kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

「想い」を感じる2

2016-05-21 | 陸上競技
続き。

並走でそれなりの「気持ち」を感じたのでそこからは練習で指示をすることに。とはいっても「リレーでやるべきこと」を全体を集めて確認しただけですが。前日は渡せないという状況さえありました。なぜそのような状態になるのかをもう一度確認。バトンが渡ればいいという気はありません。どのレベルでバトンパスをするのかという話です。前走者が緩めてバトンを渡したところで意味がない。お互いがトップスピードで渡るためにはどうするか。そこをペアでやっていなかければいけないと思います。何度も何度も本人たちが確認をしていってそれで初めて「リレー」をやる意味がある。

書いているとどうしても「女子」の内容に偏ってしまう傾向があります。今回の県総体に出場する選手は女子のほうが多いというのも影響しています。指導するときには男子もきちんとやっています。ひいきしていると思われるかもしれませんがそうではないと思っています。女子にひたすら声掛けをしているつもりもありませんし。一応、書いていて感じたので記しておきます(笑)。

この日、一度もバトンが渡らないということはありませんでした。こんなことをblogに書くというのは本当に恥ずかしい話なのですが。前日の練習はほぼその状態でした。この日はかなり良いバトンができました。これは特別ではなく「当然」の話にならないといけない。ある程度のスピードレベルの中でのバトンができた。やれば出来るのです。これが出来るかどうか。女子の3-4走のパス。走り終わって少し余裕があるかなと思っていました。が、3走が「思ったよりもカーブの向かい風が強い」というのを話していました。これが大事だと思っています。今走った1本に対してどうだったのか。それをきちんと理解して口にする。

こういう部分ではかなり「想い」を感じることができました。繰り返しになりますが1年生の女子の力はかなりのものです。単純に練習をやっていたらそれなりに強くなるとは思います。しかし、「普通」ではなく「圧倒的に強くなる」ことを目指しています。この3人が12秒3を切るスピードレベルにならないと将来的には戦えないからです。それだけの「潜在能力」はあります。それを引き出すためにはやはり「大切なもの」を共有させる必要があると思っています。2年生を中心にして「何が何でも強くなる」という感じを持って欲しい。

男子も同様。3年生にとっては最後の県総体。3年生以外が「足を引っ張る」ことがあってはいけない。2-3走のバトンは少し2走に長く走らせるようにしました。3年生の「意地」にかけたいからです。そこができるかどうか。ある意味「賭け」かもしれません。が、そこができなければ走力的に劣っている男子が勝ち上がれる可能性はないのです。最後の最後に力を出してくれるかどうか。ここは大きなことだと思っています。3年生が「戦う」「やり切る」という想いを持ってくれなければうちは戦えないのですから。バトン渡らないかもではなくて「絶対に渡す」のです。その気持が重要。期待したいと思います。

その後、スタート練習をしてから最後に120m+60m。200m選手は150m+60m。女子は男子に引っ張ってもらうことにしました。150mは「ちょうどいい感じで引っ張るように」という指示。ラストの30mに課題を置くようにしていました。本当に丁度いい感じで引っ張ってくれました。女子としては最高のペースでの練習になったと思います。かなり動きもキレてきました。面白いと思います。この子はスタートもスムーズになっていました。「想い」が入れば誰よりも強くなるのではないかと感じています。それだけの力がある。これを引き出すのが我々の役割。引き出せたら周りが驚く結果になると思います。本当に。

男子はリレーメンバーで競争。2年生男子がよく我慢して付いていました。これが重要。逆にいうと3年生がもっとしっかりと走らなければいけないと思います。それだけの「力の差」はあるはずですから。そこができないというのはまだまだでしょうか。2年生の「強くなるんだ」という「想い」と3年生の「意地」が相乗効果のようになれば面白くなるのですが。3年生、本当に期待したいのですが。

120mの女子は圧巻。いや、速い。この子を見ていて練習で「速い」と思ったことはそれほどありません。それでも試合では強い。以前一度「速いな」と思ったことがあってその直後に自己ベストを更新しました。それと同様の感じでしょうか。動き的には今のほうがいいかもしれないですね。まー過大評価と言われるかもしれませんが・・・。とにかく「速い」と感じました。以前は膝の引き出しがそれほどでもなかったのですがこの日の中間の動きは本当にスゴかった。レースでやってくれたら・・・どうなるでしょうか。本当に「速い」と思いますね。

女子1走。走れるようになってきました。この子も県選手権の時と比べると間違いなく良くなってきています。少し前まで痛みが残っていてバランスが崩れた走りをしていました。この日はかなり改善されてきていました。本当に自分でケアをしているのだと思います。全開かといわれると4月当初の動きがありますから9割位としかいえません。ちなみに県選手権の時は7割位だと思っていますが。冗談抜きで。後1週間、スピード刺激を入れていけば大丈夫だと思っています。大丈夫。

うちの女子4継。周りのチームから警戒されるかもしれないと思っています。それだけのメンバーがいますから。この記事を見てもらって状況は推測して下さい。この2日間でTokushoの時の話や「小さなエース」の話をしつこく伝えました。これがこの子たちのモノになっているのであれば「Tokusho」の「リレーに対する想い」は「Hosho」が引き継ぐことになります。勝負できる水準になると思っています。来年度ではなくまずは今年です。今年どうするか。

男子もいます。素直に一生懸命に取り組める男子ばかり。見ていて面白いですね。その選手たちを強くなるようにサポートしていきたい。3年生の男子たちの「想い」をなんとか形になるようにしていきたいと思っています。

思うことはいろいろとあります。時間があればまた書いていきたいとは思います。偏った記事になっているかもしれません。が、選手たちは1日で大きく成長できたと思っています。近くで子どもたちの成長を感じることが出来る幸せを感じます。人はやる気になれば大きく変われる。目の当たりにしてそう感じます。これが本物になってくれるかどうか。

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「想い」を感じる

2016-05-21 | 陸上競技
金曜日、この日から通常授業。天気は朝からかなり暑く、しんどくなりそうな雰囲気でしたね。基本的に私は暑さにも寒さにも弱いですから・・・。ダメですね。

朝練習はほぼ補強。朝練習自体は殆ほとんど負荷をかけないようにしています。不足する部分を適度に補うようにしているだけ。体幹補強などはやはり足りなくなりますからある程度の時間を作ってやっていかなければいけないと思っています。強い負荷をかけるというよりは「規則正しい生活をする」という感じでしょうか。寝不足になるということもそれほどないはず。多分ですが(笑)。以前も書きましたが集合時間を少し遅くしました。それにより保護者の負担も大きく減ったのではないかと思っています。まーこれは私が勝手に思っているだけなのですが(笑)。

午後の練習は競技場で。大掃除があったので少し練習開始が遅くなりました。こればっかりは仕方ないですね。多くの本数を走る気は最初からありませんでしたから長時間練習にはなりません。県総体の1週間前ですからある程度時間と本数を絞っての練習になると思います。休養日も設けますし。

この日の練習、「時間指定」をしてその時間から並走を行うことにしました。そこまでの練習は「自分たちでやる」という流れです。アップの内容などはほぼ決まっているのですから問題はありません。こちらが付いて「内容の指定」や「動きの確認」をするのは簡単です。が、あえて「突き放す」感じでしょうか。前日に「このレベルの練習をしていたら意味が無い」という話をしています。厳しいようですが「覚悟」を決めないといけないと思っています。更には「何が何でも」という意識が大切。私があれこれ言うからやるという感覚から抜けだしてもらいたいという気持ちもありました。

バトンに関しても自分たちでコミュニケーションを取りながらやっていく必要があります。私が毎回毎回指摘するよりは実際に走っている本人たちが「今のはどうだったのか」を確認していく必要がある。最終的には「自分たちで判断する」ことが求められます。それを私が口出しをしてしまうから「考えなくなる」という部分もあると思うので。私が口出ししすぎるのは良くないですね。

そういえば朝練の時に女子のリレーメンバーに「小さなエース」の日誌のコピーを見せました。Kさん許して(笑)。コピーする時に「何かの時に見せるから」と承諾を得ているので問題はないと思います。私が話している内容だけではなく「実際の選手の想い」を知ることは重要な事だと思うからです。自分たちと同じ高校生がどのようにリレーに対して感じていたのか。これが分からないようであれば勝負の舞台には立てませんから。

話をしてからしばらく放置。BOSSがいらっしゃっていたのであれこれ話しをしていました。その後、高跳選手が「跳躍練習に時間を取りたい」と申し出てきたのでそちらの練習に付き合うことに。県記録会で足を痛めてから支部大会と県選手権は棄権。実際に跳躍練習を始めたのはテスト週間中の土曜日からです。あきらかに専門練習が不足しています。とはいえ、やらなければどうにもならない。突貫工事のようになりますが。県記録会で1m50を1回で跳んでいます。練習では5歩で145を越えるくらいですからそれなりに力は付いていると思っています。あとは練習をしていくしかない。専門的に指導できるわけではありませんからある程度のことしかできません。それでも最低でも表彰台。ここを目指してやっていきます。

かなりの時間こちらについていました。気が付くと「時間指定」した時間になりそう。が、決めていた時間の5分前から並走を実施していました。おいおい(笑)。こちらが「絶対に」と伝えているのでそういう部分できちんとやったのだと思います。周囲の方がどう思っているかは分かりませんがうちの選手は「真面目」です。そういう意味では「遊び」がないと思います。私と同じ(笑)。

遠目に並走を見ていました。前日は本当にダメでした。並走でバトンが詰まったり遠すぎて渡らないという状況になる。後日談となるのですが金曜日の練習が終わってからマネージャーと「昨日のバトンはひどかった」という話になりました。自分たちでは分からないと思うのですが客観的な視点でみると「本当にダメ」でした。スピードも上がっていない、バトンも渡らないという中での並走を何本やっても意味がないと思っています。普段はここまで酷くないのですが、木曜日は本当に酷かった。私だけではなく毎日練習を一番近くで見ているマネージャーが「昨日はちょっと・・・」と感じるくらいですから。本人たちも感じていたはずです。

その部分を意識しながら並走を見ていました。この日の並走は合格点ですね。前日の練習がウソのようです。まー、私があれだけ話をしていますから「適当な練習」はできないのが当然ですが。これが出来るのであれば前日からもっと集中して練習するべきです。言い訳はあるかもしれませんが「質の低い練習」をしていたら勝負にはならないのですから。

少し長くなりました。続きはまた別に・・・。

金曜日は
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リレーに賭ける想い

2016-05-21 | 陸上競技
前の記事が「微妙」な内容になっています。これは「成長するために絶対に通らなければいけない道」だと思っています。どんなに良いチームになったときでも365日、最高の状態で練習ができることはありません。まだまだ若いチームですから様々な問題では生じます。これまでも複数ありましたが書かなかっただけです。

今回は「ここ最近で一番ダメだ」という感じでした。さすがの私も・・・でした。本当に数年前ならこの段階でブチ切れていたと思います。いやはや、本当に大人になりました。何度も書いていますがこれは前任校での「小さなエース」との出会いです。彼女の指導をさせてもらえなかったら今のような「心の持ち方」はできなかったと思います。その前の「何が何でもやる」というチームの雰囲気も好きでしたがその後の「やらないといけない時にはきちんとやる」という雰囲気も好きでした。私の関わり方も多い関わったと思います。

昨年も彼女の事を記事に書いていました。どれだけインパクトがあったのか?!という話ですね。昨年は「強くなるため何をするか」というテーマでした。

楽しくない事を楽しくやる

という記事です。彼女に出会うまでの私は「強くなるためには常にがむしゃらにやらなけれないけない」という先入観がありました。私が自分でやってきた道しか知らなかったからです。今年24~25歳になる卒業生は「練習中の先生は本当に怖かった」と言っていました(笑)。その割には扱いが適当でしたが。この子達が卒業して今の大学4年生が高校3年生の時まではかなり厳しかったと思います。それ以後は随分違います。

リレーに対する「想い」。これがわたしのスタンスを変えたのかもしれません。それまではマイル中心でした。ある程度厳しく追い込まないといけない。もちろん今でもかなり厳しく追い込んでいると思いますが「一方的」ではなくなったかなと感じています。選手たちの中から「リレーに対する想い」や「チームに対しての想い」が生まれてこなければ戦えないからです。ある一定の水準まではいきます。それが今のうちの段階。が、そこからは「本人達の意志」が大きく影響してきます。その時に「キッカケ」を与える事ができるかどうか。ある程度の成長を見せた時に何が与えられるかだと思っています。

女子には過去のblogを紹介しました。このご時世ですから批判の対象になる話でしょうか。まー私が過去に書いているblogを紹介するだけですから読むも読まないも本人達次第。

「小さなエース」のリレーに対する「想い」を読んでもらう事にしました。リレー練習がかなり曖昧だったので「失格する可能性大」だと感じていました。そうならないようにするためには「リレーに対する想い」が明確にならないといけないと思ったからです。

その時の記事をここにも記しておきます。他の誰かのためではなく自分自身のために。チームの選手のために。

県総体~女子4継~

これは「小さなエース」が2年生の時の記事です。練習で一度もミスした事のない二人が決勝でバトンミスをしました。その時の3年生の「想い」と小さなエースの「想い」です。必死にやっていても上手くいかないことがある。まだ当時は小さなエースは普通の女の子でした。この総体をキッカケに大きく変わったと思っています。

県総体~念願の初優勝~

これは1年後の話ですね。2年連続で決勝でバトンミスをしていた小さなエース。この決勝にかける「想い」は誰よりも強かったですから。あえてそれを抑え込んで「勝つため」に徹する。自分一人ではリレーは走れない。だから周囲に最大の気配りをしてリレーに賭ける。誰よりも勝ちたい気持ちがあるからこそ冷静にレースに臨んだのだと思います。

県総体~キャプテンの存在の大きさ~

この記事を読み直すと小さなエースの成長と「想い」に涙が出ます。この記事には日誌の抜粋も書いています。人は本気になれば変わるのです。それを目の当たりにしました。

そう考えると今のうちに来ている女子はもっともっと「上が狙える」と思います。力的には大きな差がありますから。が、本気になれなかったはそれまで。力があってもその力を発揮できない選手というのは星の数ほどいます。だからこそきちんとした練習をしなければいけない。そう思っています。私の責任でもある。

木曜日の練習がキッカケになると思います。この記事を書いているのは土曜日の朝なので既に変化は分かっているのですが(笑)。時には立ち止まったりしないといけないですね。過去を振り返る事で見えることもある。大切なことだと思います。

また書きます。小さなエースから学ばせてもらったことは今の指導に大きく生きています。感謝です。
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