kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

目指すものは何か

2016-11-07 | 陸上競技
思うことと書きます。本当に思っていることだけを書くので(笑)。

今年度、かなり力のある選手がうちの学校を選んで入学してくれました。本当にありがたいなと思っています。例年であれば絶対にありえないこと。「運が良かった」という部分もあると思いますが選んでくれたことは本当に感謝しなければいけません。

結果的に入学してくれた選手の中でほとんどの者が「自己ベスト」を何らかの形で更新しました。女子100mのNだけは更新できませんでした。これは反省材料だと思っています。が、中学時代のベスト12秒46はすごい記録だと思っています。簡単に出る記録ではない。中学時代のNの実力を考えると12秒7くらいが「適正記録」だと思っています。言い訳になるかもしれませんが。

師匠と話をする中で「中学生の記録」に関して考える部分があります。中学時代は多くの試合に出ます。調整云々はなく週末は試合に出る。それが練習になるという部分もあります。が、そうやって走っているうちに「はまる」ことがあります。自分自身の「適正記録」を大きく超えて「出てしまった記録」という感じでしょうか。他のレースを見るととてもそこまでの記録が出るとは思えない走りでもベスト記録だけがずば抜けていることがあります。

一番怖いのは「ベスト記録」が自分の力だと過信してしまうことです。何本も走ってその記録が毎回出せるのであればそれが「実力」だと思います。が、1本だけ記録がずば抜けていてそれ以外の記録が0.2秒くらい落ちているというのであればそれは「実力」ではないと思います。ここは選手も指導者も勘違いしないようにする必要がある。

具体例を挙げるとうちのNは12秒4台で走ったのは1回だけです。それ以後は12秒5が1回で12秒6が1回くらい。平均値でいればやはり12秒7前後かなという感じの記録なのです。もちろん、これまで見てきた選手と比べると圧倒的な記録です。力的に12秒4が安定して出せるというわけではアリアません。特に不安定な中学時代であればそれは顕著です。

今シーズンはなんとか12秒6平均くらいまで持ってこれたのかなと思っています。追い風参考ですが12秒40が1回、12秒5台が3回くらいでしょうか。12秒6は公認で3回。高いレベルとは言えませんが少し力は付いているのかなと。

私はタイムの平均値がどれだけ上がっていくかで選手の力が分かると思っています。20回に1回良いタイムが出せたとしてもそれでは上の大会では戦えません。県総体、中国大会と最低でも6本は一定水準の記録を出さなければいけないからです。インターハイを狙うためには12秒30を切るタイムを中国大会で3本は出さないといけません。たまたま準決勝で「ハマった」としても決勝で普通のタイムだったら6位以内には入れません。だから安定した「力」を求められるのだと思っています。

本当に目指す場所は「良い記録を出す」ことだけではないと思っています。もちろん良い記録を出せることが必要だとは思います。自信になります。が、それは肩書きにはなりますが「勝負」に関しては別問題だと思います。「速さ」と「強さ」は違う。まーうちのNが決して強いとは思いません。まだまだやることが多いからです。それでも多少なりには力がついて来ている。まートレーニングの様子などは絶対に見せる事は出来ませんが(笑)。

1年生で結果を求める。これは当然だと思います。言い訳として捉えられても結構ですが、今はまだ勝負をする年ではないと思っています。多少なりという経験を積むことができて平均値が上がっていけばそれで良いかなと。目立った成績が残せたからといってそれは今年のことでしかない。来年は関係ないのです。中学時代の実績があったとしてもそれは高校では活かされない。今ある力が全てだと思っています。

少しずつ階段を上がっていく事が大切だと感じています。目指す場所に向けて進んでいくのです。県で決勝に残らなければ中国大会には進めません。中国大会に進まなければインターハイへの可能性はなくなります。だからといって「県で何番になる」「中国大会に進みたい」というのは目標にはならないと思っています。通過点だと考える事が出来るか。指導者としてそこの部分は絶対に譲れない部分です。

目指す場所。そのために必要な力。ここをしっかりと見極めていきたいと思っています。今言える事は「うちは弱くて勝負にならない」という事だけ。そこを冷静に受け止め何をするべきかをしっかりと見極めていきたいと思います。

本当に思いつくままに書きました。雑文。
コメント
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