kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

見えない変化

2016-05-17 | 陸上競技
月曜日の練習。最初の段階で声がほとんど出ていませんでした。こういう部分はもう少し意識してもらいたいと思っています。技術的な部分は意識してもなかなかできませんが「誰にでもできること」は全員がやらなければいけません。通常であれば廊下で声を出しながら練習をするというのは迷惑になりますからそこまで言いません。が、この日は自分たちだけなので「通常通り」できるはずです。ここの部分、もう少し工夫できるといいかなと思っています。

更には準備などどうしても上級生が動きます。1年生は遠慮がちに動く。そしてまだ気づかないことが多い。誰かが動いてから動くというのが多くなります。私が気づいたときに言えばいいのでしょうがこれは「流れ」の問題だと思っています。そのレベルのことを私が言うのではなく「上級生から下級生に伝える」というのが必要です。1年生はもっと気配りができるようにならなければいけない。上級生は「自分でやった方が早い」のですが下級生に「教える」という部分も必要です。「なんとなくできるようになる」のを待つのかどうかですね。できる限り気づいて動けるようにならないといけません。この日はここの部分は指摘していませんが。

で、練習中に声を出すように一言声掛けをしました。ドリルや走るときに声を出します。「行きます」「ハイ」という声。大した話ではありません。難しいことでも何でもない。それでも「意識しないとできない」部分です。この日は1年生が良く返事をしていました。誰かが「行きます」といって返事がなければ次第に言いにくい雰囲気となります。「自分だけがやっている」という感覚になるからです。そうなると練習の雰囲気が重くなる。それをこの日は1年生も含めてできるようようなっていました。

これは上級生の頑張りがあるからだと思います。上級生がきちんと「行きます」と声を出して言わなければ下級生は絶対に言いません。これを頑張りというかどうかは微妙なところですが(笑)。「やればできること」を上級生が徹底的にやるようにすれば下級生は「やらざるを得ない」状況になります。そうやって「雰囲気づくり」がされるのだと思います。

声を出す。これを人任せにするのは嫌いです。「誰か他の人が返事をするからいいだろう」という感覚ではだめだと思っています。練習自体は「自分のため」にやっています。それなのに「声出し」は他の人がやるから自分は関係ないという感じなるというのでは「組織」として成長はしないと思っています。声を出すことで「雰囲気」は変わります。これまでやっていなかったからできない。そういう考え方もあると思いますが「やればできること」です。声が小さい云々ではなくきちんと「声を出す」という部分は徹底しておきたいと思います。

練習会場などでも同様。普段から声が出ていてれば「○レーン行きます」という声は出ます。「はーい」という返事もできます。過剰なまでの声出しは必要ないと思っていますが、近くで練習しているのであれば返事くらいはできます。そうやって「普段の自分たちの姿」でアップをすればいい。

もともと「大きな声を出す」というのはなかなかできません。それでもあえてやるように言います。中学時代にやっていなかったとしてもできます。本人たちがやろうとする姿勢があるかどうかだけですから。そういう視点で見ているとこの日の練習は一度指摘してからはよく声が出ていたと思います。2年生女子が引っ張ってくれているというのも大きいと思いますが、1年生女子が「はーい」という声をしっかりと出していました。こうやって「見えない変化」を繰り返しているのです。動きが変わったという部分も大きいかもしれませんが「行動が変わる」というのは「強くなるため」には重要なことだと思っています。

少しずつの変化を短時間ですが感じられる。大きなことです。男子がしっかりと引っ張ってくれると練習自体が大きく変わっていくと思います。やることは、やれることはまだまだたくさんあります。しっかりと取り組んでもらえたらいいなと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室内で練習

2016-05-17 | 陸上競技
月曜日、この日は土曜日の代休のため学校は休みでした。それでも「練習をする」ことにはしていました。こういう部分は非常に難しい部分かもしれません。テスト期間中ですから「勉強優先」は当然のことだと思っています。だからといって「練習を全くしない」という選択肢はないと思っています。練習をする時間はそれほど長くありません。それ以外の時間を勉強に使えばいいだけ。そういう考え方でやっていくのは間違っていないと思っています。「自分がやるべきことをやる」という意識づけのためにもこういう部分は大切にしていきたいと思っています。

本来であれば競技場で「走練習」をしたかったのですが残念ながら朝から雨。数日前の予報では「午後から雨」という感じでした・・・。朝起きた時には降っていませんでしたが「雨雲ズームレーダー」を確認すると西の方から雨雲が近づいてきています。前日の段階で諦めて競技場での練習は取りやめていました。雨に濡れて風邪をひいてしまったら元も子もありません。特に考査期間中ですからこちらも気を使います。そのため学校の廊下での練習としました。できることをやるしかありませんから。

室内での練習ですからできることが限られます。その中で何をするかですね。階段が使えるので足運びをもう一度確認していきました。とはいっても指示を出してそれに従って各自でやっていくのですが。人数がそれなりにいますから1つの階段ではできません。男女に分かれてやるようにしています。廊下の東側と西側でやるので同時に見ることができません。そういう時だからこそ「各自が意識してやる」という部分が重要になります。付きっ切りで練習を見ることも必要だとは思いますが、時として「自分たちで意識してやる」というのも必要だと思います。「時として」です。毎回毎回「やっておけ」という流れでの練習はしません。本当はもう少し「自主性」に任せるほうが良いのかもしれませんが。

ドリルをやってからちょっと他のことをやりました。普段じっくりできない部分をです。ダイナマックスを使ってのスキップ走。これを何本もやりました。道具とスペースが限られているので「できる限りのこと」をやっていきます。それが終わってからはダイナマックスを使わずにスキップ走。スキップからランです。この練習は結構好きな練習です。ダイナマックスを使うと腕が使えません。さらには重心の移動の感覚をつかみやすいと思っています。走りの中で「前方向へのスイング」を重視していますからこういう練習で「より意識させる」ことができます。動きが変わってしまう選手はしつこくしつこく言い続けていくしかないと思っていますが。

ある程度やって今度はダイナマックスを使ってのランをやりました。10m+αですね。スパイクを履けない状況ですから滑りやすくなっています。そこの部分にだけ気をつけての練習。土曜日の練習で上手く加速できない選手が数人いたのでそこの部分の改善を意識しました。本当はもっと「ガツン」とスタートしてからやりたいのですがけがをしても仕方ないのである程度のところで我慢(笑)。そこから普通にショートダッシュ。流れの中で実施です。

ある程度の時間になったので最後に走ることにしました。走れるスペースが限られているのでどうすればいいか考えました。「折り返し走」をやろうと(笑)。廊下でやると危険かもしれませんからある程度の余裕をもってスピードを緩められるようにしました。単純に折り返しても面白くないので「並走」をしながら「折り返し走」を実施。行きは「1→2」「3→4」という感じでバトンを渡す。帰りは「2→3」「1→4」で相手を変えてやる。毎回の練習の中で「バトンに触れる」という時間を作りたいというのもありました。廊下でバトンが落ちようものなら「カラーン」という音が響き渡るので気持ち的にしんどいでしょうから(笑)。落ちたことはありませんが・・・。

ほぼ休むことなく折り返しをさせました。こういう部分でしっかりと走っておくというのは重要だと思います。細かい部分も必要だと思いますが「できる限り身体を動かす」という感じで十分かなと。1セットやってかなり疲れているようだったので3分休んでもう1セットやりました(笑)。室内ですからかなり暑かったようです(笑)。

ほぼ計画通りの時間で終了。できるだけ早く帰宅して勉強するように指示をしました。こう見えても心配性ですから何度も何度もしつこく指示します。家に帰って勉強をする。空き時間には不足する補強を行う。時間があるときに必ず身体のケアをする。しつこいようですが念押しをしています。本当であればもうそろそろ選手を信頼して言わなくてもよいくらいになっておかないといけないのですが。私が確認のために念押しをしているだけです。

少し思う部分があるのでこれはまた別に。練習はきちんとやっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする