kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県総体2日目~チーム力を感じる~

2016-05-31 | 陸上競技
県総体2日目。かなりバタバタでした。リレーで狙っている時はこの日の昼を過ぎるまでは落ち着きません。この日の女子のリレーに関しては「戦う」という事しか考えていませんでした。あとは本人達がやってくれるしかないですから。

この日のアップを見ていると「行けるだろうな」と感じていました。ひょっとしたらこのメンバーで50秒切りができるのではないかという感覚さえありました。それくらい3人の走りが良い。2→4走まではかなり準備ができていました。故障なく順調に進んできていました。アンカーのAは1週間前のポイント練習ができていない部分がありました。9割くらいかなという感じでしたがこれまでと比べると間違いなく走れるようになってきています。

2走と3走はこれまで見てきた中で一番の動きかなという感じはありました。1年生ながらすでに「県を代表するに値する存在感」があります。いや、強いわ。スーパールーキーがいる。それだけで注目を集めます。それに刺激を受けながらチーム自体が大きく成長しているなと感じています。これなら間違いなく6位以内には入れるだろうという感じがありました。もう1人のスーパールーキーを温存してでも「49秒台が見える」と感じていました。過大評価ではなく、ですね。

レース前にそれぞれに声かけをしました。私にできることは「いつも通り」をきちんと意識させることだけですから。慌てずに。冷静に。これしかありません。

レースは内側に優勝候補のチーム。スタートしてからすぐに追いつかれました。これは想定内です。あれだけの差を詰められるのだから間違いなく1秒は力の差があったでしょう。それでも冷静に走ってくれました。突然のリレーですから精神的な負担は大きかったはず。それでも役割を果たしてくれました。1→2走は準決勝よりもバトンを詰めました。少しつまり気味。リレーゾーンに入る前に「ハイ」という声がかかりましたがNが冷静に待つことが出来ました。1年生とは思えません。こういう部分はきちんと話をしてきていますから「いつも通り」という感じではあるのですが。そこから一気に加速して遅れを取り戻す。圧巻の走りでしたね。私は後ろから見ていたのでどれだけ詰めたかは分かりませんが、周りを走っている選手を追い抜いて行くのだけは明確でした。

更に衝撃的だったのは3走の走り。内側から全部外を抜いていきました。内側有利は当然ですがこれは本当に速かった。ちょっと驚きの走りでした。アンカーには2位で渡りました。大きな差ではありませんが。最後まで粘って粘って走ってくれました。最後少しだけ抜かれて3位。50秒38でした。いや、本当によく走りました。

県選手権で49秒台を出しています。そのタイムだけを見られたら「タイムを落としている」と判断されるかもしれません。しかし、実際はこのメンバーでのベストだと思います。1走のMoは今回のうちのチームの「最優秀選手」だと思います。実は朝から体調が悪く吐き気もあったとのこと。それでも「自分が走らないとリレーに出れない」というのが分かっていたからです。

今回はリレーメンバーに3年生のマネージャーを入れています。このチームを一番近くで支えてくれたのは他の誰でもなくこの3年生のマネージャーです。男子キャプテンが表に出て全力で引っ張ってくれる。声を出してみんなを鼓舞してくれる。それを陰でささえてくれていました。この子を中国大会へ連れて行きたい。そう選手には伝えていました。Moが走れなければ出場さえできなくなる。それが分かっていたから一生懸命に走ってくれたのです。

そしてそれを感じていたから他のメンバーも全力で走ってくれたし、サポートしてくれた。男子も声を枯らして応援してくれた。危機的な状態に立った時に「チーム力」が問われるのだと思います。チームが上手くいっていなければこういう時に一気に崩れる。力がある選手が来てくれているから上の大会に進めたとは思っていません。うちの学校がリレーで中国に進むというのは「当たり前」ではないと思っています。多かれ少なかれそれぞれの事情があってその中でやりくりをしているのです。

女子が活躍しています。表に見えるのは女子かもしれませんが、学校の練習では男子が引っ張ってくれています。この子達がいなければ今回の結果はなかったと思っています。女子のリレーでの中国大会進出は「チーム力」だと自負しています。

リレーは1人では走れません。今回のリレーのアンカー、先日まで思うように走れませんでした。それが「自分が強くならないといけない」と感じてから大きく変わりました。この子が1年生を引っ張ってくれるからリレーができる。それぞれがチームの中で役割があってそれを果たしてくれるからチームになるのです。「勝ち上がったから良い」とは思っていません。今回のリレーはチームとしてかなり評価できると思っています。

最低限の事は果たせたと思います。が、あくまで「通過点」です。本当に目指しているのはもっともっと上の部分です。誰1人として「満足」はしていません。うちのチームから「インターハイ出場」を果たしたいと思っています。出るだけではなく戦いたいのですが今のうちでは力不足。来年以降のためにインターハイ出場が目標。良いチームになったと思っています。

女子に関してはこの日と翌日のレースで「無限の可能性」を感じることになりました。これはまた別に。ひとまずこのあたりで終わりにしておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体1日目~それぞれの結果を受け止める~

2016-05-31 | 陸上競技
続き。

4継の準決勝。昨年は男女共に予選落ちでした。注目されることはなかったかもしれません。それでも1年間で大きく成長してきました。その結果、1年後にはラウンドを進むことができました。「チームを作るのには最低でも3年かかる」と言われました。それ以外にも一気にチーム作りを進めたために批判も受けました。ここに関して一生忘れないと思います。私の不徳の致すところです。

それでも付いてきてくれました。チームとしての活動が出来るようになってきた。大きな変化かどうかは分かりません。表情が変わってきたのは間違いないと思いますね。アップをする姿も「チーム」らしくなってきています。どこにいても分かるようになってきた。学校によってはチームTシャツを着ない、適当なジャージで試合会場に来るというのがあります。それは方針なのであれこれ言う話ではないと思います。私は「試合会場では絶対にチームジャージ」だと思っています。看板を背負って行動するのですから。それくらいの気持ちで会場に立ちたい。それが「チーム」としてのプライド。

そう思ってリレーに力を入れてきました。個人種目だと言われる陸上競技だからこそ「チーム」として戦いたい。

今回女子は急遽メンバー変更です。選手層が厚いチームではありません。一人欠けると致命的です。それでも絶対に中国を勝ち取りたい。無理を言ってMoに走ってもらっています。それに応えてくれるメンバーだからこそリレーをやる意味がある。選手には「Moで戦う」という話をしていました。走れたら決勝はMiを走らせる可能性も0ではない。が、ここで無理をさせて怪我を悪化させてしまったらどうなるのか?中国に行くだけを目指しているわけではありません。目指すのはもっと先。そのためにはMiの力が必要です。それは全員が分かっている。だからこそそこまでは「何とかして乗り切る」のです。

女子の準決勝。アップでバトンを2回やりました。疲労させたくないので1→2走を2本やって3→4走は1本。2→3走はやらないという判断。私が自分の目で見て判断して足長を相談することにしました。とにかく「慌てずに」です。少し足長を詰めておきました。見ていて「これなら大丈夫」と判断。男子の準決勝前、少し慌てます。「待て」という声がかかる。自分の所で何とかしないといけないと思えばやはり慌てます。男子はある意味「賭け」の部分があります。普通にやったら勝てない。それでも流れると意味がなくなります。慌てさせないようにしつこく話しました。

レースはいつもの場所で見ました。先程バトンをミスした所。2本の修正でどうなるか。1走Moはサブトラックでスタート練習を少しやっていました。本番では上手くできませんでしたがそれほど悪くない。バトンも詰め気味にしていた&Nがきちんと待てたのでキレイに渡りました。そこからはほぼ完璧なレース。2走と3走はかなり強いなと改めて思いました。この二人なら県外で戦っても遜色ない。この日の3走の走りは別格でした。本当に速い。アンカーのAは1週間前とは別人の走り。後ろから多少追われましたが逃げ切りました。50秒55で2着でフィニッシュ。久々に手が痺れました。この時点で出来る最高のレースだったと思います。

男子、こちらは本当にチャレンジャーです。勝負をかけるしかない。力的には負けています。11秒中盤が1人。あとは11秒後半が3人。厳しい戦いなのは間違いありません。それでも可能性がある。他力本願の部分もあります。うちが最高のバトンをやって他校が微妙になれば何とか決勝に残る可能性がある。

レースは1走が良い感じて走れました。1年生ですが力はあります。まだまだ最初の段階で動きが作れないのですが伸びしろはかなりあると思っています。2走のエースに渡るときに少し早出してしまいました。それでも冷静に「待て」がかけられました。アップの時に同じように早出していたのでこちらがもっと話をして落ち着かせなければいけなかったのではないかと思います。大きなロスではありません。そこからはOは良く走ってくれました。バトンもほぼ完璧。3走も持てる力は出し切ってくれていました。アンカーのSに渡った時には3位争い。そこからはやはり差がついてしまいましたがSも今できる最高の走りをしてくれたと思います。結果は44秒45。予選のタイムよりは少し落ちましたが最大限の結果だったと思います。

結果的にプラス2の3番目で決勝には進めませんでした。あと0.3秒。ストップウォッチで計ればほんの一瞬の話ですがこの一瞬は大きい。全員が少しずつ速く走れていたら、といっても話は始まらないのです。結果は受け止めないといけません。やれるだけのことはやった。それでも届かなかった。力負けです。

男女一緒にリレーでの中国への夢はここで絶たれました。悔しいですが立ち止まるわけにはいきません。次の日に向けて気持ちを切り替えて向かわないといけない。思うことはたくさんある1日でした。

この日はパーソナルトレーナーをやっている教え子と久々に会うことができました。また、私が前任校で指導していた選手がうちのレースを見に来てくれました。二人とも商業時代の教え子です。繋がりは大切。トレーナーについてはまた別に書きます。

やっと1日目が終了。また続きを書きます。記録しておきたいなと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体1日目~試練を乗り越えられるか~

2016-05-31 | 陸上競技
続き。こんな状態でリレーの予選を迎える。どうなることやら。

女子のリレー、県選手権から「声かけ」をやっています。前任校からの引き続きです。昨年は出来ませんでしたから今年から再開。男子はそこまででもないと思いますが、女子は「気持ちの繋がり」が大きいと思っています。敵対関係がチーム内で生まれたらそれが取り返しのつかないミスにつながる。何度も見てきました。特に今は若いチームです。私がこれまで身につけてきたノウハウが多少生かせるのであればここで利用しない手はない。大切な事だと思っています。

選手にはどんな事態が起きようが「いつも通りやる」ことを繰り返し話しています。練習でやってきた事しか試合では出せません。普段の練習できちんと考えてやっておけるかどうかは大切です。試合になったから慌てて何かをするというのはダメ。今回のように緊急事態が発生しても「いつも通り」やるしかないのです。それ以上でもそれ以下でもない。当たり前のことを当たり前にやる。とはいえ、今回は本当に緊急事態ですからどうなるか。そういえばMoはスタブロからの練習を一回もしていません。「いつも通り」ではない~_~;。本人には「どうせ上手くないのだから落ち着いて出れば良い」とだけ伝えました。

緊張の中でレース開始。1走が遅れるのは想定内。それでも前に比べるとかなり走れるようになってきています。遅れていないんじゃないかというレベルで走ってきました。私は2走の所で4継は見るようにしています。が、2走が出るのが明らかに早い。「終わったレベル」の早さでした。Miのスピード感覚からすれば随分違うはずですから仕方ない部分はあります。とにかくどうにもならないくらいの距離感。

するとMoが出た瞬間に「待て!待て!」と大声で叫ぶ。それによりNは2回程度振り返る。それでも追いつけない。Nはリレーゾーンの手前で完全に止まって再スタート。これだけ止まってバトンをもらうという姿は指導してきて初めて見ました。そこからスピードを上げていって前に追いつく。3走以降のバトンはほぼ完璧。51秒25で組の2位になりました。あれだけ止まって51秒2?失格してもおかしくないレベルだったのに。

この部分、「いつも通り」がきちんと出来ただけだと思います。冬の間にMoも走らせていました。バトン練習も何度も何度もやらせています。今回のように1度もバトン練習ができない中でもとっさに「届かない」と判断して「待て!」がかけられる。それはすごく大切な事だと思いますね。Nもよく止まりました。会う人会う人に「あれはヤバかったね」と言われました(笑)。本当にありがとうヤバかったですから。中国大会云々ではなく戦わずして終わるところでした。予選通過は8番目。

引き続き男子。こちらは微妙な調子の中でやっていました。バトンの精度はかなり上がっていたと思います。が、エースがあちこち痛みがあったり動きが鈍かったりして上手くいっていませんでした。それでも彼なりに引っ張ってきてくれていました。県選手権の45秒31では予選通過さえ危うい。あとはチームの雰囲気で持っていくしかないと思っていました。

レースは1走からスムーズなバトンパス。かなり上手く渡って行きました。3走からアンカーに渡る所では少し前のチームに遅れているかなくらいのレベル。かなり良い流れでした。そこからは走力差が出てしまいます。これは仕方ない。結果的には組の3着。44秒40のチームベストでした。今の状態から考えるとよく走ってくれたと思いますね。チームとしての力は出せたかなと。この時点で全体の9番目。8番目は43秒台ですから少し差があります。それでもリレーであれば戦える可能性がある。自分達がミスをせずにチカラを出せば可能性はあるのです。

やり投げ選手も総体に参加していました。高校から始めた陸上です。簡単に結果は出ませんが少しずつベスト記録を更新して総体出場を果たしました。今回の測定ラインが27m。ちょっと厳しい部分があります。それでもそこを目標にやってきました。測定ラインの少し前まで投げられたと。とにかく秋に測定ラインを超えて決勝に残るのが目標となります。そして来年の総体で中国を狙う。そのためにはやる事はたくさんあります。筋力アップは必須。私が指導できるわけではありませんがお願いしてみてもらう事は可能です。どこまで目指すか。

長くなりますねー。どうなんでしょうか。また書きます。しばらくお付き合いください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体1日目

2016-05-31 | 陸上競技
そんなこんなで迎えた県総体初日。

女子の4継、本来の1走は治療へ向かいました。走れるかどうかは分かりません。私の個人的な気持ちの中では「走らせないほうが良いだろうな」という部分が大きかったですね。本当の勝負は「中国」です。1走のMがいなかったら「夢」を見ることはできませんから。そのためにはこの総体で無理をさせることはでききない。Mの気持ちとしては「走りたい」という部分があったと思います。でも難しいだろうなと。一時的な感情を優先してこれから先の事を考えないという判断は良くない。自分の中での葛藤がありました。

最大の問題点は「バトン」です。支部大会の前は高跳のMoを使うと決めていたので練習をしていました。が、今回は全くやっていません。2走のNのスピードが上がってきているのにも関わらず「合わせ」が1度もできていないのです。これは「危機的な状況」だと思っていましいた。スピード感覚違う中での「合わせ」ができていないというのは・・・。それも高跳びの時間と4継のアップ時間が重なっているので朝の段階でやるしかありません。このタイミングで私は役員打ち合わせとなってしまいました。見れない・・・。後で確認すると「良かった」とのこと。これは信じるしかありません。一番大切な部分を見ることができていないというのは怖い・・・。気が気ではありませんでした。

役員の仕事がありながらのレースになります。時々(?)様子を見に行くようにしていました。4継のアップは全く見れず。仕方ありません。

Moが高跳びに出場していました。本人には申し訳ないのですが「中国を決めたらあとはパス」ということにしました。リレーと完全に重なりますます。全く動いていない中でリレーを走るというほど器用ではありません。切り替えをきちんとしておかなければ走れないと思ったからです。本来であれば「高跳びに専念させてあげたい」ところなんですが、今回は緊急事態。今シーズンに2度目の試技になります。練習を重ねてこれていない不安もあります。それでも練習では短助走で150を越えていました。150を跳べば「中国確定」だと思っていました。

審判業務があったのでなかなか跳躍を近くで見ることができませんでした。遠目に見ていると145からスタート。無難に跳べるはずの高さです。が、何をやっているの2回連続で失敗。おいおい。ここで落ちるという話はありません。きちんとした跳躍ができていない。最初の高さを跳べていないのですから中国どころではありません。近づいて行って少し話をしました。本人がある程度判断して3本目は修正。なんとか最初の高さを越えてくれました。昨年もこの手のミスにより中国を逃しています。次の高さの148は1回でクリア。まだ余裕がありました。これは十分上が狙える。

と思っていたのですが148を跳んだ選手自体が「6人」しかいません。思ったよりも早い段階で中国出場が決まりました。本人的にはまだ跳べそうな感覚を残しての試技ですから跳びたいと思います。どうするか?と尋ねると「リレーがあるから辞めておきます」と。本当であれば専念させてあげたい。本人なりに葛藤があったと思いますが「チームとしての行動」をしてくれました。申し訳ないですね。保護者にも事情を説明させてもらいました。競技を見に来ているはずですからこういう形で試技を終えるというのは本意ではないでしょうから。

そこからリレーのためにショートを。もともとスプリントを専門にさせているわけではありません。冬の間は跳躍練習をほとんど行わずに走練習をやっていました。基礎的なものが明らかに足りないからです。ある程度の筋力と走力がなければ跳べないと思います。春先にはかなり走れるようになっていました。「かなり」というのがどのレベルなのかという話ですが。スプリントで勝負するというのは不可能です。自分のスピードは本人が一番わかっていると思います。1年生が速いので「差」があります。それでも走ってくれるというのは大きい。

まー想像を絶するほどのプレッシャーがあったと思います。これは言葉にはできないでしょうね。その中でも「自分が走らないといけない」と考えてくれている。中学時代はリレーを走ったことがありません。というか走練習をしたことがないといっていました(笑)。

アンカーのAが「大丈夫。あとは何とかなるから!」と繰り返し言っていました。不安は大きかったと思います。私自身、「バトンの不安」はありました。が、春先の支部大会で同じメンバーで「51秒02」で走っています。あの時よりは確実に力が上がっていると思っていました。Moがスプリント練習を全くしていなくても補って余りあるくらいの調子の上がり方でした。

Moが「こんな事になるならもっと走る練習をしておけば良かった」と言っていました。いやいや、それはこちらの責任だから。専門外のスプリントをやってもらわないといけないのは本当に申し訳ない。そういえばMoは少し前に「スプリント用のスパイク」を購入していました。それまでは「陸上を始めました!」というようなスパイク。まー走る事に関して全くやってなかったのだから当然です。

スプリント用のスパイクを履いていたので「やる気になったのか?」と聞いたら「前のスパイク小さくて足が痛かったので」という返答。「Mから1走を取り戻そうとしてるの?」と冗談で話していました。「走れないですよー」というので「あーそんなマイナス発言する者はチームの足を引っ張るよね」と答える。すると「私が走って優勝します!」と思ってもいない事を口走る(笑)。これが約2週間前の話でした。

そして本当にMoに1走を走ってもらう事になるとは。実はこの大会で一番プレッシャーを感じていたのは「専門外のリレー」に出る事になったMoなんじゃないかという気はしますね。

長くなりました。また書きます。書きたい事が多すぎて本当に書けるのか疑問ですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県総体前日

2016-05-31 | 陸上競技
毎年そうですが県総体が終わってから振り返る事になります。こればっかりは仕方ないかなという気はしていますが。

県総体前日。前日刺激。早目にやって早目に終わるようにしたいなと考えていました。バトンをやるのがメインかなと。アップはフリーで。試合の時と同じように道具はほぼ使わず。

男子に関してはこの数週間、エースが不調。明らかに他の選手に並ばれています。股関節が硬くて膝が上がらない走り。股関節を痛めたり臀筋を痛めたりと苦しい時間が続いていました。それでも何とか、という感じでした。ラウンドを進む。ここが最大目標になるかなと。水曜日のミーティングで「43秒前半」という目標を掲げていたので修正。「44秒3」が適正目標となるはず。

女子に関しては「48秒台」が目標。動きを見ていると「出るだろうな」と感じていました。それくらい動きが良くなっている。バトンの精度も上がっています。優勝争いは厳しいかもしれませんが見せ場は作れるだろうなという手応えはありました。高いスピードでのバトンパスができるようになれば勝負出来るな、という感じがありました。

バトンをやりましたが男子が不安定。女子は安定。とはいえ、女子も手に収まらない事があります。ここは「慣れ」だと思っています。中学時代にもう少しバトンをやっておくと良いんだろうなと感じています。手の出し方も含めて、です。手首が返ってしまうので渡しにくい。まーその手の課題は山積みです。

スタート練習を少し。男子エース、不安が残りますが「走れる」状態。他の者が並んで走れるのでそれなりに力が付いているようです。ギリギリ43秒台が狙えるかもしれない、という感じでした。

最後に120mを1本走って終わらせる事に。全体的によく動いていました。が、女子1走のMがラスト30mの所で止まりかける。え??何?かなり調子が良くなってきていました。そんなときに。状態としては4月当初と同じような感じ。最後の最後に。これは私がもっともっと配慮していくべきでした。細心の注意を払って指導しておかなければいけなかった。本人は一生懸命にやってきました。私の責任です。

そこからできる限りのことをやっていきました。気功ですぐに手を当ててやっていく。それでも痛みが残ります。この段階で「判断」を迫られました。この子がいてくれなければ中国で勝負する事は不可能。無理をさせて総体を走らせる意味があるかどうか。かといって走れる人間は高跳のMoしかいない。実は県選手権以降全く走練習をさせていません。本人には「走る事ないから高跳びに専念しよう」と話していました。が、緊急事態です。

電話をして「明日スパイクを持ってくるように」と伝える。本人はパニクっていました。当然の話です。走っていない、のレベルがまったく違います。それでもやってもらうしかない。話をして状態を伝えました。そこから時間が許す限り治療。回復までは至りませんでした。無理をいってMa先生に翌日の早朝に治療をお願いする事にしました。走れるかどうかは別にして少しでも早い回復をさせなければいけないからです。

保護者に迎えに来てもらってかなり遅くまで治療。保護者にも本人にも申し訳ないなという気持ちしかありませんでした。起きてしまった事をあれこれ言ってもどうにもなりません。可能な限りやるしかない。そして中国で勝負するために「県総体を勝ち抜ける」という課題が出てきます。1走が変わると確実に「1秒」は変わります。マラソンでの1秒ではなく4継での「1秒」です。大きな部分。最低でも50秒6を出さないと中国はないと思っていました。メンバーが1人代わっての50秒6。結構なハードルの高さです。それでもやるしかないのですが。

不安がなかったと言えば嘘になります。それでも私がそれを見せると選手はもっと不安になるでしょう。やるしかない。いつも通り。特別な事をしないで普通にやる。それが結果につながると思っていました。その事だけを選手達に伝えておきました。

眠れない夜でした。そして県総体を迎える事に・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする