそれを拒絶する場合もあるでしょう。自分達の居場所がなくなってしまうから。それにより不協和音が生じることは多々ある。そんな低レベルな話をしていたら勝負はできません。ましてや女子は「3人」入ってきただけです。リレーを組むためには「1人」足りないのです。どれだけ強い選手がいたとしても「4人」いないとリレーは組めない。そこの部分の大切さを全員が感じ取れないといけません。
男子はここの部分が足りないのかなと感じています。「リレーで勝負をする」という感覚です。シビアさが足りないのです。走力だけではない。何か足りない部分があるから「計算上のタイム」が出せないのです。これを突きつけられただけでもこの県選手権は男子にとってプラスだと思っています。
「49秒67」が出たとはいえ、1位とは1秒5の差があります。単純計算で1人0.4秒の差です。この差を埋めるのは簡単ではない。だから「今の位置に満足する」というのではダメだと思っています。「49秒台が出た」ことに満足するのではなく更に上を見ていかなければいけません。私としては県総体で「48秒台」を目標に掲げたいと考えています。周りは「無理に決まっている」「そんなに簡単な話ではない」と言うかもしれません。が、そこに耳を傾けていたら「49秒台」で終わってしまう。目指すところは「県で2番」ではない。
前任校の話ばかりになります。4継でインターハイを目指すと私の目標を掲げた時、「12秒20、12秒98、14秒01、14秒54」でした(笑)。この記録で何を言うのか?と言われるかもしれませんね。それでも秋には「12秒20、12秒35、13秒18、13秒34」まで行きました。周りが「そんなことは無理だ」といっても自分達が「出来る」と思い込んで必死にやれば可能性が出てきます。男子も同じことが言えると思っています。周りとの力の差を考えてしまい「やっても無理だ」と思うならやっぱり無理だと思います。やらずに自分で勝手に限界を決めてしまう選手は強くなる可能性をなくしているからです。
私は周りに何と言われようと最終的に46秒台を目指すつもりです。インターハイの決勝に進む。このために今できることをしっかりとやっていきたい。もちろん女子だけではなく男子にも可能性はあると思っています。だから周りから「否定的な言葉」を言われても「自分達はできる」と思ってやっていかなければいけないと思います。他者から自分の可能性を否定される筋合いはない。県総体で48秒台を出す、男子が43秒台を出す。不可能だと思ったらその時点で終わり。
高校生です。やらずに言い訳を考えるより、全力でやってみて失敗する方が良いと思っています。あえてこうやって公に目標を掲げることにより「退路を断つ」という部分もあります。私が1人で思っているだけでは届きません。全員がバカになって「できる」と信じて進んでいくことが出来れば可能性が出てくると考えています。
大会を保護者が見にきてくれます。やはり応援してくれているのです。また、これまで指導に関わってくれた方々が気にかけてくれています。そういう部分がエネルギーになるのです。少しでも良い姿を見せて欲しい。それを切に願います。
長くなりました。多分、これくらいで県選手権の話は終わりにしたいと思います。思い出したらまた書きますが。別に記録が出たからこうやって書いているわけではありません。前からずっと書いていたと思います。狙うのは「県で何番」とか「総合で何番」とかではない。チームとしての「総合力」は総合得点で計るわけではありません。そこにたどり着くまでの「想い」だと思っています。数値での競争ですが目に見えない部分を大切にしたい。
お付き合いありがとうございました(笑)。