kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

0.01秒の価値

2016-11-08 | 陸上競技
またも思う事を。正しいとか間違っているとかではなく単純に思う事を。

先日の西日本カーニバル、Mが12秒70で走りました。これまでのベスト記録は中学2年生の時の12秒71。たった0.01秒ですが自己ベストを更新しました。2年間かけてたった0.01秒しか記録が伸びないと思うのかどうかの考え方の部分は大きくありますが。

周りは「強い選手が順調に伸びている」とみるかもしれません。細かい部分は分からないですからね。が、実際中学3年生の時は公認で12秒台で走った回数はそれほど多くありません。平均値で13秒1くらいでしょうか。本人は思うように記録が出なくて苦しんでいたかもしれません。あまり言いませんが。

前の記事にも書いたのですが何本もレースを走っていたら「ハマる」事があるのだと思います。が、本人も周りもその記録が「自分の実力」だと勘違いしてしまう。この記録が出たのだから次はもっと出せるのではないか。常に右肩上がりで記録が伸びることはありません。自分の力を冷静に把握できなくなるのだと思います。師匠が昔から言われていますが「根拠のない記録」に関しては再現性がなくなります。「記録が出るな」と感じていて出るのと「え?何でこんな記録が出るの??」という状態で出るのでは全く意味合いが違うからです。

今回のMに関しては「いつ出てもおかしくない」と思っていました。追い風参考で12秒54で走っているというのもありますがきちんと力が出せれば12秒6台は出るだろうなと思っていたからです。もちろんまだまだこのレベルで安定しているとは思いませんが。

たった0.01秒。しかし、多くの選手がその0.01秒のために長い時間かけて練習をしています。実際、中学時代の記録を更新できずに高校生活を終えてしまう選手も数え切れないくらいいます。全中優勝者や入賞者がそのまま高校でもその位置にいる事は稀だと思います。中には途中で辞めていく選手もいるのかもしれません。大学生になるとその辺りは更に顕著になると思っています。全員が常に自己ベストを更新出来るわけではない。ひょっとしたら生涯、ベストを更新できない選手も出るのかもしれません。

今回、中学時代のベストを更新した。これは「それくらい当たり前だろう」という話ではないと思っています。もちろん、私自身はそのために指導に関わっています。速くなる事を考えてやっているからです。世の中にはもっともっと記録を更新している選手がいる。が、同時に記録を更新できずに競技生活を終える選手もいるのです。この現実をきちんと受け止めていく必要があると思っています。

前任校で指導していたMiho、高校2年生の時に大幅ベストを更新しました。が、そこから怪我と私の指導力不足で思うような結果を残す事が出来ませんでした。このことは一生忘れられないことだと思っています。指導者として大きな経験をさせてもらった。必死になればなるほど指導する側が冷静さを持たなければいけない。選手寄りになって熱くなりすぎると見失ってしまうものがある。常に記録が出せるわけではない。苦しい時を乗り越える大切さ。大切なことだと思っています。

陸上競技ではどうしても「記録」という目に見えるもので評価されます。当然の話です。どれだけ頑張っていたとしてもインターハイには進めないからです。だからこそ「結果」にこだわった指導をしていきたい。勝利至上主義ではなく「過去の自分を越える」という意味での「結果」です。工夫なく毎日同じ事をしていては「過去の自分」は越えられない。その選手に何が必要かを毎日毎日考え続けていく事で見えてくる事がある。それが0.01秒かもしれない。そこには周りには分からない価値が存在していると思っています。

スタートラインに立てたのかなという感じです。来年はこれをかなり上のレベルに引き上げる事が出来たらなと思っています。やれる事、やらなければいけない事は数え切れないくらい多くあります。それを一つずつ丁寧にやっていく事で変わっていくはずです。

上手くまとまりません(笑)。弱ってます(笑)
コメント
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